新卒の就職のときには採用面接を前にして不安が大きくなりがちです。アピールして採用してもらうのが大切ということがよく知られているので、何を伝えたら良いかを知っておきましょう。この記事では採用担当者が求めていることに基づいて対策のポイントを紹介します。
看護師としてこれから働き始めたいと思っている新卒の人にとって、面接を乗り越えるのは大きな課題になります。医療や福祉の充実が日本の国家課題となっている影響で看護師のニーズが高いのは確かです。ただ、就職すること自体はできたとしても、希望している病院やクリニックに採用してもらえるとは限りません。ぜひともこの施設で働きたいという希望を持っている人にとって難関になるのが面接を乗り越えることです。新卒の面接を乗り越えるには何が必要なのでしょうか。この記事では新卒の人が面接で何を伝えるべきかをわかりやすく解説します。どのようなアプローチで面接対策をしておくと良いのかを具体的に理解しておきましょう。
#新卒の面接で求められている四つのポイント
新卒の人が面接に挑むときには、志望先の施設が何を求めているのかを理解しておくのが大切です。面接では採用担当者が期待しているような受け答えができると高い評価を受けられます。採用担当者は面接を通して本当にこの施設で活躍してくれる看護師になるのか、採用してしまって大きなトラブルを起こしてしまわないかというのを心配しています。この不安を払しょくできるように面接に対応していくときっと採用してもらえるでしょう。一般的に新卒の面接では以下の四つのポイントが重視されています。面接対策ではどのように答えていくかを考えておく必要があるので詳しく見ておきましょう。
・新しいことを学ぶ意欲がある
新卒の人には新しいことを学ぶ意欲が求められています。看護学校や大学等で学んだことだけではすぐに現場で活躍できるわけではありません。今まで学んできた知識も技術も部分的なものです。これから就職して専門の診療科目を決め、医療機器の取り扱い方を学び、医療知識を付けてプロとして対応していかなければなりません。看護の仕方も新しい考え方が次々に生まれてきているので、柔軟に新しいことを身につけて現場で使っていく必要があります。自分から学ぶ意欲がある看護師はスムーズに成長して施設に貢献してくれます。そのため、面接でどれだけ学ぶ意欲を持っているかを色々な角度から吟味されるのが一般的です。
・継続して働いてくれる意識が高い
採用したらずっとこの施設で働き続けてくれるのかは看護師の採用では慎重に見られているポイントです。どの現場でも看護師の離職は大きな悩みの種になっています。育児休業で休んでしまうのは仕方ないとしても、その後に退職してしまうケースが多いのが施設にとっては痛手です。近年では転職する看護師も増えているので、新人教育期間を終えた途端に退職してしまうケースもあります。施設としてはしっかりとした教育をして現場に慣れてもらい、その後はベテランとして新人教育もしながら業務に貢献して欲しいと願っています。生涯働く意思があるかはよく見られているポイントなのです。
・看護師としての心得が身についている
新卒の採用では看護師としての心得があるかどうかも面接で見極めようとしています。看護師は医師のサポートをしつつ、患者と寄り添うことが求められています。その観点を肝に銘じて働いてくれそうかどうかを受け答えの様子から見ているのが一般的です。心得について具体的な質問を受けるときもあるため、新卒の人は特に気を付けておく必要があります。まだ働いたことがない段階で何を心得ておくべきかを問われると戸惑ってしまうことが多いからです。施設によって看護師に求めている考え方が異なる場合もあるため、個別の対策が必要になります。
・社会マナーが身についている
看護師として働く上で必要な社会マナーがどのくらい身についているかも就職の面接で判断されている点です。現場で働くときに意識せずとも周囲に不快感を与えないような立ち振る舞いができるかどうかを見られています。ちょっとしたことに神経質な患者も多いので、気に障ることが全くないことが求められるので十分な準備が必要なポイントです。
#採用担当者の不安をなくすためのアプローチ
新卒に求められているポイントがわかったら、次に具体的な対策方法を考えましょう。採用担当者の不安をなくし、この人なら雇って良さそうだと思ってもらうにはどのような形でアピールしたら良いのでしょうか。面接で何かをアピールするときには周到な準備が必要です。上述の四つのポイントにそれぞれ対応するように、どんな準備をして当日はどのような形でアピールすると良いのかを確認しておきましょう。
・向上心と意欲をはっきりと示す
新しいことを学ぶ意欲があること示すには向上心があると示すのが効果的なアプローチです。過去のエピソードを交えて、自分で自発的に学習しようという意識があることを伝えましょう。エピソードがないときれいごとを言っているだけではないかと疑われてしまいがちです。向上心があり、意欲的に学ぼうとする人だと認めてもらうには過去の経験を例示して受け答えをするのが良い方法です。わかりやすいエピソードを思い出し、どのようなストーリーで伝えるかを決めておきましょう。すらすらと話ができると内容も本当のものだと思ってもらえて、採用担当者も安心できます。
・将来のイメージを伝えて働き続ける意志を伝える
継続して働く意識があることを示すためには、自分がその施設で将来どのような働き方をしたいのかを伝えるのが重要です。自分が看護師として働いている姿をイメージし、現場で活躍している姿を採用担当者にも想像してもらいやすいように工夫しましょう。いつどのような仕事をしているかを詳しく説明する必要はありませんが、看護師として現場で何をできるようになりたいのかははっきりと伝えられるようにしておきましょう。また、仕事を通して得られる喜びについても言及しておくと、自分からモチベーションを上げて働いてくれると期待してもらえます。働き続ける意志があると認めてもらうのに有用な方法です。
・看護観を考えておく
看護師としての心得が身についていることをわかりやすく伝えるためには、看護観をしっかりと考えて話せるようにしておくのが効果的です。看護観は看護師としてどのような形で患者に対応していき、何を目指して看護をするのが良いと思うかを指します。あなたの看護観を教えてくださいという形でストレートに質問されることも多いので回答を用意しておきましょう。志望先の施設での看護師の役割を念頭に置いて看護観をまとめておくと、採用担当者の不安も薄れていきます。経営理念やビジョンなどを施設のオフィシャルサイトやパンフレットなどから確認して、内容がうまく合うようにしておくと評価も高くなるでしょう。
・コミュニケーションの基礎を体得しておく
社会マナーについて何も問題がないと思ってもらえるようにするには、面接の個々の回答ではなく、立ち振る舞いから全て理想的な形に仕上げることを目指すのが大切です。コミュニケーションの基礎ができていて、身なりに清潔感があれば基本的に大きな問題になることはありません。看護師にとってのコミュニケーションは言いたいことを伝えられる力があるよりも、相手の言いたいことを聞き出せる力の方が重要です。面接では質問の意図がわからない場合もあります。その際に相手にストレスを与えずに聞き返せると高い評価を得られます。あえて質問を聞き返す準備をしておくと見事な立ち振る舞いができる人だと評価してもらえるでしょう。
まとめ
就職の面接を受けるときには不安が募りがちですが、採用担当者が何を求めているかがわかると対策するのも簡単になります。看護師の面接では採用担当者は雇用しても不安がないかどうかを見極めようとしているのが一般的です。ここで挙げたポイントを押さえて対策を行い、自信を持って面接に挑みましょう。
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