子どもが小さいうちはなかなか働きに出ることができないといわれていましたが、現在は様々な制度ができ、市や民間のサポートも充実しています。仕事が好きで早く働きたいママや家計が火の車で働かないと生活できないママなど、人によってそれぞれ働きたい理由があります。私の体験談とともにどのような制度やサービスがあるのかを紹介します。
私自身の経験をまじえながら、子どもの年代別にお話ししていきます。
私は2児を育てながらフルタイムで働いている看護師です。
もともと私は子どもといる時間を大切にしたくて、子どもが3歳までは働かずに専業主婦でいたいと思っていました。そのため、1人目妊娠時に仕事を退職し、年子で2人目を妊娠し、2歳前まで専業主婦で育児に専念していました。しかし、ある日突然夫が仕事を自己退職してくるという悪夢のような現実を目の当たりにする事態となり、急いで就職先を探す生活が始まりました。事前の相談なしに、本当に突然無職になってきたので、就職先が決まるまでのわずかな貯金を切り崩しながらの生活は生きた心地がしませんでした。夫婦2人だけの生活であれば、すぐに就職先が見つかり次第働けますが、幼稚園児と2歳の子どもがいる身としては、なんとしても働き口とともにこどもを預ける場所をみつけなければなりません。夫の両親は高齢で預けられず、自分の両親は遠方な上、仕事をしているので厳しいとの返答でした。看護師として働く方法は何かないか考えた中で、当初保育園という選択肢しかみつかりませんでした。
保育園選び
まずは現状を知るために、市の保健センターの子ども家庭課に足を運び、情報収集をしました。時期は5月だったので、認可の保育園はもちろん全部定員オーバー。中途退所など引っ越し等で利用をやめる家庭が現れるまでは認可保育園は難しいそうです。認可外の保育園の一覧をもらい、自分で調べて問い合わせをし、見学や面談に行きます。夫の再就職先は決まっていなかったので、私が看護師としてフルタイムで働く覚悟で長時間子どもを預ける方向で探しました。急ぎとはいってもやはり大切な我が子を預ける場所なので、子どもにとって安全で安心できる場所を探しました。私が保育園選びで重要視したのは、家から近いことと遊ぶスペースの広さ、園の方針などでした。家から遠いと送迎に時間を取られてしまい、一緒にいる時間が短くなってしまいます。また認可外だと認可保育園に比べて、園庭がなかったり狭かったりして自由に動けるスペースが限られています。また、利用時間や料金設定も違うのでよく確認しました。認可外の保育園を利用するとともに、認可保育園への申し込みも同時に行い、空きが出たらはいれるように手続きをしました。
幼稚園の預かり保育
上の子はすでに幼稚園に入園していましたが、預かり保育といって降園後も夕方まで預かってくれるところだったので保育園に変更せずに済みました。下の子が3歳になったら働こうと思っていたので、幼稚園を選ぶときに預かり保育がある園をチェックしていたのが大正解でした。今まで遊んでいた幼稚園で仲の良いお友達と過ごせるので子どもも楽しく過ごせていました。ただ、保育園は延長をつけて19時まで預かってくれましたが、幼稚園は18時半までだったので、定時で上がってもギリギリ間に合うか間に合わないかの時間でした。そのため、ファミリーサポートというサービスを利用し、子どもの送迎と預かりをお願いしました。
ファミリーサポート
私の住んでいる地域ではファミリーサポートというサービスがあります。ファミリーサポートは、地域で育児や介護などの援助を受けたい人と援助したい人が会員となって助け合う場です。保育園の送迎や急な用事でこどもを少しの間みてもらいたいときなどに利用できます。行政による支援というより、市民相互の助け合いになります。利用料金は均一で、会員登録をした後、希望条件を伝え、条件に合った会員を紹介してもらえます。面談を行い、連絡先を交換し、その後は個人間でやり取りをするかたちとなります。基礎研修を受けてるとはいえ見ず知らずの人にこどもを短時間とはいえ預けるのは大丈夫なのかと心配になることもありましたが、面談で人柄もわかるし、経験豊富な方々だったので安心してお願いできました。不安がある場合はスタッフに相談して不安を解消してください。昔は家族以外のご近所さんみんなで子育てをしていたことを考えると、地域での人間関係の構築にも有益なサービスだと思います。
