看護師の就職のための履歴書スキル

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#1227 2020/10/11UP
看護師の就職のための履歴書スキル
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クリニックで採用を担当しています。これまでに数多の採用にあたってきました。その中で思ったことは、履歴書で損をしている人が多いな、ということです。応募者が多い場合、すべての人を面接することはしません。つまり、履歴書で判断し却下されることがあるということです。希望の就職のために履歴書スキルをあげていきましょう。

・丁寧な字でかきましょう  

これは、気をつけているつもりでも、もっと細心の注意をしてほしい、という意味です。
字が上手ならなおさら良いのですが、これは今更無理、という場合もあります。そのあたりは採用側もよくわかっていますので、よっぽどでない限りはさほど気にしなくてもよいです。(よっぽどの場合は、これからの人生を考えて仕事をしていないこの時間に字を練習をしましょう。必ず役に立ちますので)
もちろん、字がきれいな方が好印象ですが、、丁寧に書かれた字も劣らないほど十分によい印象をもたらします。履歴書かくとき、緊張しますよね?書き慣れないものだからそれは当たり前です。でも、たくさん送られてきた履歴書の中には、いかにも何通も書いています、というような、丁寧さに欠けるものが混ざっているのも事実。この人は、ほかにも履歴書出してるな、とか、履歴書を書き慣れるほど転職を繰り返しているんだな、とか、思えるのです。
実際にあった例ですが、家族を病気で亡くし、命の重さを感じ、医療の場で働きたいと思いました、と心情に訴えるような内容を書いてきた人がいました(医療事務の応募でしたが)
この方は、その次の募集の際にも同じ内容で送ってきました。印象的な分、覚えていたのです。そしてどちらも、ささっと書いたような字でした。そしてどちらも履歴書で却下です。
誠実さがみえる字を心がけてください。基本的に楷書です。上手であったとしても行書はあり得ません。とめ、はね、角、です。
内容コピペは、ぼろが出ます。いくつもにところに同時に応募はおすすめしません、ここに書くすべての内容からその理由がわかると思います。一生懸命さが薄れます。薄れていることがわかります。履歴書見るのは履歴書見るプロ、面接の相手は面接のプロだということをしっかり覚えておいてほしいです。

・丁寧な日本語を書きましょう。

看護師はいわゆる就職活動をしたことがありません。面接といえば、バイトの面接程度しか、という人も少なからずいます。履歴書や面接でも、そのあたりが垣間見えるどころか、くっきりはっきり見えてしまっている人が多数います。
履歴書に向いていない言葉遣い、文を書く上での一般的な作法が抜けていることが多々あります。こういうことまで教えてくれる看護大学や専門学校はないのかもしれませんね。
履歴書を書くための本などを一読してから書くようにしましょう。目からうろこもあるかもしれませんよ。

・志望理由をきちんと書きましょう

高度な志とか、求めていないです。いかにもどこかから引っ張ってきました、という志望理由も嘘っぽい。正直が良いと思います。
医院や病院のホームページを見て、そこにあった医院の目指すものとかに関連付けたりした志望理由は好印象。ホームページを見てきたことがわかると、本気で考えていることが伝わります。
志望理由は単純に家から近いとかでもいいです。なぜなら長く働いてくれる人が希望ですから、交通の便が理由というのはすごくありです。通勤に無理がある人は一年くらいでギブアップしがちなので、その距離だけで敬遠しがちです。転居予定ならその旨も書いておきましょう。通勤方法の希望も書いておきましょう。
こういう看護をしたい、というのは書いてほしいですね、ただし、医院に方向性と合っていることが条件です。これも高度なことはいらないです。患者さんと近い距離で看護できることを希望、とか、患者さんとの時間を大切にして看護をおこなっていきたいとか、温かみのある内容は好印象です。また、これまで技術をいかしていけるような内容もとても良いです。具体的な方が人間性が見えて来るような志望理由は好印象になります。
パート勤務なら、子育てとの両立が可能なことをしっかり書いておくと良いと思います。具体的には、子どもの成長に伴い、時間的余裕が生まれその時間を仕事に当てようとおもい志願しました、など。ちなみに、結婚や子育てのブランクがネックにならないのは看護師の最たる良いところです。気になるのは採用後の仕事と家庭の両立の方です。長く働けるように、履歴書にはできることできないこと、しっかりと正直に書きましょう。ブランクも恐れずに正直に書きましょう。

