就職するまえに知っておきたい美容クリニック看護師の採用基準

同じ看護師が働ける職場の中でも、美容外科・美容皮膚科については例外です。看護師であっても不採用となる場合がよくあります。美容クリニックが、ある程度の採用基準を設けているからです。
事前に何に注意すればいいのか理解したうえで、求人先での面接に臨まなければいけません。ここでは「美容外科クリニックの看護師に求められる採用基準を確認し、どのように就職活動を進めればいいのか」について解説していきます。

1 看護師で落ちた人が多い美容外科・美容皮膚科の中途採用

2 美容クリニックの採用基準で容姿・美人は関係ない

2.1 美容への興味が美容外科・美容皮膚科の不採用の理由
2.2 かなりのぽっちゃり（肥満体系）はお客さんへの接客が厳しい

3 面接での受け答えが非常に重要

3.1 年齢制限が美容クリニックに存在する

4 美容クリニックの面接での看護師不採用を防ぐ

看護師で落ちた人が多い美容外科・美容皮膚科の中途採用
医療機関ではどこも看護師が不足しています。そのため病院やクリニック、施設へ看護師が転職する場合、不採用となるケースは少ないです。

もちろん大病院のように、何も宣伝しなくても若い看護師が申し込んでくるケースはあります。この場合、例外的に不採用になることがよくあります。ただ一般的には、求人を出している中小病院やクリニック、施設などの中途採用募集に申し込んで落ちるケースは少ないのです。

一方で美容外科・美容皮膚科は非常に待遇がいいです。夜勤なし・残業なしという勤務形態にも関わらず、病院看護師と比較して同等または高額な年収を実現できます。そのため人気になりやすいです。
また相手にするのは患者さんではなく、体が健康なお客さんです。そのため接客を行う必要があり、一般的な病院やクリニックへ申し込むのとは仕事内容がまったく異なる点を理解しましょう。そのため、独自の採用基準が存在するのです。

美容クリニックの採用基準で容姿・美人は関係ない
このとき採用基準について、美容外科・美容皮膚科の求人票に明確に記されているわけではありません。ただ、どの美容クリニックでも看護師の見た目を採用時に重視します。

「来院＝受診」となる病院とは違い、美容クリニックにて施術を受けるかどうかはお客さんが決めます。仮に看護師の見た目や雰囲気が悪く、「この美容クリニックで施術を受けるのは微妙」と感じた場合、利益を逃すことになってしまいます。

そのため当然ながら、見た目の優れる看護師でなければ選考通過が厳しくなります。
ただ、このときの見た目というのは「容姿が非常にキレイ」「誰もが認める美人」というわけではありません。容姿レベルでいうと、普通で問題ないです。もっと分かりやすくいえば、「暗い雰囲気かどうか」が判断基準だといえます。

実際のところ、世の中にモデルのような美人は少数しか存在しません。お客さんについても、芸能人のような美人を目指したいわけではありません。普通の人がちょっとキレイになり、コンプレックスを取り除くことができればいいのです。
実際のところ、あなたがエイリアンのような顔立ちでない限り、美容クリニックでの見た目・雰囲気の採用基準は「メイク」「髪型」「声のトーン」などを改善するだけで満たすことができます。容姿レベルの優れる美人である必要はありません。

美容への興味が美容外科・美容皮膚科の不採用の理由
なお美容クリニックで面接を受けるとき、あなたの見た目や雰囲気が優れているかどうかを判断する一番の材料として、「美容への興味」があげられます。
いわゆる美人ではない人でも、美容への興味があれば「肌や髪の手入れの方法」「ピーリングのやり方」「化粧品の選び方」などの知識が多少なりともあります。それに伴い、看護師本人自身が美容に気を付けているため、「他人からどう見られるのか」について意識しています。
その結果、元々の容姿が優れているわけではなかったとしても、雰囲気は優れるようになります。当然、美容クリニックはそうした美容への興味をもつ看護師を採用したいです。

一方で脱毛やエステに興味がなく、髪の手入れすらしていない人はどうでしょうか。元々の容姿レベルは高くても、雰囲気は暗く、これでは美容外科・美容皮膚科の求人で不採用になります。

・お客さんが求めることを考えるべき

これは、どのようなお客さんが美容クリニックを訪れるのか考えれば容易です。美容に興味のないお客さんが美容外科・美容皮膚科へ来ることはありません。脱毛やエステ、肌の手入れなどに興味があり、より自分を美しくしたいと考えるからこそ美容クリニックを訪れます。
そうしたとき、エステすら行ったことのない看護師がお客さんに対して優れた提案ができるでしょうか。当然、何も提案できることはありません。
美容クリニックへの転職で「美人かどうかではなく、美容への興味・関心が最重要になる」のには、こうした理由があるのです。

もちろん、いま美容の知識が乏しい状態でも問題ありません。知識は後から何とでもなります。しかし、美容への興味は本人が元々もっているものであるため、これを変えることはできません。美容外科・美容皮膚科の面接では、そうした美容への興味関心をみていると考えましょう。

例えば、美容クリニックの社員は社割制度にて半額以下で施術を受けることも可能です。以下の通りです。
こうした施術を受けられることについて、「こうした社割があるのは優れている！ ぜひ受けてみたい」と考えられる人であれば、いま現在の容姿レベルに関係なく美容クリニックで採用されやすくなります。