子どもルーム
保育園、幼稚園の預かり保育、ファミリーサポートなどを利用し、正社員として働いてきましたが、次なる壁は小学校です。14時半に下校となるので、数時間はお留守番することとなります。小学1年生でも1人でお留守番できる子もいるかもしれませんが、我が子はまだまだお留守番は心配です。そんな時に利用できるのが子どもルームです。私の地域は学校内に子どもルームの施設があるタイプだったので、放課後子どもルームまでの移動時の事故などの心配もなく、そのまま学校の敷地内で安全に移動できます。校庭でのびのび遊ぶこともできるようで、楽しそうでした。たまに早くお迎えに行くとまだ遊びたかったと不満が漏れるくらいでした。子どもルームの利用で注意することは、4月利用は前年の10月~11月の受付期間に申し込まないといけないことです。うっかり受付期間を過ぎてしまうと、利用できない可能性が高いので、気を付けましょう。
小学4年生の壁
子どもルームは小学3年生までが基本なので、小学4年生からの預かり先に悩むご家庭が多いそうです。私の地域は高学年ルームといって小学4年生以上も子どもルームが開設しているので助かります。小学4年生なら数時間ならお留守番は問題ないことが多いので、利用しない方向で考えていますが、問題は長期休暇です。10時間以上一人でお留守番を毎日となると、かなり心配です。お昼ご飯を準備して、ガスコンロはさわらないように言い聞かせ元栓を閉め、勉強やゲームなど一人時間も退屈しないように工夫する必要があります。あと、キッズ携帯を用意して連絡をとれるように日ごろから電話のかけ方やメールの方法を教えておくのが良いでしょう。大人が思っている以上に小学4年生はしっかりしています。何回か練習して本人も自信がつけば安心です。私自身、夏休み期間は平日の夜勤を増やしてもらうなどして昼間いる時間を少しでも増やして、夜は主人にお願いできるように準備しています。
託児室
日曜日、祝日など子どもルームや保育園が利用できないときに利用しているのが職場の託児室です。利用人数が限られており、部屋も広くないうえ、料金も発生するので、できるだけ利用しないようにしていますが、夫も仕事の日は利用しています。台風など急な休校などがあると、預け先がなく仕事も休まないといけません。そのため、託児室がある職場を選ぶと安心ですね。保育園などにすぐに入れない場合も託児施設があればすぐに働けます。また、普段利用しなくても、万が一のときに頼れるところがあるのはうれしいです。職場を選ぶときに託児施設がある病院を選ぶことをおすすめします。
病児保育・病後児保育
子どもの急な発熱などで休みたいけど、看護師は人手不足なためどうしても代わりが見つからなくて休めない状況に直面することがあります。そんな時に利用できる便利なサポートが病児保育・病後児保育です。診療所に併設した保育施設なので安心です。ただ事前登録が必要なので、利用を検討している場合は事前に施設に問い合わせをして登録し、利用手続きについて確認しておくことが大切です。当日に診察してから預かるので、できるだけ職場に近い施設がおすすめです。
まとめ
働きたいけど、子どもがまだ小さくて預け先がないから働けない!ということがないように様々な設備やサービスが現在はあります。併用するなどして、うまく利用することで看護師という仕事をあきらめずに続けることができます。ぜひ、自分のお住まいの子育て支援サービスについて調べてみてください。市のホームページで確認したり、児童家庭課に問い合わせてみると、自分にあった方法をみつけることができますよ。うまく制度やサービスを利用して、子育てをしながらも仕事も続ける素敵なワーキングママになりましょう。
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