介護の仕事へはじめて挑戦しようと思って求人を見てみると、施設の種類の多さに驚かれた人もいるかもしれません。
『どれが自分に合っているのか』『はじめての職場をどう決めていいのかわからない』と、思い悩んでいる人のために、今回ははじめて介護士へ転職する人向け介護の仕事の選び方を紹介します。
実際に介護士として10年以上働き、転職も複数回しています。体験談として一つの参考にしていただければ幸いです。
〉夜勤のありの場合〈
はじめに夜勤についてです。介護の仕事は夜勤があるものも多いです。特別養護老人ホームや、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホームなど、利用者が24時間生活する職場は、ほとんどの場合が夜勤ありだと考えてもいいでしょう。
もしも、正社員の介護士に転職しようと思った場合、夜勤ができないのであれば、こういった施設の職場は避けた方がいいです。派遣やパート・アルバイトなら夜勤なしでも採用されますが、正社員の場合は夜勤なしでの採用はほぼないと思ってください。
一方で、夜勤ありの場合は夜勤なしと比べて給料が高くなります。これは、夜勤手当が付くので当たり前なのですが、この夜勤手当があるとなしでは給料に大きな差が開きます。
経験談として、夜勤ありの職場からなしの職場へ転職して、給料が5万以上下がったこともあります。
それほど夜勤手当は大きいのですが、家の事情や体力の問題で夜勤が難しいというのであれば、まずは特別養護老人ホームなどの施設は外して考えてみましょう。
夜勤がありでも大丈夫な場合は、給料も高くなりやすい施設での仕事をおすすめできます。他にも理由があり、24時間利用者の支援ができるので、日中のみの仕事と比べて知識や技術が身につきやすいです。夜勤は職員で緊急時の対応を行う必要もありますが、そういった経験も積むことができます。
個人的には、はじめての介護の仕事は夜勤ありのほうが得られるものも多いので、おすすめしたいです。
〉夜勤のなしの場合〈
では、次に夜勤なしの場合ですが、デイサービスや訪問介護、訪問入浴などが対象になるかと思います。私は訪問介護とデイサービスを経験していますが、介護士がはじめてで夜勤なしの場合、デイサービスが働きやすいと思います。
デイサービスは1日の仕事の流れも決まっているため、初心者でも覚えやすいということと、基本的な介助を覚えることができるからです。仕事中は1人になることもないので、わからなければだれかに確認することも容易ですし、介護の方法が間違っていたら、他の職員から教えてもらうこともできます。また、事業所によっては土日休みなところもあり、自分の時間を確保することもできます。
訪問介護に関しては、はじめは先輩職員と2人で訪問するので問題はないのですが、慣れてくると1人で訪問しなければならないので、初心者だと判断が難しいことがあるかもしれません。また、万が一訪問先で緊急事態が起きてしまった場合、1人で対応しなければいけないことも想定されます。
介護技術に関しても、1人立ちしてからは他の人に見てもらう機会も少ないので、仮に間違って覚えていたとしても、指摘してもらえずに、そのまま間違えたまま経験を積み重ねてしまう危険性もあります。
決して訪問介護が駄目というわけではないのですが、ある程度経験を積んでから転職する方がおすすめできます。
〉良い職場の見分け方〈
次に、良い職場の見分け方です。前提として、必ず1度は見学に行くことをおすすめします。求人サイトの情報だけではなく、実際に自分の目で見て、働きたいと思えるかというのは大事です。いくら求人サイトの情報で条件がよかったとしても、その職場で働きたくないと思ってしまったら本末転倒ですよね。ですので、転職する際は必ず見学してください。可能であれば複数の職場を見て転職の参考にすることをおすすめします。複数見なければ比較することができないからです。
では、実際に見学するときに見るべきポイントを説明します。
・職員の様子を見る
まず、職員の様子を見てください。職員が利用者に対して高圧的な態度で接していないか、見学者に対して挨拶をしてくれるか、忙しそうに駆け回っていないかなどです。はじめて介護士へ転職する場合は、介護現場の様子もわからないと思いますが、明らかに雰囲気が暗いなどと感じたら、条件が良いとしても避けたほうがいいでしょう。現場の介護士が生き生きしている職場は、自分自身も長く働けるイメージを持ちやすいと思うので、しっかりと見ることをおすすめします。
・施設の環境を見る
施設の環境を見ることも大切です。例えば、ホコリが溜まっていて掃除されている様子がない、飾ってある花が枯れているなどです。環境が悪い=そこに手をかけている暇がないほど忙しいという場合があるので、短い見学の時間で、職場の忙しさを想像する材料になります。私も転職を複数回したことがありますが、特に環境は注意深く見るようにしています。
〉はじめての転職におすすめの職場-介護士歴10年の主観〈
介護士として10年働き、複数回の転職を経験した私が、1から介護士をはじめたい人におすすめしたい職場を3種類紹介したいと思います。しっかり理由も説明します。
・特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームをおすすめする理由としては、原則として要介護3以上の方が入所されているので、様々な介護を経験できるからです。最初に特別養護老人ホームで介護技術を学んでおくと、次の転職する際の自信にもつながります。もちろん、介護の仕事は技術だけではないのですが、介護度の高い方の移乗介助や入浴介助、食事介助などを一通り経験しておくと、自分自身の強みになると感じています。
また、特別養護老人ホームは母数も多いので、様々な施設を比較することができ、転職先を選ぶことができるのも利点です。最近ではホームページに職員の声という形でやりがいや働き方、キャリアアップについても記載されていることが多いので、そちらも参考にしてみてください。
・小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護をおすすめする理由としては、デイサービス・ショートステイ・訪問介護の全てを経験できるからです。上記で訪問介護は経験を積んでからの方が良いと記載しましたが、小規模多機能型居宅介護の場合は、デイサービスやショートステイとして関わりのある方の訪問介護を行うことになるので、一般の訪問介護より持っている情報も多くなり、介護がしやすい環境になります。
一つの職場で複数の経験を積むことにより、転職するときにも有利に働くこともあります。自分自身も、経験を多く踏んでいる方が自信もつくと感じています。
また、現在はさらに訪問看護もついた看護小規模多機能型居宅介護というサービスもあり、こちらも同様に様々なサービスを通じて経験を得ることができるのでおすすめです。ただ、地域差にもよりますが、母数が少ないので、住んでいる地域によっては転職先が少ないというのがデメリットです。
・住宅型の有料老人ホーム
住宅型の有料老人ホームですが、おすすめの理由としては、技術やマナーのマニュアルが徹底されているからです。有料老人ホームは他の施設と比べて金額が高く設定されているので、入居されている方も自然と所得が多い方になりやすいです。そのため、マナーを徹底している施設も多く、丁寧で失礼のない介護技術を学ぶことができます。
また、住宅型にしている理由としては、訪問介護としての知識も学ぶことができる点です。小規模多機能型居宅介護ほどではありませんが、訪問介護としての基礎知識を身につけることにより、次の転職にも生かすことができます。もちろん、介護付き有料老人ホームが駄目というわけではありませんが、私自身が両方経験をして、住宅型の有料老人ホームの方が、はじめて介護士として働くには得るものが大きいと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はあくまで、はじめて介護士へ転職する人向けの情報です。実際に介護士として10年働いている体験をもとに記載しているので、主観も入っていますが、私自身、今からはじめて介護士になるのだったら・・・という目線で書かせていただきました。
まずは夜勤ができるできないを決めていただき、見学にいくポイントを抑えたうえで、参考にしていただければと思います。
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