看護師として病院で勤務している時、一番大切な緊張する業務として注射があります。注射をする時、確認をしてもインシデントが起きることがあります。そのインシデントは、少なくしたいですね。そこでここでは、注射のインシデント少なくするアセスメントのコツについてお話します。
・注射インシデントの内容
注射インシデントの内容としてはいろいろありますが、一番怖いのはなんと言っても患者さんを間違ってしまうことです。違う患者さんに注射をしてしまうことが、一番危険なインシデントになります。 そのことから、絶対それを防ぎたいということになりいろいろな取り組みがなされています。大きな病院では、その患者さんのリストバンドのバーコードと注射液のバーコードを読み取り一致させることをしています。一致してはじめて、その患者さんの注射であると思うことができます。そのように機器で取り組みがなされていると助かりますね。人間なので、間違うことがあります。しかし絶対間違ってはいけないことについては、判断をその看護師だけに任せるのではなく、機器を使って判断させる取り組みがされています。 そしてまた、そのような機器がないところでは、二人で確認をする方法もあります。二人で確認をすると、安心ですね。 患者さんを間違わない事と、その他にはその日に実施するものであるのかその日に実施しないものであっても、それを見ぬかり実施してしまうことがあります。また、注射の内容の間違いもあります。薬剤部がある病院では、薬剤師が注射薬も処方して病棟看護師がそれを実施することがありますが、一から薬品を取り出して準備する段階では、その時点で違う薬剤を取り出して準備をしてしまうことがあります。
・確認方法
注射薬の確認方法は、その病院などにより違っています。確認をする内容は同じでもその方法が違っていることがあります。 それは、一人で準備をしてひとりで確認をすることもあれば、一人で取り出して、二人で確認をすることもあります。その時、できるだけ多くの人が確認作業に関わるとミスを防ぐことができます。一人で準備をして一人で投与する場合は、一人で全てすることになりそこに危険を伴います。できれば、多くの人が目を通すシステムがあるといいですね。 その例としては、薬剤部が薬液を確認して病棟に上げる、その後一人の看護師がそれを確認してもうひとりの看護師にダブルチェックをお願いする、そして投与する時にバーコードでその患者さんと薬液がマッチしているのか確認するようにしたら多くの確認が出来るのでとてもいいです。合計で、4つの確認方法を得ることになるので安心ですね。
・氏名確認
注射を投与する時に、氏名確認が一番大事です。その時、注意をしたいのはまずその患者さんの氏名を知っているかどうかです。その患者さんを知らずに準備するのと、知っていて準備をするのでは大きな違いがあります。 知っている場合は、そこで注射薬と患者さんの状態をアセスメントできるからです。アセスメントをすることも、確認方法の一つです。その患者さんがどんな状態だから、この注射が処方されたと理解して準備をするのと、全くアセスメントなしで準備をするのとでは危険度が違います。知っている患者さんかどうかそこで判断をして、もしも知らない患者さんの場合は、誰かに聞くといいですね。 また同性の患者さんもいるので、そのことも注意が必要です。たまに同姓同名の患者さんも入院してくることがあり、その場合は特に注意喚起をして間違うことがないようにします。
・日付確認
注射を確認する時に、日付の確認も重要です。医師がその当日に行く指示をその時に出すのは希なので、事前に出されている指示を確認することになります。連続して、注射薬の投与がされることもあり、その確認が必要です。
・内容の確認
注射薬の内容の確認は、そこで、看護師撮してのアセスメントを発揮することになります。ベテラン看護師の場合は、その内容を見ただけで患者さんの状態をいうことが出来るほどなのです。どんな状態だから、この注射薬がこれだけ投与されるのだと理解できるのです。 しかしそこまでできるようになるには、ほど遠く理解できなくて当然と思ってもいいでしょう。 しかし少しは、患者さんの状態と注射薬の内容を理解したいですね。看護師として確認を何度もしていると、大体どのような状態の時にこの注射薬がどれだけ投与されるのはわかるようになります。そうなると、確認がしやすくなります。 そして注意することの一つとして、似た様な注射薬名があることもありそれが注意です。私の場合は、その似たような注射薬についてリストを作っていました。医師の指示の時点で間違うこともあるので、看護師が確認の時点に気づきたいからです。 まず大切な事は、注射薬を最後までしっかり見る事です。注射薬の途中まで確認をして、違う薬を準備してしまうこともゼロではありません。その様なこともあるので、最後までしっかり目を通すようにしましょう。できれば声に出して確認をすると、より確実と言えます。
・投与方法の確認
投与方法の確認もとても重要です。皮下注射や筋肉注射、点滴で投与する場合などがあります。たまに、注射薬を内服として投与することもあります。その場合は、医師が追加のコメントを必ずしているのでそれに目を通すようにしましょう。
・患者さんに投与する前の確認
患者さんに注射薬を投与する前には、冷静になることが大切です。それはなんと言っても、その時が一番しっかり確認をする時間だからです。そこで、最後の確認を行います。患者さんと注射薬を確認して、投与します。
・看護師の状態
看護師は、毎日同じ良い状態ではないです。寝不足のこともあれば、少し体調がすぐれないと思うこともあります。そんな時には、休めるといいのですが忙しい現場ではそれぐらいのことでは休暇をもらうことができません。そのため、ちょっとだるいなどの時でも勤務をすることがあります。 その時、注意が必要なのはやっぱり注射の時です。それを準備する段階で、少しだるいと思った時には迷うことなくほかの人のサポートを受けるようにしましょう。その時に、無理をして一人で実施してしまうと後から間違っていた時に大きく後悔することになります。 忙しそうにしていても、不明な点はしっかりほかの看護師に聞くようにします。また自分の体調が思わしくない場合は、特にそのことに注意をして一緒に確認を取ってもらいましょう。
・指示を出した医師
注射薬を出した医師についても、注意が必要です。医師の出した指示だからと、そのまま準備をして投与するのは,とても危険です。特に注意をするのは、新人医師の指示です。新人医師の場合は、上の医師から説明を受けているものの、看護師のように何度もきくことがないのでそのまま出されることがあります。その時、指示間違いに気づくのは看護師なのです。本来なら、上級医がしっかり確認をして指示を出して欲しいところですがそれができずに出されることがあります。 おかしいと思う指示は、うけ取らないようにします。そして新人医師に、どこがおかしいのかはっきりと伝えて確認をしてもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?注射の間違いはしたくないと思うものの、ふとした時にインシデントを起こしてしまうことがあります。その時、かなり落ち込みます。看護師を辞めたいとおもうのはそんな時なのです。 しかしその時点で、どこがおかしかったのか、どのようにすればいいのか自分の行動アセスメント行うことにより、同じ間違いを防ぐことができます。そのようにしたいですね。
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