看護師の就職・転職するときのポイント

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#1473 2021/06/10UP
看護師の就職・転職するときのポイント
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看護師が就職する際は、履歴書や面接が必須になります。志望動機、面接での受け答え方など、就職・転職時に考えるべき項目はいくつも存在します。履歴書はどう書こう?面接する側は、応募者のどこを見て採用を決定しているのか?面接時に気をつける事は?大切なポイントを紹介していきます。

[1]履歴書を書くときのポイント

[1-1]丁寧に書き、誤字脱字の確認をする
履歴書は、手書きの場合とパソコンで書く場合があります。現代ではパソコンでの履歴書も普及していますが、どちらにしようかと迷う場合は「手書き」の方が無難です。
履歴書では、字の綺麗さも大事ですが、いかに丁寧に書いているかが重要になります。就職や転職する際、応募時に書類審査がある場合はまず履歴書で自分の全てを相手に伝えなければなりません。その一枚の紙の中でさえ誤字脱字・走り書き等、大雑把な部分が出ていると、書類を確認する側は「この人はいつも小さなミスをする人なのか?」「仕事も雑にしてしまうんじゃないか?」「本気でうちの病院に就職する気はあるのか?」と印象を悪くもってしまう可能性があります。看護師は人の命を預かって働く仕事なので、より丁寧さ、確実さが求められます。本当は丁寧な仕事ができる人も、履歴書の中では字で判断されてしまうのです。そのため、履歴書を書く際は、一文字一文字を丁寧に書くよう意識し、書き終わったら再度目を通し誤字脱字はないか確認するようにしましょう。

[1-2]応募理由、PRは分かりやすく
履歴書の応募理由や自己PRを書く欄はさほど大きくありません。書きたいことや伝えたいことがたくさんある際は、相手に伝わりやすいよう自分の考えを要約し、分かりやすい文章にする必要があります。逆に、字を小さくしダラダラと長い文章を書いても、本当に伝えたい部分が相手にしっかりと受け取ってもらえるとは限りません。病院の理念や印象、何故そこの看護師として働きたいのか、看護師としての自分のPRできる部分は何かなど、まずは、自分が書きたいことを紙に書き起こし、長くなるようであれば少しずつ削ったり、言葉を変えていくことで、全体を見ながら文章のバランスを整え、まとめることができます。

[1-3]証明写真の印象
履歴書での証明写真の印象はとても大切です。スーツやフォーマルな格好か、髪型がだらしなくないか、履歴書の写真として適切な映り方をしているのかは、書類選考に影響します。
・髪型:前髪が目にかかっていないか、横髪が長ければまとめているか、髪色は明るすぎないか
・服装:落ち着いた印象を与える服か(黒や紺のスーツ、ジャケットなど)
・メイク:派手すぎないか(カラコンやつけまつげ)ナチュラルメイクが好ましい
・表情:正面をむき、口角を上げる
これらの証明写真撮影時の注意点は、看護師以外の就職活動の部分と大きく違いはありませんが、特に看護師は患者様・ご家族を相手にするので、暗く捉えられる表情は避け、誠実さや、穏やか、柔らかな印象を写真から与えられるよう意識しましょう。
また、最近では写真館や写真ボックスだけではなく、スマホを利用し自撮りで証明写真を撮ることも可能になっています。コストも低く、一枚あたり数十円~数百円で完成させることができますが、サイズや背景、影などの調整が難しいこともります。
好ましい背景は白やグレー、ブルーですが、背景の色まで設定できるかどうか、撮影時に自分の影が写り込んでいないか、出来上がった写真のサイズが、履歴書のサイズと一致するか等、自分で全て確認する必要があります。もし不安な場合はお任せできる写真館・写真ボックスが無難でしょう。

