就職や転職では看護師の職場での仕事のあり方を考えよう

会員登録 ログイン
メニュー
#1216 2020/09/30UP
就職や転職では看護師の職場での仕事のあり方を考えよう
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

就職や転職をするときには何を重視して候補を選んでいるでしょうか。これから看護師として納得して働いていけるようにするのに大切なのは仕事のあり方なので、どういう意味なのかを理解しておきましょう。

#納得して働いていくために必要なこと

就職や転職をして新しい職場で働くときに何を求めるかは人によって違うのは確かです。お金を稼ぎたいから仕事をするのだと考えて、年収重視で仕事を探す人もいるでしょう。仕事はやっていて楽しいことが一番大事だという考え方で職場を選ぶ人もいます。社会貢献をしたい、自己実現をしたい、達成感を得たい、感謝されたいなどというように色々な希望の形があります。
一方、何となく資格を取ったから看護師として働こう、みんな仕事をしているから私もやろうといった風に、仕事に何を求めているかが判然としない人もいるでしょう。これは大きな問題で、仕事をするときには何のために仕事をするのか、どういう形で仕事に関わっていきたいのかをはっきりさせるのが大切です。それを実現させられるような仕事のあり方になっている職場を選ぶことで納得して働いていけるようになるからです。まずは自分なりに仕事に対して何を求めるのかを考えてリストアップしていきましょう。それが就職や転職で候補を選ぶときに重要な基準になります。

#仕事のあり方とは

看護師が就職や転職をするときには仕事のあり方を重視して決めると失敗があまりありません。仕事のあり方とは何なのでしょうか。
看護師の仕事は職場の種類や担当する業務によって大きく異なります。専門病院で外来にも病棟にも対応し、医師の診察の補助もしている人もいるでしょう。総合病院で手術室に配属されて、一日中手術の補助を担当している看護師もいます。介護施設で高齢者の医療を担っている人も、健診センターで採血や医療機器による検査をしている人など、同じ看護師という職種でも仕事の内容はかなり違うのです。さらに、たとえ同じ診療科のクリニックで働いていたとしても、そのクリニックの経営方針や周囲のスタッフの様子によって勤務中の態度をどうすべきか、患者とのコミュニケーションをどう取るべきかなどといった形で色々な相違点があります。また、病院で2交代制の日勤と夜勤を繰り返している人もいれば、クリニックで日中だけ働いていて残業すらほとんどない人もいるでしょう。
仕事のあり方とは、このような現場における仕事の内容や様子や取り組み方などの総合的な状況です。その方針と自分の考え方がマッチしていれば心地良く働いていくことができますが、あまり合っていないとストレスが多くなりがちです。自分なりに希望する仕事のあり方のイメージを膨らませて、具体的にすることができると職場の良し悪しを判断できるようになります。

#職場での仕事のあり方の重要性

職場での仕事のあり方を考えるのが重要なのは、この仕事をしたいというモチベーションが続くかどうかを大きく左右するからです。具体的に考えてみるとどういう意味なのかがイメージしやすいでしょう。一つ一つの物事を丁寧に考える性分の人にとっては、スピード感が求められる救急看護の現場には向かないでしょう。逆にせっかちな性格の人の場合にはじっくりと腰を落ち着けて患者とコミュニケーションを取ることが重要な精神科などの療養型医療施設の仕事のあり方は向かないと考えられます。また、残業をしてでも患者のためになる看護をしたいという気持ちが強い人は、残業ゼロを目指して一致団結しようとしている現場は合いません。同じ作業を続けるが得意で柔軟に考えるのが苦手な人は個別性が重要になる介護施設よりも、決まった仕事をてきぱきとこなしていけば良い健診センターの方がやりがいがあるでしょう。この他にも色々な視点で考えることができるので、何を自分は大切にしているのかをよく考えて分析してみるのが大切です。

#看護師にとって重要な要素

どのような要素に基づいて職場における仕事のあり方が自分に合っているのかを見極めていったら良いのでしょうか。職場の良し悪しを判断しやすくするためには二極化して考えるのが効果的です。看護師の場合に重要になる要素を具体的に紹介するので自己分析と職場分析に活用して下さい。

・スピード感の違い

先の例に挙げたように仕事に求められるスピード感の違いは重要な要素です。てきぱきとあまり時間をかけずに仕事をこなしていくことが重視されているのか、個々の仕事に時間を使って丁寧に対応することが求められているのかを見てみましょう。性格とマッチするかどうかが重要ですが、もともとの手際の良さなどとも照らし合わせてみるのも肝心です。

・医療の均質性と個別性

医療の均質性と個別性のどちらを重視しているかも重要な観点です。プロトコルに従って正確に医療を施すのが良いとされるか、個々の患者に寄り添う看護をするのが大切とされるかといった観点で考えてみると良いでしょう。自分の看護観に合っているとやりがいが出てくるようになります。

・業務のルーチン性と柔軟性

業務がルーチンでこなせるものか、個々に柔軟に対応することになるものかも大きなポイントです。ルーチンでできる採血や献血の方が楽でやりやすいと考えるか、柔軟な対応が必要な外来対応の方が変化があって楽しいと感じるかは人それぞれなので、業務の性質をよく考えてみるのが大切です。

・コミュニケーションと作業のバランス

看護師の勤務時間の大半は患者や医療スタッフとコミュニケーションを取っているか、注射や医療機器操作などの作業をしているかのどちらかです。その好き嫌いややりがいの有無によってどちらをやりたいかが違うでしょう。このバランスは仕事のあり方を大きく左右する要素なのできちんと調べて見極めるのが大切です。

・残業の長さの捉え方

残業は必要なときにはやるべきと考える職場もあれば、残業をとにかく減らせるようにする方針を立てている職場もあります。看護師にとっては残業のお陰で経験を積む機会が増えることも念頭に置きつつ、残業をしても良いのか、やりたいのか、残業はしたくないのかといった希望を考えましょう。

・成長重視か実務重視か

職場の方針が成長重視か実務重視かの見極めも肝心です。セミナーに参加したり、新しいスキルを学んだりする機会を得やすいのが成長重視の職場です。実務重視では必要な業務をできる人が担当するように割り振られていき、新しい経験をしたり勉強したりする時間があまりありません。これから新しいことを学びたいか、今までに身に付けたスキルを使って働きたいかに応じて選ぶ必要があるでしょう。

#職場訪問をして最終確認しよう

職場から公開されている情報や、それぞれの職場で働いていた看護師の口コミなどを見てみると、どんな仕事のあり方が重視されているかは見えてくるでしょう。ただ、公式情報では包み隠されている部分がある場合も多く、口コミでは虚偽の情報や古い情報が混じっていることもあります。そのため、最終的には職場の状況を実際に見て判断することが大切です。
就職や転職のときには希望すれば施設を見学できる機会を得られる場合がほとんどです。手厚い対応をしているところなら、見学の前後に働いている看護師と話をする機会も設けてくれます。そこで気になる点を質問したり、自分なりの分析結果について話をして意見を求めたりすると良いでしょう。看護師が現場で働いている様子を見たり、会話をしたりして見ると様子が推察できます。職場訪問をして最終確認をすれば、本当にやりがいを持って働き続けられる職場に決められるでしょう。

まとめ

看護師が就職や転職をするときには、職場における仕事のあり方に着目するとあまり失敗がありません。どんな形で仕事をするのが良いとされているのかを分析し、自分の考え方に合うかを見ていきましょう。最終的には職場訪問をして様子を見たり聞いたりしてから決めるのが安心できる方法です。

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop