ママさんのまま看護師を続けるにはどうすればいい?続けるコツとは?

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#1204 2020/09/18UP
ママさんのまま看護師を続けるにはどうすればいい?続けるコツとは?
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ママさんのまま看護師を続けようとしている方、大勢いらっしゃいますよね。
コロナ発生により、学校が休校になって、改めてママとして働くことの難しさを痛感した方も多いのではないでしょうか。
では、ママさんのまま看護師を続けるためには、どうすればよいか、そのコツについてお話しします。

●ママさんのまま看護師を続けるために、転職したい職場 (まずは、一般論から、お話ししましょう)

もし、ママさんのまま看護師を続けるために、これから転職を考えているのなら、まずは重要なのは、立地条件です。
勤務先があまりにも遠方の場合、忙しい子育て中の看護師にとって、大きな時間のロスになります。
なるべく自宅から近く、学校や保育園から近い場所なら、申し分ありません。

また、福利厚生が充実した、大規模な病院だと、時短勤務や夜勤免除など、ママさん看護師の働き方を応援してくれる制度がたくさんあります。
院内保育園や託児所が完備されていれば、より安心です。

夜勤のない診療所なども、候補の一つとなるでしょう。
定時帰宅が可能になる確率も高いので、仕事を残して先に帰宅するなどの気兼をせず働けるのが、大きなメリットです。
また、正社員枠での採用を諦めて、パートで働くというパターンも考えてみても良いでしょう。
パートならば、ある程度、時間の融通が利きますし、急な休みも取りやすくなります。

他にも検討してみたいのは、比較的状態が安定しており休みの融通が利きやすい「療養病棟」や、昼間より仕事量が少なく残業も限られている「夜勤専従」、利用者様が帰宅さえすれば事務作業のみであることが多い「デイサービス」、仕事時間がきっちり決まっていることが多い「検診の施設」などが、候補として挙げられます。

●子育てのしやすい環境が整った職場に転職するのが理想(ここからは、少し現実的で厳しい意見も含まれています)

実際に、子育てをしながら安心して働ける職場に転職するのは、なかなか骨が折れるのが実情です。
まずは、子育てのための制度がきちんと確立されている病院を選ぶべきでしょう。
このような病院だと、採用のハードルが上がったり、年齢制限があったりすることがあります。
それでも、制度がしっかりした病院の採用試験を受ける価値はあると思います。
なぜなら、子育てしながら働いている人の前例も多く、他のスタッフに気をつかって精神的なストレスを抱え込むリスクが格段に減るからです。

実際に、大規模な綜合病院で師長として働いている50代の女性。
ため息をつきながら「もう、最近の子育て中の看護師って、やれ時短だなんだって、甘えすぎだよ。私たちの世代なんか、必死で両立させて頑張ってきたんだから。なんか、時代が違うだけで、楽してずるいなあと思っちゃう。」とつぶやいているのを聞きました。
ある程度名のある病院のトップでさえ、このような考え方なのですから、多くの人が、心の底からこの制度を歓迎していないのは容易に想像できます。
誰かが、早く帰宅すれば、誰かがその分、働かねばならないわけですから、当然と言えば当然なんですけれどもね。

しかし、制度が整っている病院なら、たとえ、このような考え方の人がいたとしても、表向きは穏便に胸を張って、時短や夜勤免除をフル活用できるのです。
そこが「制度の整った病院」の最大の強みなのです。
ただし、先ほども述べたように、全員が必ずしも快く思っていないことは、必ず、頭のすみにインプットしておきましょう。
「子育て中なのだから、当たり前」などという雰囲気を垣間見せれば、予期せぬ妨害を受ける確率が高くなります。
誰かが、代わりに仕事をしてくれているのだという感謝の気持ちを忘れずに、もし、自分に余裕がある時には、他の人を助ける「お互い様」の気持ちも忘れないくらいのスタンスで働くのがベストです。
こうやって、あらかじめ子育てに協力してもらいやすい雰囲気を作っておけば、制度を活用しつつ、気持ちよく仕事を続けることができます。
根回しと、まわりの気配を察知して即座に対応できる勘の良さが大事だと、心得ておきましょう。

●子育ての環境が整っていない職場に転職するには、子育てへの理解において、どんなデメリットがあるのだろうか?

