特別養護老人ホームの識別は?その注意について 

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#1561 2021/09/05UP
特別養護老人ホームの識別は?その注意について 
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特別養護老人ホームの場合は、大体入所者さんがそんなに変わることがないので識別についても困ることがないと思うこともありますね。その点が病院と違うところです。
しかし入所者を間違うと、大変なことになります。そこでしっかり識別を行うことをおすすめします。ここでは、特別養護老人ホームの識別の確認方法についてお話します。

・識別が重要な理由

特別養護老人ホームの場合でも、食事や薬、点滴、注射などをそれぞれに行うことがあります。病院の場合は、リストバンドなどによりその識別を行うことが出来るのである程度は安心です。
ところが特別養護老人ホームに入所している入所者の場合は、リストバンドなどを付けることがありません。それは、病院だけのシステムであり特別養護老人ホームでは決してありえないのです。
特別養護老人ホームの場合は、自宅で過ごしているようなできるだけそんな配慮が必要となります。そのことにより、入所者が安心して気持ちを安定させて暮らすことが出来るのです。そのことを思うと、識別が重要と思うもののアセスメントによりリストバンドを装着することはありません。
またご老人が入所していることが多いので、そのことからアセスメントの結果で皮膚が弱いことも関係しています。リストバンドを付けることにより、皮膚に傷ができることもあるのでその点でも使用していません。
しかし特別養護老人ホームでも、しっかり入所者を確認して処置などを行うことが必要となるのでその重要性を認識しておきましょう。

・ベッドの氏名で確認をする

入所をしている人が利用しているベッドには、識別のためにベッドネームが書かれています。ベッドで臥床している場合は、そこで識別を行うことができます。
安静が必要な場合には、ベッドで安静に臥床していることになります。その時、安心して処置を行うことができます。

・顔の特徴を覚える

特別養護老人ホームの入所者の場合は、ご老人が多いことから同じような人と見えてしまうことがあります。特にその人の後ろ姿を見た時に、同じ人と勘違いをしてしまうことがあります。後ろ姿というのは、ほとんど同じなのです。女性か男性かということを識別することができますが、後ろ姿でこの人は誰々さんと識別をしてしまうのはとても危険です。その人をその人だと思い込んでしまうこともあるので、その思い込みをなくすためにもしっかり前から確認をするようにしましょう。
また大切なこととして、おなじような顔の人もいるので顔の特徴を掴むことも大切です。この人は、ここにほくろがあると認識をすることもあるでしょう。ひとつの特徴だけで認識をしてしまうと間違うこともあります。一つの特徴だけではなく、多方向からその個人を認識するようにします。
声の特徴で認識することもあります。声はあまり発さない利用者もいますが、声を聞いてこの人がわかるということもあります。そのように、看護師の五感をしっかり活用して利用者をしっかり認識するようにしましょう。

・名前を呼んで返事を期待しない

病院では、その人の氏名を確認する時に氏名を名乗ってもらうという方法を取ることがあります。そのようにすることにより、こちらの識別を再確認することができるのです。ところが、病院と違い特別養護老人ホームなどに入所している人に対して、氏名を名乗ってもらうのはとてもむつかしいです。
まず耳が遠くなっている人が多いです。こちらが話すことを聞き取れていないことが多いので、名乗ってもらうことはむつかしいです。また聞こえていたとしても、返事がないこともよくあります。それは、聞き取れていてもはっきりと認識できていないことがあるからです。自分の名前を呼ばれているのか、違う人の名前を呼ばれているのかと悩んでいることもあります。そのような時には、違うけど返事をしておこうと思う利用者も少なくありません。とりあえず、返事をしておけば自分が返事をしたのでいいだろうと理解することがあるのです。そのことを信じると、とんでもないことになってしまいます。こちらの確認方法で識別を行うしか、方法はないと思っておいた方がいいでしょう。

・後ろ姿で判断しない

後ろ姿で判断するのは、ほかの人の場合も決してあってはいけないことなのですが判断をして近寄ることはよくあります。処置をする場合などは、似た人がたくさんいることを再度心に留めて、しっかり確認を行うようにしましょう。

・新しいところで働く場合は特に注意

新人看護師として、新しいところで働く場合はなんといっても患者さんや利用者さんをしっかり確認することが一番大切となります。それはどんな間違いよりも、その患者さんや利用者さんを間違って処置をしてしまったと言うことが危険だからです。
新しいところでは、色々なことについてとても慎重に行動すると思いますが、特に識別に関してはしっかり行うことが大切です。少シ業務に慣れてくると、そのことを簡単に済ましてしまうことがあります。また多分そうだろうという風に考えてしまうこともあります。多分そうだろうと思うと、そこで思い込みが発生することになるので、そのようにならないようにしたいですね。

・新しい入所者に注意

特別養護老人ホームで働いている時に、特に注意をするのは新しい入所者がはいる時です。その時、識別としてしっかり行うことが大切です。数人はいった時には、特に注意が必要となります。
緊急時はほとんどありませんが、たまに緊急性を必要とする場合もあります。そのときも、特徴やその人であるのかの確認は、怠らないように気をつけましょう。

・迷った時には周りのスタッフに聞く

特別養護老人ホームの入所者の確認を行う時に、自分の体調も関係することがあります。体調が悪い時には、その確認が万全でないこともあります。そんな時には、迷うことなく周りのスタッフに確認を取りましょう。一人でそうだろうと思うことは,とても危ないのでそうだろうけど今ひとつ心配と思う時には、スタッフに確認をとり「この人は、○○さんですね」と聞くことが大切です。そのようにすることにより、入所者の間違いをしっかり防ぐことができます。

・慣れは禁物

特別養護老人ホームの場合は、利用者さんがそんなに変わることがないので日常としても同じことが繰り返されることがあります。同じことが繰り返されることにより、誰でもあることとして、慣れてしまうことがあります。
同じことをルチーンとして、行うことはよくあることですね。そのことで、日常の業務に慣れて自分に自信を付けることが出来るのです。そのように、自分のやっとなれることができたと思い、喜ぶこともあるでしょう。
しかし慣れるというのは、失敗をしてしまうこともあります。それは、いつもと同じだろうと過信をしてしまうことです。その過信をしてしまうことにより、事故を起こしてしまうことも多いのです。
その一つに、識別を怠ることがあります。多分この人は、誰々さんであると思ってしまうのです。その多分と思うことは,とても危険です。慣れている時には、そのように多分そうであるという思い込みをしてしまうことが多くなります。識別に関しては、なれることなくきちんと行うように心がけるようにしましょう。

・自分を過信しない

ベテランになると、自分の知識を過信してしまうのはよくあることですね。あの人がこんな失敗をするはずがないと思っているベテラン看護師でも、アセスメント不足により失敗をしてしまうのはそんな過信をしてしまう時です。

まとめ

いかがでしたか?特別養護老人ホームでは、病院と違い識別方法で最初のうちは戸惑うことが多いです。その時、不安と思ったらその人の識別について迷うことなく誰かと共有して確認を行うようにしましょう。どんなベテラン看護師でも、そのように確実に行動することにより、入所者の人間違いで事故を起こすことがなくなります。

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