オペ室看護師は誰でもできる?特徴や適性、実態について

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#1189 2020/09/03UP
オペ室看護師は誰でもできる?特徴や適性、実態について
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最近ドラマでもよく出てくるオペ室看護師ですが、その特徴や適性、実態についてお伝えします。オペ室看護師になりたいけれど難しそう…と悩んでいる方ややってみたい!と思っている方の参考になればと思います。

・オペ室看護師の適性について

まず、オペ室看護師として働いた事がある者の感覚としては向き不向きはあるなあと言うことです。 例えば、器械出し看護師として必要なのは何よりもスピードです。手術の内容と流れや、医師によってお作法も方法も変わってきます。それらを頭に叩き込み、すぐに対応しなければなりません。また、新人の頃は人のお腹の中を見たり、大量の血を見る事で気分が悪くなったものです。 しかし、これに関しては本当に慣れです。慣れれば手術中に焼肉食べたいという話も出来るようになるのです。 大学病院等の大きな病院では小さな手術から大変な手術まで対応しなければなりません。 大きな病院程オペ室看護師の人数も多くなります。すると、誰がどの手術に強いか、より詳しいかといった適性が自然と身についてきます。普段、全く脳外科の手術につかない人が突然脳外科の手術につく事があります。 その時は詳しい先輩看護師に聞いたり事前に対策を練る事ができるのです。 また、働いている年齢層は若い世代20代~40代が圧倒的に多いです。稀に、50代の方もいらっしゃいますが少ないです。 その理由は、オペ室看護師は体力が必要です。9時間の手術で、交代が来てくれない事もあります。 また、細かい糸針を扱うので、年齢を重ねると糸針が見えにくい、といった事も先輩看護師から聞いて来ました。正直、器械出し看護師が若い女の方が先生達のテンションが上がって雰囲気良く仕事が出来るといったメリットもあるようですが。 ここまでは器械出しについてお話したので次は外回り看護師についてお伝えします。 外回り看護師は、麻酔科の先生と連携を取って手術中の患者さんの全身管理をする大切な役割です。長時間の手術だと、体位交換が出来ないので高確率で褥瘡が発生します。 それを防ぐのも大切な仕事なのです。最悪、器械出し看護師がいなくても何とかなる手術もありますが、外回り看護師がいないと手術は出来ません。 向いている人は、臨機応変に対応出来る柔軟性があり、他職種ともコミュニケーションが上手く取れる人です。 手術の内容や、方法によっては手術中に急に変更になったりします。それによって体位が変わる事や、使用する物品が増えます。 また、1番大変なのが、手術中に大きな血管を損傷したりして大量に出血した時です。 もちろん、出血のカウントも外回り看護師がやっています。水分のインアウトバランスを見て、麻酔科医や執刀医の指示を仰ぎ輸血や血液製剤の準備に奔走します。まさに、臨機応変に対応出来るスキルが必要なのです。病棟看護師でも臨機応変さは大変重要な項目です。そんな外回り看護師ですが、何も変化が起こらないリスクの低い手術の時はイスに座ってのんびり記録を書きながら仕事が出来る時もありました。例えば妊娠している看護師さんとかが積極的に外回り看護師についていました。個人的に1番大変だった外回り看護師としてついた手術は双子の帝王切開でした。羊水込での出血量も多く、双子という事でやる事2倍というイメージをしていただければと思います。