悲しいことに、デメリットは、想像力を働かせれば、いくらでも浮かんできます。
例えば、独身者が多く、子育てに関心が無い職員が多い職場。
ちょっとおしゃれな新設のクリニックなどに多く、トップ自体が子育てのための制度を知らない場合も少なくありません。
このような環境の職場は、いくら給料がよくて仕事が楽そうでも、協力が得られにくい可能性が高くなります。

それなら、子育てを終えた年配の女性が多い職場なら大丈夫なのか。
こちらも、別の注意が必要かもしれません。
先に述べたように、彼女たちは、仕事と家事の両立を誰からの協力も得られずにやってきた世代。
その分、昨今の自分たちよりは、はるかに恵まれた環境を「甘え」だと捕える、まさに「お姑さんタイプ」の人も少なくないのです。
子供が熱を出したというと、「そのくらいでいちいち帰宅しないで」と言われた人もいるそうですから、こちらも考えものです。

では、同じように子育て中の女性が多い職場はどうなのでしょう。
こちらの場合、同じ境遇なので、理解者は多いかもしれません。
しかし、同じ境遇の分、同じように休みを取る回数が増えたり、急に帰宅することが多くなったりして、どちらかが我慢せねばならない、などという事態も考えられます。

最期に、たまに看護師が自分一人しかいないなどと言う職場もあるので、こちらも注意が必要です。
職員の人数は多いけれども、看護師としての有資格者は自分一人で、他の人は無資格などと言うケース。
そんなクリニックを選んでしまうと、たとえ子供が熱を出しても、おいそれと帰宅することができなくなります。
看護師の人数、最低でも、これだけは確認しておきましょう。

●これまで長く働いてきた職場、以前働いていた職場は、案外働きやすい可能性も?

これまで長く働いてきた職場で、実際に子育てをしている人が何人かおり、制度を活用しているなら、いろいろなアドバイスがもらえるでしょう。
前例がなくても、上司との関係性が余程悪くない限り、きちんとした制度を整える交渉をしてみるのも、ありかもしれません。
以前働いていた職場に再就職したケースでも同じようなことが言えます。
ただし、妊娠した途端、スタッフが退職していくような職場は、この限りではありません。

●じゃあ、結局どうすればいいの?「どこに行ってもママは大変じゃない!」と悲観的なあなたに・・・・

できれば、制度の整った病院に転職、無理なら、できるだけ子育てしやすそうな環境や人間関係の病院を選ぶこと、まずはこれが基本です。
転職する場合は、その病院の子育てに関する情報をできる限り収集して、比較検討しましょう。
職場の人間関係について、事前に細かい情報を転職前に知ることはなかなか困難ですが、それでも「他の職員に子育てをしている人はいますか?」と質問するなど、方法はいくらでもあります。

その上で、とにかく就職したら、子育てしやすい環境をただ期待するのではなく、自分で作ることです。
どうやったら、まわりが自分の子育てに協力してくれるのか、ネガティブな感情を持たずに接してくれるのか、これを第一に考えて行動しましょう。
これは、相手に、媚びることでも、負けることでもありません。
仕事と同時に、大事な家族を守るため、もっとも効率的に両者をこなすための最善の方法だとも言えます。
そのためには、嘘も方便。相手を不快にさせない嘘なら、いくらでも利用して、快適な職場環境確保に役立てましょう。

子育てだけでも大変なのに、こんな気配りまでしないといけないなんてなどとお嘆きのアナタ。
ご存知だとは思いますが、看護師の世界は甘くありません。
気の強い女性たちの集合体であり、ハードで過酷な仕事でストレスがたまりっぱなしの戦場なのです。
そんな戦場で戦うために、そして大切な子供を守るためには、あなた自身が強く、賢くならなければならないのです。

まとめ

ママさんのまま看護師を続けるのは、決して甘い考えでできることではありません。しかし、あなた自身が賢く、強くなれば、最初は、味方でなかった人も味方につけることができるようになりますし、仕事を効率よく楽にすることもできます。どうか、過酷な環境に負けずに大切な家族を守りつつ、幸せな未来を勝ち取りましょう。

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