介護職に転職する上で、ご自身が働きやすいと思える介護施設を選ぶちょっと変わったポイント

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#1208 2020/09/22UP
介護職に転職する上で、ご自身が働きやすいと思える介護施設を選ぶちょっと変わったポイント
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介護職に転職する上で、ご自身が働くことになる介護施設選びは非常に重要なポイントになります。介護業界大手の企業の施設や、小さくても地域に密着していてアットホームな小規模施設などたくさんの介護施設があります。
今回は、働きやすいと思える介護施設を選ぶポイントをちょっと変わった視点からご紹介いたします。

介護職に転職する上で、ご自身が働きやすいと思える介護施設を選ぶちょっと変わったポイント

1,それぞれ特徴のある介護施設を理解する

ひとくちに介護施設といっても、特別養護老人ホームやデイサービス、小規模多機能施設、グループホームなど様々な種類があります。
大前提として、介護職に転職したら『どういう風に高齢者と接したいか』と『介護とどう向き合いたいか』を事前に明確にしておくと良いです。
なぜなら、そこを明確にすることで、自分にピッタリの施設を選びやすくなるからです。

私がよく職場で感じるのは『特別養護老人ホーム』(以下、特養)で介護をしたことのある方は知識量が豊富で、技術が非常に高いということです。デイサービス経験しか無い私も、特養経験者の職員によくアドバイスをいただいています。
というのも、特養に入所されている高齢者は重度の認知症高齢者や寝たきりの方、意思疏通が全く取れない方など、介護の技術が一番試される施設だからです。
なのでもし、介護職に転職を考えている方が『どこにいっても通用する介護技術を身に付けたい』みたいに思っているのであれば、特養の施設が合っていると思います。手に職ではないですが、自然と介護のレベルが高くなる介護施設です。

特養の他にも、デイサービスやグループホームなどがあります。
デイサービスやグループホームの最大の長所は『利用者様と深く関われる』という点です。
デイサービスやグループホームは、特養ほど重度の方はいらっしゃらないので、お話もできますし、むしろそういった『コミュニケーション』を取る時間が非常に重要になってきます。いかに、利用者様の『できること』を考え、施設に通っていただいている時間を充実させるか、いかに『ここに来られて幸せ』と思ってもらえるかがポイントになります。
それは決して『職員の介護技術が高ければや達成できる』とは限りません。
利用者様の一言が励みになることも多く、仕事をする上でモチベーションが高く保てるのも魅力的な点です。
なのでもし、介護職に転職を考えている方が『利用者様や認知症高齢者たちと深く関わってみたい。共に時間を楽しみたい』のように思っているのであれば、デイサービスやグループホームなどがおすすめです。

様々な介護施設がありますので、自分の働き方や『こうしたい』という気持ちが叶えられそうなところを選ぶのがまず大前提になります。

2,幅広い世代がいる職員が多い施設が良い

介護施設の面白いポイントは『幅広い世代の人達が同じ場所に居ることである』と、個人的に思っています。
介護職に転職を考えている方たちは、普段80代、90代の方たちと交流することはあるでしょうか。おそらくあまり無いと思います。
また介護職は、職員の年齢関係無いところがあります。20代、30代の人達が介護をしてもいいし、50代、60代の人達が介護をしてもいいのです。幅広い世代の人達と交流できる機会は、普段意識しないとなかなか取れませんよね。それが自然にできてしまうのが、介護施設なのです。
それに、80代、90代の利用者様たちは、話全てが新鮮に聞こえる性質があります。若い職員の話なら、全てが新鮮に聞こえて、まるで夢の世界の内容に聞こえて、それが利用者様の刺激になったりします。比較的元気な利用者様でも、身体的には不自由な部分が多いです。なので、例えばどこかに行ってきた話でも、まるで自分も外に出歩いた気分を味わえるんだと思います。あるいは、若い時のご自身を思い出して懐かしむご様子が伺えるのです。