・これまでの就職先のこと書いてほしいです。

就職した理由、やめた理由。正直に言うと、就職先が複数(だいたい3カ所以上)なのはマイナス要因です、短い期間(2年未満)で繰り返していたら、採用側からしたら正直、敬遠要因です。新卒就職先が一年未満、これもかなりのマイナス要因です。だから、理由があるならそれなりの理由を知りたいです。それぞれに理由があるはずです。気に入らなかったことばかりを書くとそれはそれで良くないですが、そういう場合は、だからここではこうしていきたい、こういう職場を求めているのです、という前向き発言をしっかり添えてください。
面接して採用して、というのは、働く人が思う以上に、採用側からすると面倒で手間もお金もかかることであるのです。だから、長く、トラブルなく働いてくれる人を切望しています。

・身につけた技術を知りたいです。

今までに働いていたところについて詳しく書いてあると、スキルがわかって面接まで届きやすいです。高度でなくても大丈夫です。具体例を挙げると、小児科で働いていました、と書いてあると、採血が上手そうだから助かるな、と思います。総合病院の内科で働いていました、と書いていれば、一通りの技術は問題なさそうだ、とか好印象です。具体的であればあるほど、採用先の配置にも配慮されます。こういうところを経験してみたいです、とか、これをできること楽しみにしています、というような前向き発言は、とても良いです。履歴書は全体的に硬い内容なので、志望理由の欄に、個性がわかるように書かれていると明るいイメージが伴ってきます。ここは自分を出せる頑張りどころなので、じっくり言葉を選んで書いてほしいです。ちなみにここで字が雑になるかかたがしば見受けられます、注意しましょう。

前述していますが、最も気をつけていただきたいのは履歴書を見る人は、履歴書を見るプロだということです。
嘘はいとも簡単にばれます。なぜなら、嘘は面接で質問すれば目が泳ぎます、つまり、ばればれです。医療の場で嘘をつく人は怖くて採用できないことは経験からわかっていることかと思います。わからないことはわからないとかいてくれればよいのです。できないこともできないとかいても問題ありません。
採用に当たっての希望の条件なども履歴書でしっかりと伝えておきましょう。定時で終われる職場を希望とか、残業できます、とか、賃金に関係することは特にしっかりと希望を伝えることです。ここが合わないと双方にとって何の得にもなりません。医院側も、面接までに考えてきてくれるでしょう。
技術があまりない場合はその旨も書いておきましょう。よっぽど切羽詰まった職場でない限りは、多少技術が不足していたとしたとしても、それは仕事を始めてから補えば良いだけのことです。それよりも、誠実で真面目そうならその人を採用します。
高度技術も別段なくてもかまわないものです、あって悪いということは決してありませんが前から働いている他の人との軋轢になる場合もあります。
総合病院のICUで働いてきた人が、個人小さな医院に履歴書を送る場合などは、医院側は、仕事が物足りなくなるにでは、と考えて二の足を踏むことも考えられますので、志望先でしていきたいことや今後の展望などを添えると良いと思います。
自分をわかってもらえる履歴書を書けることを切望します。

まとめ

長く働ける職場を見つけてほしいです。
正直、看護師は就職には困らないことも多いですよね。でも、何カ所もの職場を転々としているのは印象を悪くします。
だからこそ、長く働ける職場を見つけて頑張ってほしいです。
一カ所に2?3年働いてはやめる、というのを繰り返す人がいますが、採用する側からしたら、うちもそのくらいでやめるつもりでしょ、と思われていることを知っておいてほしいです。
履歴書は自分自身の鏡となります。ここで得た情報が、仕事を探す人のお役に立てますように。ご多幸を祈ってます。

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