・オペ室看護師の実態について

さて、適性についてお伝えしてきましたが、自分には合ってる!と思っていただけると嬉しいです。 しかし、自分には無理だと感じた方は諦めるのはまだ早いです。なぜなら上記でもお伝えしましたが、オペの内容によっては自分の才能を発揮出来ることがあるからです。 私は新人の頃、同期は15人でした。他の病棟より同期が多かったです。そして見事に皆違う個性を発揮していて面白かったです。 その中にはもちろんのんびりマイペースな子もいました。のんびり屋さんなのでよく先輩や医師にも怒られていましたが勉強家さんだったので知識はとても凄かったです。 段々とそれが認められていて頼られているのも見てきました。 ただ、オペ室看護師は新人の頃とにかく怒られます。 私も手術中、器械出しをしていて医師に怒られすぎて泣きながら器械出しをした事もあります。 スムーズな手術が患者さんにとっては1番良いことなのでもたもたして怒られるのも当然です。 避けては通れない道なのです。 ですが、すぐに辞めたいとかは思いませんでした。15人同期がいて仲間が多かったのも理由の1つではありますが、皆に共通して言える事は「打たれ強い」です。医師の不機嫌な時に吐かれる暴言にもスルー出来る強さがありました。とても厳しくて有名な看護学校を卒業したからかもしれませんが。すぐに辞めた子はいませんでした。 実態について書いているので勤務形態の特徴もお伝えしておきます。 病院にもよると思いますが基本的に土日は手術はしません。 しかし、緊急手術のために数名看護師は待機しています。もちろん大学病院や大きな病院では夜勤もあります。夜勤で何をしているかと言う と、昼間からやっている手術が夜間までかかる時に担当します。 また、夜間にも緊急手術がたまに来るのでその対応です。あとは次の日の手術の準備です。これが地味に大変でした。 物品がひとつでも抜けているとスムーズな手術になりませんので眠たい目をこすりながらチェックしていた記憶があります。それが終わり、緊急手術もなければ寝れます。言い換えれば手術があると寝れません。その時は本当に辛かったです。 若くて体力のある看護師が集まっていますから、夜勤明けではよく寝ずに遊びに行っていました。 そしてオペ室看護師の特徴としては男性看護師が多いことです。 これはどこの病院もその特徴は当てはまるのでは無いかなと思います。実際、勤めていたところは男性が3分の1程度いました。 手術で使う物品は重たくて大きいものが多いので力のある男性看護師は重宝されました。また、医師ともプライベートなどで仲良くしている男性看護師さんもいました。仲良くなると仕事がスムーズでいいですよね。 オペ室看護師は清潔不潔に対してとても敏感です。 術野ではもちろん清潔区域なので滅菌されたものを使います。器械出し看護師も執刀医も1度滅菌ガウンを着てしまうと不潔区域のものは触ることは出来ません。だから、足を使います。 例えば、ゴミ箱が近くに欲しい時にも足を使います。お行儀が悪く見えますが仕方がないことなのです。これにも慣れてしまうと私生活でも足癖が出てしまい困った事がありました。決してわざとではなくもはや職業病の1種だと思っていました。これからオペ室看護師になろうかなと思っている方はこの足癖が私生活で出てしまわないように気をつけてくださいね。 オペ室看護師は若い看護師も多かったのですが、ママさんナースも沢山いました。例えば、平日だけ日勤をして夜勤はしないという看護師さんもいました。平日に主に手術があるので何もない土日に日勤をして子供と過ごせないという不毛な働き方をしなくていいなあと思った記憶があります。 私がオペ室看護師ってここがいいなと思ったところは嫌いな先輩の顔を見る機会が少ないことです。 ペアで手術に入ったとしてもその日だけで次の日はお互い違う手術に入っているので顔を見なくて済むことです。これは本当にいい事だなと思いました。長時間の手術に一緒につくと最悪でしたが。手術室は患者さんとのコミュニケーションというより医療従事者とのコミュニケーションが大切になってくる特殊な環境ではあると思います。患者さんとのコミュニケーションが少ない事が寂しかった点です。

まとめ

いかがだったでしょうか? オペ室看護師は自分の可能性を発見出来る素晴らしい部署だと思います。人の命を助けているんだというやりがいがなりよりもあるので悩んでいる方、ぜひ挑戦してみてください。手術をした患者さんが他病棟の友達から元気に退院したよと聞かされるのは本当に素晴らしいことです。スキルアップにも繋がると思うので頑張ってみてください。

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