大学病院で働く看護師になるためにはどのような方法があるか?

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#1210 2020/09/24UP
大学病院で働く看護師になるためにはどのような方法があるか?
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憧れの看護師として働く場所とは、実際にどのような場所があるのでしょうか?
まず一番先に思いうかぶのが、病院ですね。
しかし、病院と言っても一般総合病院、公立病院、大学病院、クリニックなど様々な規模の病院があります。さらに介護保険施設や産業保健師、民間企業の保健分野、公的機関など多岐にわたります。
ここでは、新人看護師さんに人気の高いと言われている、大学病院での看護師について具体的にご紹介します。

まず、大学病院とはどんな病院ですか?

大学病院の大きな特徴は大学や研究機関の附属病院であるということです。それゆえ、診療のための機関であると共に、研究や教育のための機関であるという認識を持つことが大前提です。

では、具体的に看護師にとって附属研究機関であることはどのような影響を受けるのか。
それは、まず通念を通して看護学生の実習受け入れ、研修医の受け入れ、医学部生の実習受け入れを行なっていることです。
私たち看護師も実習を通して大きな学びを得ることが出来たように、就職した後は、後輩を指導していく必要があるということです。この点は、クリニックや施設、地方病院とは大きく異なる点ですね。
病棟勤務の場合では、受け持ち患者さんの業務意外に複数名の看護実習生を2週間ごとに担当し、実習指導を行うことになります。この教育指導というのは、ある程度の熱意も必要になるので知識程度でもいいので心構えがあるといいと思います。
また、関東圏内の大学病院で未だによく見られることですが、人気の大学病院では研修医の人数が多いため、新人看護師の点滴ライン確保や採血業務などが研修医を優先するがゆえに制限されると言うことがあります。
3年目で初めてライン確保を行う、と言ったように地方病院とは掛け離れた環境も存在しているようです。これも一種変わった大学病院の特徴なので覚えておくといいかも知れません。
次に大学病院には、医師や学生の数が突出して多いので、看護師に対する研修や勉強会なども充実しており、最新の専門知識や技術に触れる機会が多いです。新人入職率が大学病院に集中しやすいのも納得です。どこの大学病院も新人教育に力を入れているので、プリセプター、アソシエイトなど多くの先輩看護師が関わって一人ひとりの新人を育てていくスタイルです。
また、大学病院では診療科が細分化されているので、勤務する科によって特化した技術が求められ、学べる経験もひとりひとり異なることも忘れてはならない点です。それゆえに循環、呼吸、消化器、脳神経分野などは、他部門にも通ずる技術が多く学べるので、人気の部署になると思います。ここである程度の経験を積んでから、より専門性を高めて、次のステージに行く人が多いと思います。大学病院の特徴として、一般市中病院では対応が難しい難治症例などが多く入院されてきますので、看護師としても新しい経験を積めるのは大きなメリットだと思います。
次に気になるポイントは、給与や福利厚生面です。こちらに関しては、国公立、私立、都市部、地方部で異なりますが、おおむね平均以上の場合が多く、特に関東圏では高い人気を誇るのが現実です。そしてこれも、大学病院の特徴ですが、所属する科によって給料が異なります。例えば、救急部や感染症病棟では特別危険手当が付いたりするので、一般内科病棟の看護師に比べて高額になる傾向にあります。この点については、実際に病院で働く先輩などがいたら、事前に聞けると非常に参考になりますね。私立母体、国公立母体の大学病院によっても、特に賞与や昇給の面で影響があるので比較してみることが大事です。国公立は飛び抜けて高額な賞与はありませんが、比較的経営自体が安定している印象です。私立大学に関しては、経営者の方針や経営状態が大きく左右するので変動が多いと言われています。
メリットの最後には、新人看護師が多く入職する大学病院では同期が多くおります。私がいた病院では、3?4人程度の新人さんが毎年入職してきました。学生時代ではイメージがつきにくいですが、看護師1年目にとっては同期の存在は思っている以上に重要です。同級生という感覚を超えて共に刺激し成長し合う仲間です。日々職場で頑張りながら、時には同じ悩みを抱えるもの同士として、互いに励まし合い前に進めるかは、同期の存在があってのものです。そして新人時代を乗り越えると、新しい役割として、プリセプターの経験を積むなどキャリアアップを一緒に図る仲間としても心強い関係になると思います。

ここまではメリットを挙げてみましたが、いかがでしたか?

互いに成長できる素晴らしい環境と最新医療機器など魅力的な職場です。ですが、それぞれ裏を返せば人によってはデメリットにもなりうる事も正直あります。最新の知識を追い求め、看護研究に専念するのも大学病院の特徴です。私の新人1年目時代は、家と職場の往復だけでした。お休みももちろんありましたが、病棟主菜の勉強会への参加やレポート作成に追われる日々でした。
確かに大変な1年目でしたが、1年目にこれだけ頑張れた事が2年目、3年目で大きな自信と成長に繋がったことは間違いないと断言できるので、あの頑張りは宝物だったな、と思っています。ですが、こういった看護研究や勉強会は、日々の看護師業務とは全くの別時間ですることがまだまだ多いのが現状です。(つまり、サービス残業ですね)病院、または部署によってもこの状況は違うと思うので、自分がどのような職場環境に身を置きたいのか、じっくりと考えて見ることがやはり大事です。
また女性にとって重要となる、家庭との両立についての問題もあります。結婚をしたら家庭や子育てとの両立が困難で、仕方なく病院を離れたり、部署移動する方が多いのもやはり大学病院の特徴かも知れません。
正職員での短時間勤務や、パート勤務者などフレキシブルな対応をしている職場か、どうかも重要なポイントです。現在、日本看護協会も推進してIいるように多くの病院でライフワークバランスの見直しを図っています。
子供が小さいから看護師を離れなくてはならない、と言うのは過去のことと言えるように、今後はママさんナースももっともっと働きやすくなる事を期待しております。
それでも大学病院でしか経験できないことは山ほどあります。一般総合病院では採血、ライン確保、清潔保持など一般的な技術が重要視されます。大学病院看護師を目指すべく、希望する大学病院を見つけたら、まずは積極的にインターンを受けてみる方法があります。多くの病院が春から夏にかけて数日間のインターンを行なっていますので、この方法は病院の職場環境や人間関係の雰囲気を掴むために実用的です。
また、これから看護師を目指すために学校入学を検討している段階の方は、大学付属の看護大学、看護学校の入学を是非ともおすすめします。学生時代からの先輩がいる職場などはやはり心強く、新人時代には支えになることもい多いと思います。もしくは、実習先の大学病院の雰囲気を掴んでおく事をおすすめします。市中病院との雰囲気や業務内容を比較して、自分の興味、関心などにあった職場を選んでいくことが重要だと思います。

まとめ

大学病院看護師についてのイメージがふくらみましたでしょうか?もちろん長い看護師人生ですのでもちろん大学病院だけが職場ではありません。自分自身が看護師として活躍できる環境をじっくりとイメージして、大学病院の特徴と照らし合わせて考えてみてください。大学病院で働く経験は、人としても看護師としても成長できることは間違いありません。

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