ママさんとして働く看護師さんはたくさんいますね。しかしその時に、子供にとってはどうなのだろうと不安になることもあります。夜勤があったりして、子供の心身の状態が気になります。ここでは、子供の成長とともにどんなに影響があったのかお話します。
・初めての妊娠で切迫流産を経験
私が妊娠をしたのは、総合病院で働いている時でした。その時、結婚もしていたのでその時点でいいところだと思ったしずっとそこで働きたいと思ったのです。そのように思ったのは、その当時はやりがいを感じていてそんなに困っていたことはなかったからです。 そして看護師として結婚をするだけなら、そんなに困ることはありません。私の場合、夫は理解のある人を選んでいるので、看護師として働くことも賛成してくれたのです。 ところが妊娠をすることで、その看護師として働き続けていいのだろうかと言う考えが揺らぎ始めました。それは妊娠して初期の頃の切迫流産を経験したからです。その時、はじめて看護師と言う仕事は赤ちゃんに影響を与えることもあると思ってしまったのです。私の友人の看護師をしている人も、妊娠をして私と同じように切迫流産を経験した人が多いのです。そのため妊娠をしてその後に、患者さんを抱えて下腹部に力を入れたり、夜勤をするなど不規則な勤務状況であることは、仕事として継続させるリスクはかなりあると思ってしまいました。 その後は、医師の診断書により2週間の安静をへて職場復帰を行いました。
・スタッフに協力してもらう
切迫流産をして、その後の仕事は特に注意をするようになりました。それは、つわりと安静にしないといけないと言う気持ちを同時に持ちながら戦うことになります。そのため、とても辛かったです。その様子は、同僚が心配するほどでした。同僚が見ていて感じたのは、私の顔が険しくなっていたというのです。険しい顔で看護師として患者さんに接するのは、やっぱりとてもいけない事ですね。そのことについて、同僚に言われるまで自分では全く気付かなかったことも反省しています。 そしてその事を指摘されてからは、同僚やそのほかに看護師たちに協力してもらうことにしました。 その一つは出来ないと思う事や、辛くなった時には遠慮をすることなく手伝ってもらうことです。それまで私は、仕事をする職業人としてそのような甘えは許されないと言う気持ちを持っていたのです。そのため、手伝って欲しい、助けてもらう方法の気持ちを出すことができませんでした。 しかしその後は、自分のためにも患者さんのためにも、その助けを借りる方法を選択することはとてもたいせつなことなのだと改めて感じるようになったのです。
・育児休暇を取得
その後は無事出産をして、育児休暇を取得することにしました。育児休暇は、ほとんどの看護師が出産後に取得しています。それを取ることにより、産後の不安定な体を守ることができるのと、子供のために良い心身の状態で接することが出来ると思ったからです。 育児休暇中は、貴重な長期の休みを経験することができて、とてもありがたかったです。その感謝は、今でも忘れません。自分のリフレッシュにもなったと感じています。
・育児休暇中にスタッフと連絡を取り合う
育児休暇中は、全く病院の事を忘れるということはできませんでした。それは、また復帰して頑張ることを考えていたからです。そのままやめることになっていたら、そのような気持ちをすぐにもつことは無かったと思います。しかし復帰することを前提にしていたので、その後も病院のことについて知りたいと思ったのです。 そこで育児が安定した頃には、多くのスタッフと連絡を取り合い、いろいろなことについてコミュニケーションを取ることにしました。記録の方法が変わったとか、いろいろと育児休暇中に変化があったことについて教えてくれるのです。その情報はとても参考になりました。復帰して、いきなり真っ白の状態で仕事をするよりもある程度知識として持っていたので、やりやすかったです。
・仕事開始で困った事
育児休暇を開けて仕事を開始することになりました。その時、まず困ったこととしてなんと言っても体が慣れていないので疲れやすいということがありました。仕事をしている途中もそうでしたが帰宅するとその疲れが一気に押し寄せてくる感じです。そこで、私が思ったことは病気にならないように注意をすることです。 そのように考えたことは、とても重要であると思っています。具体的にはよく寝て、よく食べてしっかり体調管理を行うようにしました。少しぐらい体重が増えたとしても、それは仕方がないと思うようにしたのです。それよりも、病気になることのほうが怖いと感じていました。 無理をしてしまうと、やっぱりそのことで体がこたえてしまいます。無理をしないで、休日はしっかり寝るようにして遊びにいく事を控えていました。 また仕事を開始して、焦って仕事をしてしまう気持ちを改めることにしました。焦ってしまうと、事故を起こしてしまうからです。帰る時間を気にすることもありましたが、基本的には落ち着いて仕事をするようにしていました。
・育児で困った事
育児で困ったこととしては、やっぱり子供の成長に影響を与えてしまうのではないかと言う不安でした。その不安がとても強かったです。働くことにより、子供の精神が不安定になるのではないかと心配をしたのです。 実際に私が仕事にいく時には、泣いたり足にしがみついたりしていたので寂しかったと思います。子供は1歳から保育園に預けていたので、そこで色々と成長して行きました。さみしいと思うこともあったと思いますが、こども同士のコミュニケーションのとり方等をそこで自然と教えてもらうことができたのではないかと思っています。
・参観日での子供の様子
小学生になると、参観日がありその時に休みを希望することにしていました。ところが、全ての参観日に出席することができませんでした。そのときは、親子行事等もあり子供に寂しい思いをさせてしまったと思っています。お母さんに助けてもらい、本当にありがたかったです。
・中学生では反抗期で困った
子供が中学生になると、小学生の時と違いとても大変でした。子供とのコミュ二ケーションをとる時間が極端に少なくなるからです。夜勤があると、3日間ぐらい話すことがあまりないと思うこともありました。 しかも反抗期で向こうから口を聞いてくれないこともあり,そんな時には仕事が原因でこんなことになったのかと自分をせめてしまうこともあったのです。しかしそれは反抗期であり、仕事とはあまり関係ないと思うようにしていました。そのように思えたのは、やっぱり同じ看護師として働く友人たちに励まされたことです。 子供の成長について、看護師として働いていると気になることがたくさんあります。通常の仕事と違い、一緒に過ごす時間が少ないので子供も親の事を諦めてしまうのです。その時、反抗期と重なり子供も辛い気持ちのこともあったと感じます。
・高校生になり子供の変化に驚き
そんな反抗期を乗り越えて、子供も高校生となりました。その子供は、現在進路として医療系の大学を目指しています。医療系の薬剤師、看護師などです。そしてそのことは、親の影響が強いと思うようになりました。私はそんなに感じていませんでしたが、子供のほうは医療を身近に感じることがよくあったのです。 その結果、医療に関係する道に進みたいと言う気持ちを持ったのです。そしてそれは、親として複雑でもあります。同じ職種になると、子供がどんなに辛い思いをするのかと自分の歩んできたことを思い出すからです。しかしその反対に、いい面も見せることができたからそんなふうに同じ道に入ることを決断したとも感じています。
まとめ
いかがでしたか?看護師として働きながら子供を育てることは、考えるには簡単なようですが実際には本当に大変です。しかし振り返ると、色々とあった中でもそのことで子供に良い影響を与えることもできたとしみじみと感じています。それはとても誇らしいことだと思えるし、看護師として頑張ってきて良かったと思える自分がいます。
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