看護師として病棟で働く場合と外来で働く場合がありますね。その時、外来のほうがアセスメントは少ないと思うこともあるでしょう。ところがそうでもないのです。短い時間内でたくさんのアセスメントが必要となります。ここでは、小児科外来で勤務する看護師のアセスメントについてお話します。
・外来は短時間勝負
病棟と違い、外来勤務の場合は午前中だけのところもあったりして時間との戦いとなります。いかに短時間で多くの患者さんを安全にケアすることができるのかということが、重要となるのです。そのことから、その都度迅速にアセスメントをしてケアすることが望まれます。外来看護師は、体力的に楽と言うイメージがあるかもしれませんがその短時間で行う内容は、密であるのでそのことを理解しておきましょう。
・小児科外来の診察について
小児科外来の診察については、大人の診察と違い必ず看護師が介助することになります。医師が診察をする時に患者さんを抑えたりなどの介助が必要となるからです。泣いている子供が多いので、その時にその場を和ませる役割になっています。ぬいぐるみを置いたり、そのほかのおもちゃなどをおいてなだめるようにします。
また診察をするときの必要物品の準備も抜かりなく行います。小児の診察の場合は、喉を見る、目を見る、首のリンパ節の確認、聴診器を当てて胸の診察をする、腹部の診察をするなどを一連の流れとして行います。その時、必要物品が揃っていない場合は、小児を待たせることになりその待たせることがリスクとなってしまうのです。不安にさせて、診察をスムーズに行えなくなることもあります。小児科の場合は、特に必要物品の準備をしっかり行うようにしましょう。
・処置について
診察が終了すると、その後に処置を行うことがあります。処置は、注射、点滴、内服、吸入などです。その時も、看護師一人で行わず二人で必ず行うようにしましょう。処置を行う時は、付き添いの人は処置室より外に出てもらうことが原則です。その場合は、付き添いの人も不安になります。どんな処置を行うのか、処置後はどんな注意が必要かなどをしっかり説明をします。
・待ち時間の配慮
一般の外来と違い、待ち時間に特に配慮が必要となるのは小児科です。小児科の場合は、大人と違い待っている間に嫌になってしまうことがあるからです。眠たくなったり、暴れたりすることがあります。そのような場合があることを理解して、待合室を子供が退屈しないように工夫をします。遊ぶことができる場所や、小児の本の配置、その待合室で待っている間に不安にならないような待合室の雰囲気作りをします。明るい雰囲気だといいですね。ある小児科の場合は、壁紙なども工夫されています。そのようなハード面が、看護師がかえられる範囲ではないのでそのほかの事で配慮をします。
待ち時間が長くなっていないかと言う配慮は,とても重要です。待っている患者さんの立場になり、その不安を感じ取り配慮をします。長く待っている患者さんには、必ず声かけを行います。どれだけ待っているのかきいて、後どのぐらいかかるのか伝えてあげるようにします。
待っている患者さんは、一番恐れていることとしてなんといっても自分が忘れられているのではないかということなのです。それで、不安になることがあります。そのことを知り、伝えてあげることはとても重要です。
・待っている患者さんのアセスメント
待っている患者さんの状態についても、アセスメントが大切となります。それは、待っている間に重症化しないかということです。熱のある患者さんの場合は、特に注意をします。熱が高い患者さんの場合は、一度早めに診察をしてもらえるように医師に伝えましょう。小児の場合は、熱が高くなると熱性けいれんを起こす危険性があるからです。その既往がないかなども付添者からきいておきます。
また待たせると危険なのは、喘息の患者さんです。喘息を起こしている場合は、そのことを医師に伝えて早急に診察を受けられるようにします。その後に悪化してしまうこともあるので、それはしっかり注意点として心得ておきましょう。
・検査の準備
検査の準備についても、できるだけアセスメントをして迅速に行いたいですね。迅速に行うのは、なんといっても子供さんを待たせないように配慮したいからです。待っている間に不安になり、泣き出してしまう子供さんもいます。
そのことを思い、こんな症状ならこの検査が必要と、そこでアセスメントをすることになります。医師が診察をしている段階で、どんな検査をするのか看護師ならだいたいわかってきます。その時に、別の看護師に伝えて検査の準備を行ってもらいましょう。そのようにチームワークでその時間を短時間に実施できるようになります。助け合いながら、子供さんが不安にならない配慮をしたいですね。
・看護師同士のスムーズな動きの配慮
看護師は、忙しくなるとたくさんの患者さんを一人で何人もケアすることになります。診察の介助や、検査の実施、受付などを行うことが大切です。どんな風に動いたら、無駄な動きをしないでいいのかを考えながら動くことになります。最初は無理でも、そこで勤務をすることにより、効率的な動きができるようになります。
すると患者さんの待ち時間も少なくなり、処置や検査をスムーズに実施できるようになります。
・付添者のケア
小児の患者さんのケアを行っていると、そこでその付き添いの人のケアも必要と思うようになります。それは、一緒にまっている両親や祖母などの付添者が、一番不安を抱えているからです。その不安を感じ取り、不安を軽減できる言葉かけを行いましょう。必要時は、医師からもう一度説明をしてもらうなど、その短時間で不安を抱えたままかえることがないように気持ちを楽にしてあげましょう。それも看護師の重要な役割となります。
・自宅で注意すること
外来の診察と検査、処置を受けてかえる段階になると、今度は患者さんとその付添者に対して自宅で注意をすることについて説明をします。処置を行った場合は、その処置により副作用を説明します。点滴や注射を行うこともあるので、その後の注意について説明をします。
内服薬の飲ませ方や、その副作用についても丁寧に説明を行います。
また具合が悪い場合の、連絡する電話番号なども伝えておきましょう。それができない場合は、夜間の救急の連絡できるところなどを知らせてあげることも大切です。子供の場合は、夜間に熱が出るなどの具合が悪くなることがあるので、そのような配慮をしてあげましょう。
・外来での事故とは
小児外来では、医療事故を起こすことはそんなにないと思うでしょう。ところが、その短時間の間に起こすことがあるので、注意が必要です。それは、患者さんの間違いです。初診の患者さんやあまり受診をしていない患者さんがいる中で、同じような氏名である人もいるのです。そのことから、患者さんの呼ぶ場合はフルネームで呼び、その後に生年月日などの確認をして二重にチェックを行うようにして患者間違いを減らすようにします。
また、医師の入力忘れなどのより内服薬の処方がされていなかったなどもあります。事務より連絡がある場合があればわかりますが、ない場合は困ります。内服薬があることを、必ず患者さんとその付添者に伝えて、受け取りかえっていただくようにします。
まとめ
いかがでしたか?小児科外来は、病棟と違い時間との戦いが有り大変です。また看護師の数が少ないことも有り、自分で切り抜けて行けるように先を見通した配慮なども必要となります。病棟よりも患者さんの数も少なく楽であると思うこともありますが外来だからといって、甘く見ないようにしましょう。看護師として患者さんをしっかりサポートできるようになりたいですね。
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