介護士からの転職-生活相談員の仕事について思ったこと

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#1212 2020/09/26UP
介護士からの転職-生活相談員の仕事について思ったこと
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介護の仕事をしていて、ふと生活相談員への転職を考えたことはありませんか?
今回は、実際に介護士から生活相談員へ転職した私の体験をもとに、まとめてみました。介護士からの転職を考えている人の参考になれば幸いです。

○業務内容

生活相談員の業務内容は、相談やサービスを利用するための契約がメインになります。
自然とデスクワークが多くなりますが、事業所によっては介護の現場を手伝ったり、送迎の手伝いをしたりする場合もあります。
そのため、介護士としての技術や知識を生かすこともでき、介護の現場を知っている生活相談員は重要な存在と言えます。
事業所によっては、生活相談員とは名ばかりで、介護士との兼務が基本となっている場合もあるので、転職を考えている場合は調べた方が良いです。

○配置されている事業所

生活相談員は様々な事業所に配置されています。
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・デイサービス
・養護老人ホーム
・有料老人ホーム

場所によって仕事の内容も若干異なってきます。

○必要な資格

社会福祉士の資格を持っていると働くことができます。
都道府県によっては、介護福祉士やケアマネージャーの資格でも働くことができるので、お住まいの都道府県の条件を確認してください。
私は介護福祉士の資格のみで生活相談員へ転職しましたが、社会福祉士の資格がなくても困ることはありませんでした。
もちろん、仕事を通じて相談援助の勉強はしなければいけませんが、介護福祉士やケアマネージャーの資格でも働けるのであれば、挑戦してみてはどうでしょうか。

○生活相談員へ転職して感じたよかったこと

・介護保険制度の仕組みを理解できる

現場の介護士として働いていると、介護の知識や技術は得られることができますが、介護保険制度に触れられる機会は限られています。
しかし、生活相談員は介護保険制度のもとにサービスの契約をしたり、ケアマネージャーなどの他職種と連携をとったりするので、自然と介護保険制度の仕組みを理解できます。
介護福祉士の他にケアマネージャーの資格をとり、転職したいという人にも生活相談員はオススメできます。
ケアマネージャーの試験は介護保険制度を理解することが必須なので、生活相談員の仕事を通じて勉強できるからです。

・他職種と仕事をすることが多いので、キャリアアップを考えることができる

訪問介護のサービス提供責任者や、ケアマネージャー、地域包括支援センターの職員など、様々な人と仕事をすることになり、自分自身のキャリアアップを考える機会が増えます。
介護の仕事で様々な職種があることは知っていても、実際に接してみないとわからないことは多いと思いますが、仕事を通じて他職種と接することにより、その職種の魅力に気が付くことができるからです。

・肉体労働が少なくなるので、身体の負担が減った

生活相談員はデスクワークがメインとなります。
介護の現場を手伝うことはありますが、それも長時間ではないので、肉体労働が少なくなり、身体の負担が減りました。
そのため、腰痛を持っている人にもオススメすることができます。

・日勤のみなので、生活のリズムを保つことができる

介護の仕事は不規則な生活になりやすい特徴があります。
特別養護老人ホームや有料老人ホームの介護士は夜勤がありますが、生活相談員は日勤のみがほとんどです。
勤務時間も9時~18時など決まっていることが多いので、早番や遅番を気にする必要もありません。
介護の仕事の不規則な生活に悩んでいる人には、生活相談員への転職を検討してみても良いと思います。

○生活相談員へ転職して感じた辛かったこと

・数字を意識する必要が出てくる

デイサービスなら1日の利用定員になるように、有料老人ホームなら空室にならないようになど、生活相談員は数字を意識する必要が出てきます。
場合によっては、上司から数字を上げるように言われることもあります。
いくら介護の仕事とはいえ、慈善でやっているわけではないので仕方がないのですが、介護士は数字に追われることもないので、人によってはプレッシャーに感じるかもしれません。
私もはじめはプレッシャーに感じていました。例えば、一つの法人でデイサービスを2箇所持っている場合、数字を比較されてしまうからです。
アドバイスとしては、目の前の数字をあげることに固執せずに、自分たちのサービスの価値をしっかりと理解し、それを伝えることができれば数字は後からついてきます。

・介護の現場と兼務の場合、生活相談員の仕事が遅れてしまうことがある

介護の現場を少し手伝う程度であれば大丈夫ですが、しっかりと兼務しなければいけない場合は、生活相談員の仕事をする時間がなくなっていまいます。
中には、勤務時間は介護の現場で仕事をして、勤務時間外で生活相談員の仕事をするという人もいますので、転職する前に兼務か確認をしたほうがいいです。

・配置される人数が少ないため、孤独に感じることもある

デイサービスなら1名、特別養護老人ホームなら100人につき1名など、配置基準が定められています。
ほとんどの事業所が1名の配置なので、ふと孤独に感じることがあります。
業務でわからないときに相談できる人も少ないので、自分で調べたり行政に問合わせたりする必要もあります。
しかし、今はインターネットで調べることによって解決できる問題も多いので、以前と比べると働きやすくなっています。
また、自分で調べることによって介護保険制度の理解が深まるので、決して悪いことだけではありません。

○生活相談員に向いている人

・こまめに連絡をとれる人

外部の事業所さんと連絡をとることが多いので、こまめに連絡をとれる人は向いています。
こまめに連絡をすることにより、信頼関係を築くこともできますし、次の仕事に繋がることも多いからです。
また、現場の介護士と連絡をとることも大切です。例えば、ケアマネージャーからサービスを利用している人の状況を確認したいと言われた時。
日頃から現場の介護士とこまめに連絡をとっていれば、状況をスムーズに伝えることができます。

・コミュニケーションをとることが好きな人

生活相談員は高齢の利用者とのコミュニケーションも大事ですが、家族とのコミュニケーションも非常に大事になってきます。
利用者の要望と家族の要望の板挟みになってしまうこともありますが、どちらの要望も聴きつつ、対応しなければなりません。
ですので、コミュニケーションをとることが嫌いな人は、苦痛に感じてしまう可能性があります。

・きちんと謝れる人

生活相談員は、自分のミスではないけど謝らなければいけない場面があります。
例えば、介護中の事故です。自分は事故を起こしていないとしても、事業所や家族に連絡をして謝るのは生活相談員になります。
ここできちんと謝ることができなければ、信頼関係を失うことになりますので、謝れるというのはとても大切です。

○転職のポイント

介護士として働いてきた中で、なぜ生活相談員に興味を持ったのかを伝えられるようにしましょう。
そして、自分が生活相談員に向いているというポイントを理解しておくことが大切です。
また、ネガティブな理由よりもポジティブな理由が好まれます。なるべく、ネガティブなことは伝えないようにしましょう。
例えば、生活相談員へ転職したい本当の理由は「腰痛があって現場の仕事ができない」「体力に自信がなくて夜勤ができない」といった場合でも、
それを正直に伝えてしまうのはやめましょう。
「現場の知識を相談援助に生かしたい」「介護保険制度を勉強しながらキャリアアップを目指したい」など、
ポジティブな理由を伝えられる方が良い印象を与えられるのでオススメです。

まとめ

介護士から生活相談員への転職についてまとめてみましたが、いかがでしたか。
生活相談員は介護士と違った魅力があり、大変さがあります。
興味があったとしても、躊躇して踏み出せない人もいるかもしれません。
しかし、私自身は生活相談員を経験して勉強になることが多く、介護の世界の視野が広くなりました。
興味があるのであれば、ぜひ挑戦してみてください。

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