履歴書は、面接官等、採用に関わる人物が必ず目に通す書類です。自分を証明するための大切な書類であると意識し、書き終えた際は必ず全体を見直すようにしましょう。

[2]面接のポイント

[2-1]身だしなみ・表情・聞く姿勢が大切
面接では第一印象が大切になります。部屋に入った瞬間に、面接官にどのような印象を与えるかも、非常に重要なのです。基本的にはスーツか、ジャケット、襟付きのシャツを選び、髪型やメイクは面接の場にふさわしい状態にします。表情や話を聞く姿勢は、看護師が働く現場においてとても大切です。病気や症状について、患者様の思いを傾聴し、寄り添うことができるのか、面接官は、面接中に応募者から受けた印象で判断します。
そのため、適度な緊張感を持つことは大切ですが、過度に強ばりすぎず、面接者の質問や話を最後までしっかりと聞き、落ち着いた態度で受け答えをする、合図地を打つ、笑う部分は笑う等、自然な状態で面接に望むことが好ましいです。
面接官も、応募者が面接で緊張するということは分かっています。言葉の途中でつまずいたり、すぐに返答出来ないなどは問題ではありません。できるだけいつもの自分に近い落ち着いた状態で、しっかりと聞き、質問に沿った返答をすることが大切です。

[2-2]履歴書はコピーを控えておく
面接の中で必ずと言っていいほど聞かれる質問が、「なぜこの病院を選んだか」という志望動機です。前もって履歴書に書いている場合でも、面接官はあらためて志望動機を聞くことが多いのです。その際、「履歴書にも書いてありますが、ご自分の言葉にしてお聞かせください」や「自己紹介、志望動機、PRポイントを織り交ぜて、2分ほどで教えてください」といった質問の仕方になることもあります。面接時は面接者が履歴書のコピーを見ながら質問することが多いので、履歴書の志望動機と面接で返答する志望動機に大きな差があった場合、おかしなことになります。そのため、履歴書を送る前に必ずコピーを控え、志望動機や自分のPRポイントは把握しておく必要があります。逆に、履歴書に書けなかった部分は面接での質問の中に織り交ぜて伝えると、本気度が伝わりやすいでしょう。また、看護師免許の他にケアマネージャーや認定看護師等、資格を有している場合は、「~の資格も持っているので、知識や経験を活かし、御院に貢献していきたい」と志望動機に織りまぜるとアピールポイントになります。

[2-3]女性ならではの質問に対する答え方
実際に私が経験した面接では、就職・転職時共に女性特有の質問がありました。特に転職する時にそういった種類の質問が多いようです。
・結婚について(既婚か未婚か、予定はあるか)
・子供を作る予定はあるのか
こういった質問内容は男女雇用機会均等法に抵触するため、避けるべき質問となっています。しかし、面接官からすると、「採用後にすぐやめられるのは困る」「やめたあとまたすぐ応募をかける必要がある」とリスクを感じるのも事実であり、看護師という女性の多い職場での面接においても、このような質問はよくあります。総合病院など大きな組織は、スタッフ数も多く、産休・育休に入られたとしても他スタッフで補うことも可能です。また、そのような病院で働く看護師は、女性同士であれば「お互い様」と考えることもできるでしょう。しかし、入社してすぐの長期の休みは、本人も肩身が狭い思いをする場合があります。また、個人病院やスタッフが少ない病院では、ひとりの欠員により他タッフの負担が一気に大きくなってしまいます。
ここでポイントとなるのが、「その病院で看護師として長く働けるのか」となります。もし、上記のような女性のライフプランに関わる質問をされた場合、「いずれはと考えていますが、今はスキルを積んでいく時期だと思っています」や、「結婚・出産後も働き続けたいと思っています」と、結婚・出産の希望があるならば正直に伝え、その後も働くという意思を面接官に伝えることが大切です。「すぐに結婚して子供を作りたい」とだけ答えられるよりも印象は良く、正直に伝えることで採用後、理解を得られやすい、休みが取りやすい等のメリットがあります。

まとめ

今回は、看護師の就職・転職時のコツをまとめました。就職活動は労力、時間共に多くを費やします。履歴書の作成や面接対策はとても大変ですが、一つ一つを確実にこなすことが採用への一歩となり、自分の自信にもつながります。履歴書・面接で自分を十分にアピールするためにも、大切なポイントはしっかりおさえておきましょう。

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