看護師1年未満で転職することはどうなのか?

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#1575 2021/09/19UP
看護師1年未満で転職することはどうなのか?
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新卒看護師がまず入職するのは病院などの医療機関が多いと思います。しかし看護師1年目は想像以上に身体的・精神的に疲労が蓄積するのが現実です。
そのストレスが溜まる一方で早期の転職を考える看護師は少なくありません。最近では病院などの医療機関だけでなくさまざまな働き方があります。
私自身の体験などをもとに1年未満で転職することのメリット・デメリットをお伝えします。

・看護師1年未満で転職すること

私は新卒で急性期病院に3年間勤めてから美容クリニックに転職した経験があります。
新卒から入職してからの1年間は怒涛のように過ぎ去りました。まずは病院の設備やマニュアルを覚えたり先輩看護師や患者様と関係を構築していきます。
5月頃には夜勤が始まったり看護技術の習得に向けて日々努力する必要があります。与えられる課題も多く挫けそうになることは多々あります。
日々の疲労から体調を崩す1年目看護師は少なくありません。
後輩の中には膀胱炎や帯状疱疹を繰り返す看護師もいました。私が1年目の時はこの先やっていけるのか不安を抱えていた時期もありました。そんな日々葛藤を抱える看護師が1年未満で転職を考えることも多いと思います。私自身も1年目の時は何度も辞めたいと思っていました。1番の理由は想像以上の忙しさでした。
しかし自分の中で3年は同じところで頑張ろうと決めていたので1年未満での転職はしませんでした。人間関係に恵まれていたことも大きいと思います。結果的に3年は続けて良かったと実感しています。
一方で私の周りには1年未満で転職して楽しく働いている看護師もいます。これまでの経験から言うと1年未満で転職することは転職理由が重要ではないかと感じています。看護師にはさまざまな働き方があり正解はないと思っています。自分に合った働き方はきっとあるはずです。自分に合った職場を見つけることは簡単ではないのかもしれません。困った時は焦らず周りの声を聞いてみるのも1つです。味方はたくさんいます。今回は自分の経験や病院からクリニックに1年未満で転職した看護師達との関わりで感じたことを踏まえてお話します。

・私が感じるメリットと大切なこと

看護師1年未満で転職する理由には前職場の人間関係に悩んでいたり体調を崩したり、他にやりたいことがあったなどさまざまです。
早期に決断して転職することで体調が回復して、転職先で楽しく働いている人もいます。もともと美容医療に携わりたいと考えていたある看護師は手術室で1年は務めたいと考えていたが職場の人間関係が悪く改善の見込みもなかったため1年目の9月に美容クリニックに転職したそうです。
美容クリニックでは自分の興味のある分野を勉強しながら技術を習得できることにやりがいを感じていました。1年未満で転職することに葛藤や不安あったそうですが勇気を出して転職をされたそうです。
結果的には勇気を出して転職したおかげで転職先の人間関係にも恵まれて、自分のやりたい仕事を見つけることができました。1年未満で転職したことに大きな後悔はないと言ってました。
私の周りの1年未満で転職して楽しく仕事をしている看護師達に共通していることは自分の将来のビジョンをしっかり持っていることでした。大切なのは自分のやりたいことを明確にしておくことだと思います。
1年未満で転職した看護師達のさまざまな意見をトータルして感じる大きなメリットは本当に自分がやりたい仕事が見つかることや人間関係のストレスから解放されることだと感じます。また転職することでさまざまな経験ができることもメリットかもしれません。
また病棟勤務では昼休憩をろくに取れないことも多いです。その反面クリニック等では休憩時間はしっかり確保されており残業は少ないことがほとんどで身を削って働いてる感覚はないかと思います。

