看護師として、長い間働いた。もしくは看護師として働いていてブランクが数年あるっという方に対して転職・就職のポイントをわかりやすく解説していきたいと思います。もちろん新人看護師さんにも利用できる部分もありますので、文章を読んでいただけると参考になると思います。
ここでは看護師として転職をするときのポイントを
①看護師として働いている方が転職する場合。
②看護師として働いたことがあるけど、数年ブランクがあって転職する場合。
③看護学生が就職試験を受ける場合のそれぞれ解説していきたいと思います。
まずは①看護師として働いている方が転職する場合です。
看護師てして働いている方は、自分のキャリアをいかにアピールするかがポイントになります。
面接や履歴書などにその部分をいかに面接官が食らいつくような文章にするかが大切になってきます。「なんとなく働いていただけで特に何もしてこなかった。」「資格も何にもないし、アピールって言われても」と思う方も沢山いると思います。何となく働いていたでもいいんです。
その病院で数か月でも数年でも働くことが出来たというのは、立派な経験なんです。そのなんとなく働けていたっという部分を上手にアピールポイントとして表現していくことが大切です。
まずは何科で勤めていたのか、その科にはどのような疾患の患者さんがいて、どのような病態を看護してきたのかを振り返ってみましょう。
その中で自分が苦労したことや、嫌だったことを思い返してみてください。苦労した嫌だったということは、自分以外の人が行っても苦手とする部分に、おおよそあたります。その部分をどのようにして乗り切ったのかを上手く表現してみましょう。
認知症の患者さんで、何度もベッドから立ち上がり転落しそうになったり、頻回にナースコールを押したり、同様の訴えを繰り返したり、点滴を何度も自己抜去されたりという例では、ベッドから立ち上がろうとした場合は、少しの時間一緒に廊下を歩いたり、側で話を傾聴したり、話題を変えてベッドに安静になるように笑顔で説明したりすることで、立ち上がり行為が少なくなった。頻回にナースコールを押したケースではその都度患者さんの側にいき、不安を取り除くような声掛けやタッチングを行った。何度も押していたけどその都度丁寧に接することで、不安が軽減しナースコールの回数がすくなくなった。
など、自分が実際にやって少しでも効果が得られたことを経験として記載しましょう。当たり前のことだと思うかもしれませんが、既卒の看護師に求められるのは現場での柔軟性のある看護力と周囲との協調性です。
嫌なことでも率先して対応し患者さんの安全や安楽を重視して関わるということは新人の看護師では出来ません。面接官が興味を示す部分にもなるので、そのような経験を記載すると良いでしょう。
②看護師として働いたことがあるけど、数年ブランクがあって転職する場合
は近くの看護協会にいってみることをお勧めします。ブランクのある看護師が安心して働けるようjに技術のサポートをおこなったり、ブランクがあるかたでも安心して働ける就職先の情報などが掲示してあります。
また、新型コロナウイルス感染症流行における職場復帰は一種のチャンスです。このことを履歴書に上手く利用することをお勧めします。
内容としては「新型コロナウイルス感染症流行において、医療者として少しでも社会の役に立ちたい、多くの患者さんや医療現場の力になりたい。」などを伝えるとブランクがあっても立派な意思として面接官にアピールするポイントとなります。
③看護学生が就職試験を受ける場合についてです。
看護学生は、卒業と同時に同じスタートラインに立ちます。採用する側としては、面接や履歴書での自己PRがとても重要になります。
学生のうちに自分がどのような活動に取り組んだのか、実習中に得た経験のなかでどのような部分に興味を持ったのかをしっかりと伝えることが大切になります。愛嬌や協調性では、他の学生と比較しても採用のポイントにはなりません。
その為、学生のうちに様々なボランティア活動に参加することをお勧めします。
災害復興でもよいですし、地域のボランティア活動でもかまいません。また学生のうちに取得できる資格でもOKです。
そのような経験を学生のうちにしたということが大切になります。その部分を履歴書に書くことで、ほかの学生には尋ねられなかった内容を面接官に聞かれるきっかけにもなりますし、自分の経験したことなので返答しやすい部分にもつながるでしょう。
就職・転職先をするにあたり、まずは情報を収集することから始まります。
看護師は基本的に、処遇を気にしなければ多くの就職先があります。
しかし、自分のいまの条件より下回る場所への転職は、正直言ってあまりお勧めしません。私は大学病院→総合病院(500病床規模)→民間病院(300病床規模)と転職してきました。
これを経験した私からすれば、悪い例です。
この逆パターンが本当は成功の例になります。自分の経験から、条件が悪い方への転職は比較的簡単に行くことが多いです。
特に最初が大学病院で勤務されている方は、総合病院や民間病院では何故か多く採用されるケースがあります。そのくらい大学病院で看護師をしていたということはキャリアになるのです。
話が脱線しましたので、早速本題を説明していきたいと思います。
転職先の情報を収集するためには、転職サイトへの登録・ハローワークでの求人情報の収集・友人知人からの情報収集と大きく分けると、この3パターンになります。
転職サイトは本会員の登録を行わないと就職情報の詳細が見れないようになっているところがほとんどです。
仮登録をした時に、ショートメールにて「滅多にあかない就職情報があります。」「年間休日○○日、高給料の求人が出ました。」などの連絡があり、実際にサイトを開いてみると、本会員の登録画面が表示されるという仕組みになっています。
実際に登録して、そのサイトを開いてみましたが、どこの転職サイトも同じような情報が掲示してあり、私個人の印象としては、滅多にあかない就職情報と記載して本会員の登録数を増やし適当な病院への就職を斡旋する会社もあるようなので見極めが必要です。
私は転職サイトも利用しましたが、転職サイトが説明する情報にはリアルがかけており、実際に働くと残業が多かったり、休日が少なかったり、年収が告知されているより少なかったなどもありました。
転職サイトは幅広く情報を収集するために使い、そのあとは自分自身も細かい情報をネットやSNSなどを利用して収集することが良いと考えます。
ハローワークでの求人についてですが。
ここでは比較的リアルな情報を取集することが出来ます。看護学校の就職であったり、一般的に募集しない医療刑務所の看護師の募集、自衛隊看護師の募集などレアな転職情報の掲示もあり、一見の価値はあります。一般病院の募集も多くあるのですが、待遇面で実際とことなることもあります。公務員に準ずる募集要項は信用性がありますが、民間病院の募集要項などは自分自身での情報収集を怠ってはいけません。就職してだまされたっとならないように注意が必要です。
友人・知人からの情報収集。
これは実際に働いている人のリアルな意見を聞くことが出来るので、この3パターンの中からすると確実性が高いものになります。
転職をしようと思ったら、昔の看護学校の友人にどこの病院がお勧めなのかを訪ねたり、自分が行きたい病院に誰か知り合いが勤めていないのかを友人のネットワークを利用してみるのも良いでしょう。
遠方の地で、同僚の学生がいないなどの人は、看護師の研修やボランティア活動などに参加して、そこから知り合いを増やしてみることをお勧めします。意外と友人が多く出来てネットワークの強化につなげることが出来るのでお勧めですよ。
まとめ
看護師の就職や転職をおこなうときにどのように情報を収集するべきなのか、面接や履歴書を記載するときにどのようなポイントに気を付ければ良いのかを記載しました。自分が行った経験をしっかりと面接時にアピールするためには履歴書から面接官が質問したいという内容を上手に記入することが大切です。また職場を選ぶ際には、転職サイトや掲示してある情報に頼るのではなく、自分でも情報を収集していくことが大切です。自分の人生を大きく左右することにもつながりますので、万全の準備をして就職活動にのぞみましょう。
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