私の職場で、こんな話があります。男性利用者様でAさんという方がいました。Aさんは認知症はほぼありませんでしたが、持病の影響で足があまり動かなくて車椅子生活をしていらっしゃいました。無口な方というわけでもないのですが、レクリエーションなどにはあまり参加されず、デイサービスに来てもテレビを見る時間が長かったのです。
Aさんは歌番組が好きでした。理由を尋ねてみたら若い頃、楽器をやっていてバンドに参加したことがあるそうです。その話を聞いた音楽好きの20代の介護職員が『フェス』に行った話をしたのです。そしたらAさんは『俺の若い頃はそういうところ行かなかったな』とびっくりしていました。でも興味深そうに聞いていて、以後その介護職員を見かけると、『フェス』の話をしたがりました。
そこで、動画で『フェス』の映像を見てもらうと、目をキラキラさせながら『すごいなあ、楽しそうだなあ』と感動されていました。Aさんにとっては、介護職員の話がずいぶん刺激になったようで、少しずつですが、レクリエーションにも参加されるようになり、デイサービスを自分なりに楽しんでいらっしゃいました。
このAさんの話は、若い職員にとっても刺激になったようで『自分が好きで行っているフェスの話であんなに喜んでもらえて嬉しい』と言っていました。
別の話になりますが、私の勤務しているデイサービスの40代の職員は、利用者様に子育ての話をすることもあると言っていました。
利用者様は、子ども好きな方がほとんどで本当に興味深そうに聞いてくれるそうです。
そこで、利用者様の子育てエピソードなども聞けて、楽しいと職員も言っていました。

普段なかなか関わり合えない世代だからこそお互い刺激し合えて楽しめるというのが、介護施設の素敵なポイントだと思います。
もちろん同じ世代の人達と切磋琢磨していける職場も素敵なことです。
でも介護職に転職を考えている方にお伝えしたいのは、幅広い世代同士で関わるのも本当に刺激になるということです。出勤するたび刺激になるのは、働く上においてもプラスに作用することだと思いませんか?

3,介護未経験の同僚が居る施設

介護において、正確な知識や技術が必要なのは言うまでもないです。でも、介護施設には介護未経験の職員が多いというのも事実です。
そこでもちろん適切ではない部分を指摘したり改善するのは大事なのですが、介護未経験の人は『まっさら』な状態なので、その『まっさらさ』から学べることもあるのです。
介護未経験の方からよく話を聞くのは、例えば『介護が必要な人=助けが必要な人』という視点です。介護が必要ということは、その利用者様は『何もできない人』という風に決めつけてしまいがちです。でも実際、介護を受けている方は、やれない部分があるだけで、何一つやれないわけではないのです。何もかも手助けしてしまうと、利用者様の身体機能も低下してしまうし、職員自身も抱え込みすぎて疲弊してしまうもの。そしてそれは、介護をする上で非常に大切なポイントです。
でも介護に慣れてくるとそれらの大切なポイントを忘れてしまいがちです。時間が無かったり急いでいたりすると、つい利用者様を急かすような接し方をしてしまったり、やれることなのに手を貸してしまったりします。その場合は、適切な介護とは言えません。自分自身で振り返ったり反省できる時間が取れれば一番良いのですが、なかなかそれも難しいのです。
そこで、介護未経験の方がいると、自分自身の介護も振り返れるきっかけになったりします。教えている側が教えられているというのは、あると思います。
なので、介護職に転職を考えている方で介護未経験な方なら、どんどん職員にわからないところを聞いてほしいと思います。それが必要な視点だったりするので、貴重なものなのです。ご自身が働くことになる介護施設も、介護未経験から始めた同僚が多いところはそういった刺激が多いはずなので、おすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 介護職に転職する上で、ご自身が働きやすいと思える介護施設を選ぶちょっと変わったポイント3つ。『それぞれ特徴のある介護施設を理解する』『 幅広い世代がいる職員が多い施設が良い 』『 介護未経験の同僚が居る施設 』をご紹介しました。
いずれもちょっと変わった視点ですが、非常に大切なポイントだと思うので、ぜひ参考にしてみてください。より良い介護ライフが送れますように応援しています!

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