・私が感じるデメリットとアドバイス

正直に言うと1年未満の転職はデメリットの方が多いと感じています。新卒看護師が入職して1年未満では看護技術や医療知識が未熟です。転職先にもよりますが病院からクリニックに転職した1年未満の看護師が口を揃えて言うことがあります。それはもう少し頑張ったら良かったです。
転職を後悔している1年目看護師の転職理由に多いのは前職場が忙しすぎたことや自分のやりたい看護ではなかったこと、夜勤などせずできるだけ楽して稼ぎたいなどさまざまですが明確なビジョンはなかったです。
1年未満で転職した看護師達の例を挙げます。
新卒で脳外科で勤務していたが日々の忙しさに耐えられなくなりクリニックに転職しました。クリニックでは楽しく仕事をしていたのですが、看護師としてこのままで良いのかという疑問を抱くようになったそうです。するとやっぱり脳神経の知識をもっと極めたかったという気持ちが強くなりクリニック勤務1年後に病院に再就職しました。
他の例では新卒でリハビリ病院に就職したけど自分が想像していた看護ではなく1年未満でクリニックに転職しました。
この看護師は病院での採血や注射業務の経験が少なかったためクリニックでも任されることはほとんどありませんでした。
肩身が狭い思いをしていましたのが事実です。この看護師は自分の看護技術の未熟さに気付きもう1度病院に転職することに決めました。
この看護師達が再転職する際に困っていたことは実務経験1年未満の看護師の就職先が限られていることでした。
募集条件では実務経験3年から5年以上が必要なことが多いことが現実です。また1年未満で転職した自分が再度病院でやっていけるのか不安だと言ってました。実際に1年未満で病院を退職したため、戻りたくてもついていけないのではないかという不安が大きく戻れない看護師もいました。自分が何をしたいのか明確にしておかないと特に1年未満の転職は失敗します。
実際に同期看護師が1年未満で転職してから数ヶ月間隔で職を転々としています。私は3年以上病院勤務の経験があるため、ある程度の看護技術や知識はあり今後の転職に大きな不安はありません。
人間関係の面では私自身もこの先やっていけるのか不安になったこともありました。
しかし1年経つと先輩看護師への見方が変わってきて3年続けて良かったと実感しました。人間関係は短期間では構築されません。人間関係を理由に1年未満で転職すると相手を見る力がなくなっていくようにも思います。
看護師1年目は毎日指導を受けるため、そのことが時にはプレッシャーやストレスになることもあります。
でも指導される1年目のうちが花なんです。その指導も後々に愛が合ったんだと感じました。ある程度長い目で関わることが大切だと思います。無理する必要は決してありません。ただ見極めるためには少し長い目を持つことも大事です。
また病院内の異動願いを出す事も1つの方法だと思います。
すぐに希望が通るとは限りませんが職場環境を変える1つの方法です。入職先の病棟に馴染めず1年目の途中で移動してきた後輩がいました。その看護師は外科から内科に異動してきました。異動後はしばらくは戸惑っていましたが少しずつ病棟の雰囲気に慣れて仕事も捗るようになっており、異動希望を出して良かったと言ってました。
また病院からクリニック等への転職だと福利厚生面でも後悔を感じることがあります。転職時に福利厚生や給料のことはしっかり確認しておかないと入職してからのギャップが大きく悩まされることもあります。
私が病院から美容クリニックに転職する際に求人情報をしっかり見て聞いて判断したつもりでした。
しかし入職後は面接官の言っていたことの半分は事実ではありませんでした。1年未満の転職となると焦って転職先を探して求人情報の良い点に目がいきがちです。その結果転職を後悔することが多いです。
入職してから看護師1年間はさまざまな苦しみがあります。しかし1年経つと見えてくる景色もあります。忙しくて耐えられないと思っていたことも看護技術や医学的知識を身につけていくとやりがいを感じることも多いです。

まとめ

私なりに考える1年未満の転職についてお伝えしたのですがいかがだったでしょうか。
この意見はあくまで個人的な意見です。看護師を続けていくと心身ともに疲労します。
自分がこの先どうすべきなのか悩まれる方も多いのではないかと思います。そんな時に
この記事が少しでも支えになればと思っています。看護師のみなさん無理はしないで下さい。
ただ後悔のない選択ができることを祈っています。

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