社会人から看護師になるときに解決するべき課題一覧_受験から卒業まで

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#1629 2021/11/11UP
社会人から看護師になるときに解決するべき課題一覧_受験から卒業まで
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社会人から看護師になるときに考えるべきこと、対策しておくべきことをまとめました。
時間と費用が限られているうえすべて自分で対応しないといけない社会人だからこそ知っておくべき情報をお伝えします。

社会人から看護師へ転職するときは対策すべきことがたくさんあります。
時系列でみていきましょう。

1.看護学校受験

看護師になるためには看護学校へ入学し必要な単位をとり国家試験に合格する必要があります。
志望校を選ぶにあたりポイントとなるのは次の通りです。

・学費

3年制の専門学校に通うのか、4年制の看護大学に通うかで大きく変わってきます。
公立系なら1年で50万円程度ですが私立の専門学校や大学だと1年で100万円近くなるところもあります。
一人暮らしをしている人ならばそこに生活費もみておいてください。

・通学距離

看護学校は平日の朝から夕方までカリキュラムが組まれているため空き時間がほとんどありません。
家に帰ってからも課題や自己学習があるため毎日の通学で使う体力は最小限に抑えられるに越したことはありません。

・社会人学生の比率、学内の空気

社会人から看護師に転職する人が増えたとはいえ、社会人学生はまだ全体でみれば少数派です。
受験のさい明確に社会人を受け付けない(年齢制限など)が明記されていればいいのですが
いざ入学してみて社会人出身者はほぼいない環境となるとすこし学生生活が送りにくいかもしれません。

・実習先

病院付属の学校だと付属病院で実習が行うことが多く、その病院も学校のすぐ近くにあるため通学と実習でそれほど違いがでてきません。
しかし、付属の病院がなく各地の実習受け入れ病院を転々と回るタイプの学校だと県の端から端まで実習中毎日移動となる可能性もあります。
記録や課題で徹夜になる可能性がある実習中もなるべく移動は少なくなるよう調べておきましょう。

・退学率

あまり明記されているところはありませんが、入学定員と卒業人数にばらつきがある場合は
退学する学生が多い可能性があります。
1、2名なら留年する学生であることもありますがあまりにも卒業生の数にばらつきがある場合は進学がしにくい理由があるかもしれません。

・就職先病院

学校によっては就職先が半ば決められているところもあります。
付属の病院をもつ学校はその傾向が強めです。
そこに就職したいなら別ですが、行きたい病院があるのに選べないとなると教員とトラブルになる可能性があります。
志望校が決まれば受験勉強です。
科目は主に国語・数学・英語の3教科のところが多い印象です。
人体について学ぶため生物が課されるところもあります。出願時よく調べておきましょう。
勉強方法は一度センター試験レベルの参考書を自力で解いてみて、解き方が分かれば独学でいいです。
社会人だと高校の勉強から離れて久しい人も多いため、独学が難しそうなら看護学校受験専門予備校に通うことも検討してみましょう。
面接対策などもしてくれるので安心して受験ができると思います。

社会人入試では小論文が課されることもあります。
文章を書くことが苦でない人は参考書を使用しながらの独学でも大丈夫だと思います。

2.学生生活

看護師の世界は体育会の縦社会です。
そのため年下の教員や指導員より自分が年上であったとしても、教えてもらう側という謙虚な姿勢は持ち続ける必要があります。
また、同級生の多くは最近まで高校生だった人が多いため彼ら彼女らと壁を作らず接していけるかは重要です。
とはいえ同じ環境で苦楽を共にする仲間なので始めのうちは緊張したとしても次第に打ち解けることが多いため、
歳の離れた同級生といって過度に心配する必要はありません。

