夜勤がない職場で働きたいと思ったことはありませんか?
夜勤は身体的にも精神的にもとても辛い仕事ですよね。
今回は夜勤がない職場はどのようなところがあるのか、また、転職する際の注意点について紹介します。
夜勤は2交代勤務で16時間と、とても長い時間勤務しなければなりません。私自身も総合病院の夜勤ありの病棟で約6年間勤務しましたが夜勤が辛いと思うことがよくありました。明け方に頭がぼーっとしてしまい採血が上手くできなくてミスをしてしまうこともありました。急患が入ったり、患者さんが急変してしまい休憩を全く取れずに朝を迎えることも少なくありませんでした。そのため、夜勤がない職場へ転職をした経験があります。
今回は私の経験を踏まえて、夜勤がある職場の選び方、転職する際の注意点について紹介します。
【夜勤がない職場のメリット】
夜勤がない職場には様々なメリットがあります。詳しくみていきましょう。
・体力に自信がなくてもできる
夜勤は長時間勤務となります。体力に自信のある方でも朝まで勤務すると、その後に疲れがどっと押し寄せてきます。夜勤が終わった後、いくら休んでも体が回復していないと感じることもあり体力の低下を実感します。夜勤なしの職場は日勤帯の8時間勤務が多いです。そのため、子育て後でブランクのある方や、50代、60代の主婦層の方まで幅広く働くことができます。
・生活リズムが安定する
夜勤があるとどうしても昼夜逆転の生活になってしまいがちです。夜勤が続くと、なかなかその生活から抜け出せなくなります。生活リズムが不規則になると体調を崩してしまいやすくなります。注意力が低下しイライラしやすくなり精神的な影響も受けやすくなります。日勤だけの勤務の場合、メリハリがつき生活リズムが安定します。
・子育てママも働きやすい
出産・子育て後に職場復帰をする場合、日勤のみの職場を選ぶ方が多いのではないでしょうか。日勤のみの仕事は夜勤に比べて勤務時間が少なく、時短勤務など時間の調整がしやすくなります。ブランク後、徐々に体を慣らしていくという意味でも、まずは夜勤なしの職場で働くことをお勧めします。
また、夜勤があると、夜間子供を預かってもらわなければなりませんよね。家族に預けることができれば1番いいと思いますが、それができない方も多くいらっしゃると思います。夜間、保育園に預ける場合は、預かってくれる施設も少なく、費用も高くなってしまうためあまりお勧めできません。
・プライベートの時間を持てる
夜勤があると、友人や家族との時間を持てないことが多いです。友達と一緒に飲みに行けなかったり、家族との時間が減ってしまったりとデメリットが多いです。日勤のみの仕事であれば周囲と時間を合わせやすく、充実したプライベートを過ごすことができます。
【夜勤がない職場はどんなところがあるの?】
夜勤がない職場というとどんな場所を想像しますか?夜勤がない職場って多いのでしょうか?少ないのでしょうか?
実は夜勤なしの職場って意外と多くあるんですよ。ここでは夜勤がない代表的な職場を紹介します。
・クリニック(入院設備がないところ)
クリニックは夜勤がないところが多いです。クリニック施設の数も多いので転職しやすい職場です。内科・外科・眼科・小児科・耳鼻科・産婦人科など診療科別に分かれていることが多いので自分の得意分野でのクリニックで働くことができます。また、診療時間もクリニックによって異なるため自分に合った勤務時間を選ぶことができます。
ただし、産婦人科など一部のクリニックでは入院設備があり看護師も夜勤をしなければならないこともあるため注意が必要です。
・健診センター
主に健康診断を行う場所です。健康な方が来院することが多いので急変時の対応をすることは少ないです。検査項目も、採血・心電図・視力、聴力測定・CT、MRIの介助、医師の診察の介助などある程度決まっているため、看護業務を覚えればとても働きやすい職場です。勤務時間も9時から17時までが多く、予約制のため残業が少ないです。
・老人ホーム
看護師は日勤のみの場合が多いです。
宿泊型の老人ホームではヘルパーや介護士などが夜勤をする場合があります。夜勤があるところは看護師の勤務も9時から17時など固定された勤務時間ではなく、早番は7時から15時まで、遅番は10時から18時までと勤務時間をずらしていることがあります。「日勤だけを希望するけど、朝は遅く出勤したい。」など時間の調整ができることもあるため便利です。
・保育園
看護師は8時から17時までの日勤帯で募集していることが多いです。保育園は延長保育などで20時ごろまで運営しているところが多いですが、看護師は定時で帰れることが多いです。保育園のため、園児の健康観察が主な業務となり、看護処置などは少ないです。園児と遊ぶため体力も必要になります。
・病院の日勤勤務
病院でも日勤のみの看護師を募集しているところは多くあります。
外来勤務が多いですが、病棟で働くこともあります。ただ病院勤務の場合、月に1回救急外来で夜勤を任されるというケースもあるため注意が必要です。
面接時に日勤しか勤務できない旨を話しておくようにしましょう。
・訪問看護
訪問看護は在宅看護を必要とする患者さんのところへ直接出向き看護をします。給料が高めに設定されている場所が多く、勤務時間も決まっているため残業が少ないです。
ただし、訪問看護ステーションによっては車で移動するため自動車免許がなければいけないなどの条件があるため注意が必要です。また、看護師が1人で訪問するため責任が大きいです。看護技術がしっかりと身についている看護師にお勧めです。
・企業・大学などの産業看護師
企業や大学などの保健室で働く看護師です。企業の会社員や大学生など所属している方への健康相談や健康診断を行います。対象者が限られているので残業が少なく、仕事量も安定しています。ただし、求人募集が少なく人気があるため、募集が出てもすぐに埋まってしまうことが多いです。
【夜勤なしの職場に転職するときの注意点】
・夜勤がある職場は注意!
先ほどもお伝えした、入院施設のあるクリニックや老人ホームなどでは夜勤をするスタッフが急に休まなければならなくなったなどの理由で夜勤を任されることがあります。そのため、面接時に夜勤ができない旨をしっかり伝えること、夜勤を頼まれてもしっかり断ることが重要です。
絶対に夜勤ができないのであれば、日勤のみの職場を選ぶようにしましょう。
・給料が大幅にダウンすることも
今まで夜勤ありの職場で働いていた場合、夜勤手当が含まれていました。看護師の夜勤は1回2万円から多いところで4万円など高いです。計算すると今まで週1回夜勤があった場合、2万円×4回=8万円が夜勤手当でした。日勤のみの場合はこの分が減ってしまうため必然的に給料が大幅に下がってしまいます。夜勤なしの職場に転職して月に10万円以上給料が低くなったというケースもあるため注意が必要です。転職したらどのくらいの給料になるのか手当の分を含めしっかり計算しておくようにしましょう。
・残業を任せられることも
診察時間が18時までと決まっていても混雑していれば残業が発生します。そうなると子育てママは子供のお迎えに間に合わなくなってしまいます。予想外の残業も発生しやすいので注意が必要です。残業ができない場合は面接時にしっかりと伝えておくようにしましょう。また、募集案内に「残業なし」「残業月5時間以内」などと記載されていることもあるのでよく調べておくことをお勧めします。
まとめ
夜勤がない職場って多くあるんですね。夜勤がない職場はメリットも多いですが、デメリットもあるので、それぞれを考慮して転職を考えると良いでしょう。また、絶対に夜勤ができない場合は、面接時に必ず伝えておくようにしましょう。まずは求人情報をしっかり読み、自分に合った転職先を見つけることが大切です。
たくさんある仕事先の中で自分に合った職場を見つけてください。
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