一方でそこまで美容医療に興味がなく、単に「夜勤なし」「高給料」という条件面だけに惹かれている看護師が採用試験を受ける場合、不採用となる確率が非常に高くなります。

かなりのぽっちゃり（肥満体系）はお客さんへの接客が厳しい
ちなみに、美容への興味が高い看護師でも面接後に落ちた人もいます。この理由は何なのでしょうか。これは、採用基準の一つに体型があるからです。要は、かなりぽっちゃりの人は厳しくなります。
これは、お客さんの立場になれば分かります。デブの人から美しくなる施術サービスを勧められて、「ぜひとも施術を受けたい」と思う人は存在しません。特に美容クリニックはダイエット支援や脂肪吸引も行うため、体重の重いかなりのぽっちゃりだと、お客さんへの接客が微妙になりやすいです。

求人票に「ぽっちゃりの人はダメ」と書かれているわけではないものの、ぽっちゃり体型のデブでは採用基準に引っかかり、不採用になりやすいのです。

・普通体型で問題ない

なおぽっちゃりが微妙とはいっても、普通体型でさえあれば何も問題ありません。体の線が細い必要はまったくなく、ムチムチの体であっても、明らかなデブでなければ美容クリニックの採用基準を満たすことになります。

就職で採用されるかどうかについてですが、誰もが分かるデブでなければ体型を気にする必要はありません。あとは、「どれだけあなたが美容医療に対して興味関心があるかどうか」といえます。

面接での受け答えが非常に重要
こうした採用基準があることを理解したうえで、美容外科・美容皮膚科の求人に申し込むようにしましょう。

美容クリニックへ看護師が就職をする場合、多くの人が心配になるのは「自分は容姿が優れていない」「美人ではない」「体の線が細くない」などです。ただ前述の通り、これらは採用基準としてまったく関係ありません。かなりのぽっちゃりは論外にしても、ある程度まで美容への興味があれば問題ないといえます。

そのため普通の容姿であっても何も問題なく面接に通りますが、前述の通り落ちた看護師が非常にたくさんいるのも事実です。そこで、事前に面接での受け答えの方法を理解するようにしましょう。

志望動機・自己PRを考える
退職理由を明確にしておく
どうお客さんと関わりたいのか考える
逆質問を考えておく
これらを考えておくのは最低限といえます。また求人先だけに通用する志望動機・自己PRを述べなければいけません。どこの美容クリニックでも通用する志望動機では、やる気が薄いと思われてしまいます。

もちろん志望動機では「高年収となる」「夜勤なしで働ける」などの本心を隠し、美容医療に興味があることをできるだけ伝えなければいけません。日々の看護業務を通して、なぜ美容クリニックへの転職に興味をもち、なぜ中途募集先で働きたいのか述べるようにしましょう。

美容外科や美容皮膚科といった美容クリニックは高給与・日勤のみ、残業が少なめなどの高待遇であるため、応募人数が多く面接のハードルが高い傾向にあります。美容クリニックに転職希望の看護師であれば、書類選考対策も大切ですが、何よりも面接が重要なポイントと...
年齢制限が美容クリニックに存在する
ちなみに、美容への興味があり見た目にも美人であったとしても、場合によっては不採用となる看護師がいます。こうした看護師はどういう理由があって落ちたのでしょうか。この大きな原因に年齢制限があります。

看護師の場合、大病院でない限りは年齢制限がありません。多くの医療機関にて、50代や60代であっても問題なく求人募集が出されます。
ただ美容クリニックについては、比較的若い人が顧客として訪れます。もちろん高齢のお客さんが薄毛やシミの除去などで来院することはあるものの、暇を持て余している老人が来院する病院に比べると、圧倒的に年齢層は若くなります。
そのため、美容クリニックは多くで年齢制限があります。具体的には、35歳以下でなければ採用は厳しいです。もちろん、若いほど採用に有利です。

そうはいっても、中には年齢制限のない求人募集も存在します。例えば、「保険診療に加えて、美容医療を実施しているクリニック」などです。例えば、東京にある以下のクリニックが該当します。
求人票には「基本、保険診療」とあり、それに加えて美容皮膚科としての機能が加わっています。美容クリニックへの転職では戦略的に行う必要があり、こうした中途採用募集であれば問題ありません。

またこうしたクリニックであっても、美容医療に特化しているクリニックと同様に給料は高くなりやすいです。実際、先ほどの求人は最初から月31万2,500円と高給料です。美容医療に関与する場合、どのような場合であっても勤務条件は優れやすくなります。

採用基準としては、美容への興味を満たしていれば問題ありません。ただ年齢の問題があるため、申し込む中途採用募集をミスすると不採用になります。この事実を理解したうえで、あなたの年齢を含め、状況に応じた最適な求人へ申し込むようにしましょう。

夜勤なしで残業が少なく、高給与であり、さらには自分も美しくあり続けられる美容クリニック（美容外科）・美容皮膚科に転職してみたいという看護師はたくさんいます。しかし、同時に「20代で若くて美人な看護師だけが美容皮膚科に勤められる」と考え、最初から美容...
美容クリニックの面接での看護師不採用を防ぐ
看護師不足であるため、「どのような求人であっても申し込めば問題なく採用される」と考えている人がいます。ただ美容外科・美容皮膚科については状況が違っており、面接に落ちたという看護師は非常に多いです。

ただ、このとき「不採用になる看護師がどのような人なのか」について、勘違いしている人が多いです。「美人であり、体が細い人でなければ採用されないのでは」と考えるのです。

しかし、そうではありません。美容クリニックの就職の採用基準は「美容への興味」「肥満体系ではない」「年齢制限」だけです。これらの基準さえ満たしており、美容医療への興味を伝えることができれば、問題なく採用されます。反対に美容に興味がない場合、不採用になりやすいです。

これらが美容クリニックの就職の採用基準です。どのような看護師が落ちるのかを理解したうえで、あなたにとって最適な美容外科・美容皮膚科の求人を選ぶようにしましょう。

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