3.実習
現役の看護師に「もう一度実習にいきたいか?」と聞くと、大半が二度としたくないと答えるでしょう。
それくらい看護学校生活のなかでウェイトが大きいものが実習です。
実習の流れとして、担当の患者さん1名につかせていただきお話を聞いたりカルテから得た情報を分析し、
その人に必要な看護計画を立案し提供、変化の評価を行うことになります。
その中で、話を聞く傾聴力や知識と分析を結びつける力、チームメンバーや指導者と適切に情報を交換し連携するコミュニケーション力など
看護師の臨床で求められるスキルを磨いていくことになります。

4.国試対策

いくらテストでいい点をとっても実習でほめられても、この国試に受からないと看護師免許はもらえません。
実習がすべて終わるころには国試で問われる範囲をすべて履修していますが、範囲が膨大なため早めの対策がいいでしょう。

5.卒業、その後

単位を履修し国試に受かる見込みが立てば晴れて卒業です。
ちなみに看護学校は国試合格率を気にするため不合格が濃厚な学生をあえて留年させるところもあるようです。
卒業後は多くの人が病棟ではたらき臨床スキルを磨いていきます。
急性期という発症から治療まで一番変化が激しい患者さんの入院する病棟で働くことが一般的ですが
残業や夜勤も多くなる傾向が強いため心身ともにハードな環境です。
看護師を志した理由によっては無理に急性期に就職せずとも、夜勤や残業の比較的少ない職場でスキルを磨くという方法もあります。

社会人学生が抱えやすい悩み

・歳の離れた同級生と上手くやっていけるか

上記の通り毎日同じ空間で同じカリキュラムを受けているため最初の緊張は次第に溶ける傾向にあります。
ですが、自分より年下の同級生に対し上から目線で話すなど相手が不快になるような態度をとれば話は別です。
歳は違えど立場は同じということを忘れずに、社会人経験で同級生を助けられることがあるならばそこは積極的に助け合いましょう。

・社会人への風当たりが冷たいときいたのだけど?
正直な話をすれば、社会人に対する風当たりが強いことも確かです。
教員や指導者の中には社会人から看護師に転職してきた人をよく思わない人が一定数おり、その人たちから理不尽な扱いを受けることもあります。
ですが、すべての教員・指導者がそうではなくあくまで一部の人です。
もし理不尽な扱いを受けて困ったことがあるときは周囲の教員や同級生に話をして一緒に解決策を考えていきましょう。
一人で抱え込むことがなにより良くないです。

・看護師になるまでにお金はどれくらい掛かる?

学費+在学中の生活費で500万円くらいでしょうか。
在学中、特に実習中は体も疲れ果て空き時間がほぼないためアルバイトで賄うことは難しいです。
そのため貯金と奨学金などで賄うことになります。
奨学金は学生支援機構や教育ローンのほか、各種団体が主催している奨学金があります。
就職後に一定額返済していく前提で受けるものですが、卒業後に一定年数を指定された病院で働くことで
返済が免除されるタイプの奨学金もあります。
数百万円の返済義務がなくなるためとても魅力的にみえる制度ですが、病院で働きはじめてから一定年数を経過するまえに
退職しようとすると残額の一括返済を求められることもあるため借りるときにはよく考えてからがいいでしょう。
奨学金を借りてしまったがために、就職したい病院に就職できなかったというケースや、一括返済するための資金がないため
合わない環境で働き続ける看護師がいるということも珍しいことではありません。

費用の面でいえば、社会人を数年経験することで条件を満たした人が国から資格取得にかかる費用の何割かを助成してもらえる制度があります。
直近で同じ制度を利用していない、雇用保険の被保険者であったなど条件がありますが数十万円単位で給付されるケースもあるため
利用したい人は近くのハローワークや労働局に問い合わせてみるといいでしょう。

まとめ

社会人から看護師になろうとすると、時間や金銭面のほかにも人間関係や就職活動など沢山解決しないといけないことがあります。
決して楽に取得できる資格ではありませんが、その分とったあとは専門職として活躍することができます。
今、看護師を目指そうとしたあなたにはこの課題を乗り越える力がきっとあるのでしょう。
その気持ちを大切に一ぜひ看護師への第一歩を踏み出してください。

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