看護学校在学中の皆さんが新卒で希望の就職先に就職するために、重要なことをアドバイスします。
履歴書や面接にポイントを置く記事が多いかと思いますが、私が最も重要だと思うのは「自己分析」なので、その点を特に重点的にお話しできたらと思います。
1,はじめに
看護学校に通学している皆さん、どうせ看護師として就職するのであれば、希望の病院に就職したいですよね。今回はそんな新卒の看護師の方に向けて、第一志望の就職先で内定をもらえるよう、アドバイスをしたいと思います。
なお、私がここで最も強調したいことは、ただ第一希望の就職先に内定をもらい入職するということがゴールではないということです。私自身もそうでしたし、他の看護学校の友人にも結構いましたが、「就職をすること」がゴールになってしまう人が存在します。
それだと、せっかく看護師として働くことができたにも関わらず、何らかの原因で1年ももたずに退職になってしまうという結果になってしまう恐れもあります。なので、あくまで就職は通過点ということを念頭に置いて、読み進めていただければと思います。
2,まず自己分析をする
この作業が、希望の就職をする為に最も大切であると思います。看護学校の教員は履歴書の書き方や面接の練習など、なにかと親身になって手助けをしてくれますが、この自己分析という点においては見過ごされがちです。
なので、看護学校に入学した時から、しっかりと自分で考え分析をしていくことをお勧めします。学校での学びや実習を経験することで、どんどん変わっていく部分でもありますので、定期的に分析を繰り返すことが必要です。
自己分析といってもどのようなことを考えたらいいか、難しいと思うので、いくつか考えるといいのではないかと思うことを挙げていきます。
2-1,看護師として、どのような場所でどんな働き方をしたいのか
自分がどこで看護師として働きたいかを考えることがまずは重要になります。大体の方は、「病院」を就職先としている学生が多いですが、必ずしも病院で働くだけが看護師ではないと思います。私は、周りと同じように大きめの総合病院になんとなく就職しましたが、環境や仕事内容が合わず、半年で退職してしまいました。その後、介護施設にて看護師をしましたが、その仕事はとても自分に合っており楽しく働くことができました。このように、病院だけが就職先ではありません。施設、クリニック、企業など看護師の必要な場所はいくらでもあります。まずは周りに流されることなく、自分がどんな場所でどんな風に働きたいかを自由に考えてみると良いと思います。
2-2,自分自身の強みは何か
次に大切なことは、自分自身の強みを自覚しておくことです。これを把握しておくことで、自分がどんな環境でどういう力が発揮できるかを明確に知ることができます。誰しもが得意なことや苦手なことがあると思います。例えば、決断力や行動力がありどんどん行動して仕事を手早くこなすタイプや、反対に患者さんの傍に寄り添い、ゆっくり話を聞くことが好きという傾聴力に優れるタイプなどです。長所というものは、なかなか自分では見つけづらい点でもあります。考えてみても見当たらない様であれば、親しい友人や家族に聞いてみることも有効かもしれませんね。私は、それ以外にもwebで性格診断やストロングポイント診断などを受けました。いくつかの診断をしてみることで、自分の強みが客観的に見えてくるので、とても参考になりました。
2-3,実習の中で自分の心が動いた場面
これはある程度、学年が上がってから考えることかもしれませんが、とても重要なことだと思います。することは簡単で、今まで実習をしてきた中で、どんな場面で自分の心が動いたかを振り返ってみることです。どんな小さなことでも構いません。なぜそれが大切かというと、それが自分自身の看護観、自分が看護をしていく中で大切にしたいことにつながっていると思うからです。就職すると、慣れない環境に加え、多忙な業務の連続でなぜ自分が看護師をしているのか分からなくなったり、もう辞めたいと思ってしまうことがあると思います。そんな時であっても、自分はこんな看護がしたいから、この場所で看護師をしていると確信を強く持つことができれば乗り越えていくことができます。
3,履歴書を書こう
自己分析が十分にできたら、次にやっと履歴書を書く作業にうつります。履歴書の書き方などは、学校やネットでもいくらでも例があるので割愛したいと思います。問題は履歴書の内容ですが、実は自己分析が十分できていれば、それほど思い悩むことはありません。むしろ、分析した内容をまとめる程度で完成してしまいます。履歴書では、志望理由、長所、看護観、したい看護などの記入が求められるものがありますが、先ほど説明した自己分析の内容と重複することが分かるかと思います。
ただし一点だけ、注意する点があります。それは、希望する就職先の情報収集をしておくことです。一番簡単なのは、インターンや病院説明会などに参加してみることです。ネットだけの情報ではなかなか分からないこと、環境や職場の雰囲気なども感じることができるのでお勧めです。面接でも「インターンには参加しましたか?」と聞かれる頻度は高いので、よっぽどの理由がない限りは参加してみましょう。あとは、実際にその就職先にいる先輩に実際に話を聞いてみるのもいいかと思います。生の情報が一番信用があります。どうしても参加できないという方は、最低でもホームページで看護部の情報を仕入れておくようにしてください。どの就職先であっても、その病院が大切にしている看護目標やウリというものが存在します。その点を理解しておけば、志望動機の所で活かすことができます。いくら自己分析ができていても、相手の事を知らなければ意味がありません。読んだ相手からすると、「どの病院でもいいんじゃ?」と思われてしまいます。そうではなく「ここしかないんだ!」と思わせるくらい、オリジナルの志望動機を考えるようにしましょう。
4,いざ面接
最後に面接を受ける上で大切だと思う事をアドバイスして終わりにしたいと思います。
まず大切なのは、基本的なマナーや服装です。当たり前のことと思うかもしれませんが、面接官が最初に意識してチェックする点だと思います。
実際に私の面接の時の面接官が持っていた紙に、「服装、マナー」という項目がありました。確実に点数に入っていると思うので、しっかりとした服装、マナーを心がけましょう。とはいっても、そこまでシビアにみるということはないと思うので、最低限の所ができていればいいと思います。(髪型やスーツのしわなど、入室・退室の仕方)
次に一番大切なことが、自信を持って自分の言葉で伝えるという事です。たまに友人と面接をするときに、なぜか分からないですが、心に響かないなという人がいます。それはなぜかと考えてみたところ、「自分の言葉で話せていない」ことが原因ではないかと思いました。
つまり、志望動機をそのまま覚えて読み上げるという様なかんじです。これだと機械的になってしまい、せっかく素晴らしい内容だったとしても、面接官には響きづらいです。
一字一句を暗記するのではなく、大体の話す内容を覚えたら、あとは自分の言葉でしっかりと相手に伝えることに重点を置いた方がいいです。その結果、例えば詰まってしまったり、頭が真っ白になってしまったり、変な言葉遣いになってしまったとしても、本当に心からそう思っていれば、強い思いというのは必ず相手に届くと思います。
ここでもしっかりとした自己分析が身を結びます。自分でしっかりと分析をして出した答えであれば、たどたどしい話し方だとしても必ず相手に伝わります。自信を持って答えるようにしてください。
まとめ
アドバイスは以上となります。いかがでしたでしょうか。
最初の自己分析が如何に大切かということが分かったのではないでしょうか。そこだけでもしっかりとできていれば、履歴書作成の際も、実際の面接もスムーズに進みます。逆に、自己分析ができていないと、どれも形だけになってしまい相手にも響かないですし、万が一就職が決まったとしても、自分に合わず長く働くことができない恐れもあります。まずはじっくりと自己分析するところから始めていきましょう。
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