就職をする際に、皆さんはどこの病院を選びますか。私も迷った一人でした。大学病院に就職した私の体験を基に、ここでは大学病院の看護師になるにはどうすればいいのかご紹介しようと思います。
皆さんは就職をする際にどこの病院に勤めるのか、どこの病院で働けばいいのか、何を基準に病院を選べばいいのかわからないと思います。
実際に私が就職を決める際にもそうでした。パンフレットを見ても、どこの病院も給料や休みなど条件的に大差ありませんでした。
ここでは、大学病院の看護師になった私のその後の経験を基に、「大学病院の看護師になるには」どうすればいいのか、大学病院の看護師のメリット、デメリットについて皆さんに説明します。
まず、大学病院の看護師になるには、看護大学や看護学校を卒業し、看護師という資格を取得見込み、または保持しているというのが大前提になります。
私が働いていた大学病院では、毎年新卒の看護師の入職がほとんどでした。前提として、看護師の国家試験に受からないと就職ができません。
しかし、過去に看護師国家試験で不合格になった人で准看護師の免許を保持していたこと、また次年度に再度看護師国家試験を取得するという本人の強い意向があったことから、看護部と相談し、准看護師として就職した人が一人だけいましたので、そのような例外もあることをご理解ください。
また、新卒の看護師が多いと説明しましたが、もちろん中途入職の方も少ないですがいました。大体3年目くらいまでの方が多かった印象で、他の病院で働いてからもっと急性期で働きたいという意思を持った方が多かったです。
病院の位置付けにもよると思いますが、急性期であることや、他の病院よりも忙しい、残業も多いため、固い決意がないと再就職しても続けることは難しいと思います。ついていけなくて辞めてしまう方も多かったので、就職を希望する方は覚悟して就職してください。
私が勤めていた大学病院での就職試験は、小論文と面接のみでした。
就職試験の内容は受ける病院によって違うため、事前に試験の内容について把握し、対策を練っておくことをお勧めします。
私の場合は、大学病院の他にもう一つ総合病院を受験したため、小論文対策・一般教養の学習・面接の対策の準備を同時並行で行ないました。もし先輩で就職希望の病院に就職をした先輩がいれば、試験の内容はどのようなものだったのか情報収集をしておくのも良い方法だと思います。
また、同じ病院の就職試験を受ける同級生などいれば、情報交換しておくのも良いでしょう。ちなみに、私は小論文の対策や一般教養の学習は、対策本や過去問などがあるため、そちらを利用しました。
面接については、学校で面接対策をしてくれていたため、先生と一緒に練習した思い出があります。
実際の面接では想定内外の質問が出てきますので、友達や家族などに協力してもらい練習をしたり、イメージトレーニングをすると良いと思います。
実際の面接では緊張しますので、想定外の質問をされるとパニックになる方もいるかもしれませんが、相手の聞きたいことはどういうことなのかを把握し、自分なりに答えることができれば大丈夫です。
緊張して自分の考えを何も言えなくなるのが一番印象が良くないため、パニックになった際のことも事前に考慮し、「少し考える時間をください」「緊張していてわからなかったので、もう一度質問の内容を教えてください」などと言えるように、想定した練習やパニックになった際に面接官に伝える言葉などを考えておきましょう。
また、就職の際に有意な、大学病院の看護師の方に自分を覚えてもらう一番良い方法があります。それは、大学病院に実習に行くことができる学校に入学することやインターンシップに参加することです。
普段から実習に行くことによって、病院の看護部長や副部長、病棟師長、看護スタッフに顔を覚えてもらうことができます。
実際の就職試験の際の面接では、看護部が主体となり試験を行いますので、実習やインターンシップの際に自分を覚えておいてもらうことで、実際の面接の際に「うちの病棟に実習に来ていたあの子がいた」とか、「インターンシップでうちの病棟に来た子がいた」という風に話になりますので良い方法かと思います。また、実習やインターンシップに行くことで、その病院の看護スタッフの雰囲気などを事前に把握することができると思います。皆で仲良く和気藹々と働いているのか、意地悪な人はいないのかなど情報収集にもなりますので、お勧めです。その雰囲気を踏まえて、行きたい部署の希望を出すことができるので、とても重要になってくると思います。実際に私は実習にも行っていたため、「ここの病棟は優しいからいいな。先生とも仲良くていいな」とか「ここの病棟は、挨拶しても返ってこないから、嫌な雰囲気だな。ここでは働きたくないな」という風に感じ、実際に行きたい部署の希望を出しました。実習に来る学生に聞いていると、興味のある部署に希望を出す人もいれば、病棟の雰囲気で「優しく教えてくれそう」などの理由で部署の希望を実際に出したという学生が多かった印象を受けました。
余談ですが、某大学病院では、面接の際に看護師の体型も確認しているという病院があります。太っていると試験の結果が良くても、面接で落とされるということです。その理由は、太っていたり糖尿病の患者さんに減量指導をする際に、看護師が太っていると信憑性がないという理由だそうです。そのような病院を受ける際は太っているという自覚がある方は、見た目も気にして事前に痩せるなどの準備しておくといいかと思います。
ここからは、大学病院のメリット、デメリットについて説明します。
まずメリットについてです。
メリットもデメリットもたくさんありますが、メリットの一つはネームバリューです。親戚や友達に聞かれた際に、「〇〇大学病院で看護師をしている」と胸を張って言えることです。
まあ、自分のプライドですね。また、毎年給料の昇給があるため、私立の病院などとは違い、毎年固定でお給料が上がります。師長の評価が良ければ、決まっている昇給額の倍上がることもありますので、仕事のやる気にも繋がります。ボーナスも安定して貰えます。
その他には夜勤手当や寒冷地手当等の手当や、退職金などがしっかりしているということです。
手当については募集要項に詳しく載っていないこともあるので、事前に確認することをお勧めします。
他には、看護師の寮が激安で借りれたり、寮の代金に光熱費が含まれていたりしました。また結婚して家を建てる際にローンが通りやすかったり、金利が人より安く銀行からお金を借りることができたり、指定の住宅メーカーによっては〇%引きで家を建てれるなんてこともあります。夏季休暇や有給休暇・結婚休暇なども豊富なので、長期休暇をとり海外旅行に行けるのも良い点かと思います。福利厚生は恵まれていると感じていました。
準公務員のような待遇です。他の病院に比べて同期が多いので、同期と夜勤をすることができたり、勤務が一緒になることも多いです。
とても楽しく働くことができ、仕事後もご飯に行ったり飲みに行ったり、旅行に行ったりと楽しいプライベートを過ごすことができました。その後、私は実際に他の病院に転職しましたが、大学病院での経験を基にその場で合格をいただきました。
デメリットは、ズバリ忙しいことです。
他の病院では救命や対応が難しい疾患の患者さんが紹介されてきますので、患者さんの急変や急な手術・処置などが必要になことがあります。緊急入院も多いです。他の病院では行えないようなけ検査や治療も多いので、覚えることがたくさんあり常に勉強していないとついていけません。会議や学習会などもあるため忙しく、定時で仕事を終えることは難しい、仕事が終わってから予定を立てにくいというデメリットがあります。結婚や出産を機に、職場を変える方もとても多かったです。
ぜひ上記を踏まえ、大学病院で働くということを検討してみてください。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。いかがでしたでしょうか?大学病院の看護師になるため、また就職試験を合格するための参考に少しでもなればと思います。私は大学病院に就職してとても良かったと思っているので、大学病院で働くことを考えている方にメリット・デメリットを踏まえて、大学病院の看護師になることを検討していただければ嬉しいです。
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