看護師として、病棟で勤務している時に受け持ち患者さんとうまくコミュニケーションをとりたいと思いますね。そんな時、患者さんから見た看護師の行動や態度などについて知ることが大切です。ここでは、患者さんから見た看護師についてお話します。
・看護師と患者さんの関係
看護師と患者さんとの関係は、一番身近にいる存在としてとてもコミュニケーションが大切となります。看護師は患者さんをしっかりケアしたいと思うし、患者さんはそのことを望んでいるのです。 しかし看護師が忙しいときなどは、患者さんが思うように動けないこともあります。そんな時、とてもストレスを感じてしまいますね。その看護師が感じているストレスについては、同じように患者さんも感じることになります。 患者さんは、看護師の事をよく見ています。そして看護師がストレスを感じていることを、瞬時に関して自分の感情などを調整することもあります。そのことについて、看護師自身は感じていないこともあります。忙しい時には、患者さんのそのようなストレスを感じることや読み取ることをしていません。そんな余裕はないからです。 しかし患者さんは、看護師と一緒に働いていると思うぐらい、身近な存在として見ています。そのことをしっかり感じて、一つ一つのことについて注意をして行動したいですね。
・はじめて入院をする患者さん
初めて入院をする患者さんは、まず誰でも戸惑いが必ずあります。どうして入院をすることになったのだろうと、説明を受けているものの自分のことをよく分からずに入院をすることもあるのです。ほとんどの患者さんは、よく分からないまま入院をして戸惑うことが多いです。 それはなんといっても、説明を聞いている時には半分パニックになっていることが多いからです。予定入院の場合は、そのことが少なくなりますね。自宅でその辛い気持ちをある程度は、家族と一緒に共有したりして気持ちの整理をつけて入院をしてくるからです。そのような患者さんと違い、急遽入院となった場合は戸惑いが強くその戸惑いを数日引っ張ることになります。 そのようなパニック状態の気持ちを汲み取り、説明や指導をすることが大切です。一回説明をしても、理解していることがない場合もあります。そこで、その患者さんのアセスメントをすることが大切です。理解力のある患者さんでも、不安を引っ張っている場合はその方法を変えるなど工夫が必要となります。
・入院に慣れている患者さん
入院に慣れている患者さんの場合は、入院をすることに対してパニックになる事はありません。入院をしたことがあるので、入院生活とはこのようなものだと思うことができるからです。そして入院生活をしている中で、いろいろな思いを持ちながら行動することになります。 まず頼りにするのは、前回入院をしていて受け持ちであった看護師です。その看護師がいると、ホッとします。その看護師がまた再び受け持ち看護師になってくれことを望んでいるのです。どのような看護師であるのかわかるので、そのなれている看護師が受け持ち看護師になるとこんなにこころ強い事はありません。 しかし病棟の場合は、勤務移動があったりしてその前回の受け持ち看護師が違う部署に移動していないこともあります。すると,とても寂しい思いをするのです。それを知った時点で、かなりショックを受けます。医師に関しても、同じ事が言えます。前回と同じ医師に受け持ってもらいたいと思うのです。それは、当然の事ですね。 そのことを踏まえて、違う看護師が受け持ち看護師となる場合は、そのような患者さんのショックをアセスメントし受け止めて対応する事が大切と言えるでしょう。
・看護師に気兼ねをしている
患者さんは、看護師のことをよく見ていると言いましたが本当によく見ています。まず見ているのは、外見です。外見といってもその本人をよく見ているのではなく看護師としてどんな外見のマナーを守っているのかということを見ているのです。そんなところまで見ていないと思う事もあると思いますが、そんなことはありません。 例えば、きちんとしたナース服で靴もキレイにしている看護師の事はとても評価をしています。そのことは、自分が患者になった時に気づいたことがありました。特に見るのは、やっぱり足元なのです。足元は、寝ている患者さんにとっては、一番目につきやすい場所になります。その時、靴が汚いととても目立ちます。そのようなことも、患者さんが見ていると思って、気をつけたいですね。 また一番看護師に対して思っている事は、看護師に気兼ねをしている事なのです。看護師の具合が悪い時なども、いち早く気づくことがあります。そのように、患者さんは常に看護師のことを見ていて、気兼ねをしていることをアセスメントして接するようにしましょう。
・医師に言えないことも看護師なら言える
患者さんは、医師と看護師への態度が違うことがあります。それは、医師とはあまり話すことができないと思っているのです。医師は、忙しい、あまり聞いてくれないなどそのような印象を持っているのですね。 その反対に、看護師には話しやすいしよく話を聞いてくれる存在として認識しています。話しやすいと思ってくれていることは,とてもありがたい事です。
・話しやすい看護師とは
患者さんにとって、話しやすい看護師は必ずいます。自分と似ている人は、話しやすいと思っています。その反対に、全く違うタイプの看護師の場合は話しにくいし、どのように接したらいいのだろうと思うことがあるのです。 そしてどの患者さんにも共通して話しやすい看護師と言うのは、話を聞いてくれる雰囲気を醸し出している人です。忙しくしている看護師には、話をすることを躊躇してしまいます。その時に、こちらから話しかけても、聞き入れてくれることがむつかしいと思っているからです。病院では、緊急時は忙しくなるのでそのようなときもあると思っている患者さんだとありがたいですね。 しかしどんな状況であっても、ナースコールを押してくる患者さんもいるし、そのことを理解していない患者さんもいます。そのような患者さんには、後から訪室してくることができなかったことを一言でもいいので伝えるようにするといいですね。
・話しにくい看護師
話しやすい看護師もいれば、話しにくい看護師も必ずいます。看護師同士で話しにくいと思う看護師は、大体患者さんにとってもそのような存在となってしまいます。しかし中には、そのような看護師が好きという患者さんもいます。そのことから、いろいろな看護師が居て、患者さんをケアすることが成り立っているということになります。
・自分の気持ちの半分も話せていない
患者さんは、看護師に気を使っているので自分の思っている気持ちの半分も話をしていないことが多いです。看護師もじっくり話を聞いてあげたいけど、その時間がないと思うことから、その場を離れてしまうことがありますね。 その様子を見ているので、看護師はいつも忙しそうと思って気持ちを伝えない事があります。
・患者さんは一生看護師のことを忘れない
患者さんは、一度ケアをしてもらった看護師のことを一生忘れることはありません。看護師は、入退院を繰り返して受け入れているのでよほどの印象の強い患者さんでない限り、忘れてしまうことが多いのです。 ところが、患者さんは覚えているのです。厳しく言われた、「後で」ということばかりで全く来てくれなかったなど、辛い思いをした時のことを忘れません。その反対に、優しくされた、そばにいてくれた、退院を自分のことのように喜んでくれたなどの嬉しい記憶も決して忘れることがありません。
まとめ
いかがでしたか?患者さんは、入院している時に看護師のことをいつも見ていて、その度に評価したり瞬時にその空気を読み取り患者さん自身も行動をセーブすることがあります。患者さんは、看護師と一緒に頑張りたいと思っているのです。そのことを忘れずに、良い記憶として患者さんの心の中に残る病棟看護師でありたいですね。
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