患者さんを間違わないアセスメントのコツ 

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#1442 2021/05/10UP
患者さんを間違わないアセスメントのコツ 
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看護師として勤務していると、その患者さんに正しくケアをすることが大切ですね。その最も大事なことは、なんと言っても患者さんを間違わないことです。ここでは、患者さんを間違わないためにどんなアセスメントが必要か、注意することなどお話します。

・患者さんを識別できるものを確認する

病院では、患者さんを識別出来る方法がいくつかあります。多くの病院では、その患者さんにリストバンドといって患者さんの氏名を記載しているバンドを装着しているところが多いです。そのリストバンドを見て、患者さんであることを確認することができます。またそのリストバンドには、バーコードがついていることもあり、そのバーコードを機器で読み取り識別する方法もあります。輸液等は、それを使って患者さんを識別しています。
しかしそのように大きな病院の場合は、リストバンドを利用しているのですがそのリストバンドを利用していない病院もあるので注意が必要です。
患者さんを識別する方法として、病室前の氏名を確認することができます。また入院しているベッドの氏名ボードに記載しているのでそれで確認することもできます。

・患者さんをフルネームで確認する

識別出来る方法がたくさんあるので、大丈夫と思うこともあるかもしれませんが確認をするほど間違いをなくすことができます。その一つとして重要なことは、患者さんの氏名をフルネームで確認することです。名字だけを確認すると、同性の人がいるとたちまち間違うことになります。
患者さんを呼ぶ時には、フルネームで呼びます。そしてその時、同性同名の患者さんもいるかも知れないと思うことも重要です。そんなに多くはありませんが私も看護師として働いてきて数人の同性同名の患者さんを見ることがありました。そのときは、かなり緊張します。確認行動をしっかりして、その間違いをなくすことにしていました。

・患者さんが返事をしたからOKは危険

患者さんを確認する方法として、その患者さんに患者さん自身の氏名を名乗ってもらう方法もあります。以前はその方法で患者さんの確認を行っていることもあったのです。しかし現在では、その方法に頼ってしまうのはとても危険です。
それは、まずなんと言ってもその患者さん自身が自分のことを呼ばれていると認識できていないことがあるからです。自分のことだと思うけど、曖昧だけど返事をしてしまうこともあります。患者さん自身は、そんなに自分の間違いを意識することはないのでこちらが注意をすることが大切です。
また患者さんは、聞こえにくい人が多いです。特にお年寄りの場合は耳元で話す以外はほとんど聞こえていないこともあります。そのような患者さんがハイと返事をしてしまうこともあるのです。そのことから、患者さんが返事をしたからOKといのはとても危ないことがわかります。患者さんをアセスメントして自分の氏名を言えると判断した場合は、その人に名乗ってもらう方法のほうが安全と言えます。

・休み明けほど慎重に行動する

看護師の場合は、夜勤や休みがしばらく続くこともあり、休日明けには患者さんががらっと変わっているということもよくありますね。その時、とても緊張をしてしまいます。それは、患者さんの氏名とその患者さんの顔がわからないことがあるのでアセスメントをしにくくなってしまうからです。その場合は,とても慎重に行うことが大事です。休み明けは、早めに出勤をしたりして情報を取ることもあると思います。その時に、自分の知らない患者さんの情報は密に取ることをおすすめします。

・似たような氏名の患者さんをリストアップする

入院患者さんの場合は、同じような氏名の患者さんがいることがあります。まずいるのは、同性の患者さんです。同性の患者さんは、ここにあるとわかりやすい場所などをアセスメントして、色々なところに注意として喚起できるようなメモをつけておくといいですね。基本はフルネームで確認をすることになっていますが、急いでいる時にそれを忘れてしまい同性の患者さんがいることも忘れ、間違ってしまう危険性があります。そうならないためには、たくさんの起こりうる危険を察知して可視化をすることをおすすめします。
ひとつは、ナースコールの場所に同性者注意と記載することもできます。すると、まず同性者がいることが分かるし自分も行動注意に繋げることができます。

・患者さんと疾患を関連付ける

患者さんをしっかり記憶するためには、なんと言ってもその患者さんの個性を知ることが大切です。まず必要なのは、やっぱり疾患を把握することです。この疾患で入院をしている患者さんがこの人と言うふうに関連付けていると、検査や処置等を間違えることも少なくなります。同じような疾患の人同士もいますが、少しずつ症状が違っていたりするので、その患者さんを把握するためには、そのことがとても大事です。
疾患と同じように、その患者さんとよく話すこともアセスメントとして重要となります。話すことにより、自分の中で患者さんのイメージをしっかりつけることが出来るからです。氏名とイメージが一致すると、より処置等がしやすくなります。

・緊急でも確認を怠らない

入院患者さんの場合は、急変することもよくあります。昨日までなんともなかったのに、急に具合が悪くなることもありますね。その場合、急遽処置や検査をすることになり、いそがしくなってしまいます。忙しくなると、ますます気持ちが動揺して確認作業が疎かになってしまうことがあります。そしてそれは、とても危険なことなのです。ゆっくり確認をする必要はありませんがマニュアル通りにその場合でも確認をすることが大事です。
特に、輸血や輸液、検査の実施、手術室への搬入などは気をつけるようにします。医師と一緒の場合は、医師が確認作業を省くこともあります。医師は患者さんの状態把握で看護師よりも、必死になっていることが多いからです。そんな時、医師も看護師も動揺していたら間違いを起こすこともあります。看護師は冷静になり、医師に対して確認をしっかり促すようにします。

・輸液や処置時は特に二重の確認を行う

患者さんを確認して、色々なことを行う場合特に注意を要するのはなんと言っても輸液を実施する、つなぐ、輸血を投与する、処置を行う、手術室に搬入する時です。その場合は、特に集中をして確認作業を実施するようにしましょう。ダブルチェックを行い、ミスを防ぎます。

・自分の体調をアセスメントして行動する

そして患者さんの確認作業を行う時に、看護師自身の体調も関係します。それは体調がよく、頭がすっきりしている場合はすんなりと行うことができるのですが、頭がなんとなくどんよりしていると思うことがあるのです。
忙しい時、具合が悪くなった時、寝不足の時などにそんな感じになります。そのときは、自分の確認作業が心配と思った場合は、ほかの看護師にも確認を促しましょう。それはとても重要なことです。体調管理をしていても、夜勤終了頃や勤務終了時、コミュニケーションがうまく取れないスタッフとの勤務などの時は要注意です。そのときは必ずあるので、過信をしないで確認をしてもらうようにしましょう。

まとめ

「いかがでしたか?看護師は確認行動が仕事の一つとなっているので、それを怠らないようにしたいですね。しかし看護師も人間なので間違いをしてしまうこともあります。そのことを前提として、チームでリスクを回避出来る方法を考えるようにしましょう。すると、チームで間違いを防ぐことが出来るようになり仕事がしやすくなります。
 

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