病院では、緊急で処置を必要とする場面も多くあります。その時、転職をしたばかり等で動くことができないと本当に困ってしまいますね。そこでここでは、緊急時に困ることがないようにするにはどうしたらいいのかご紹介します。
・緊急時に動けない自分にがっかり
緊急時は、どこの病院でもあると思うものの、やっぱりその状況が起きるととても焦ってしまいます。長年そこで働いている看護師でも、緊急時はやはり焦るのです。そのような状況になると、普段に訓練したこともきちんとできないことがありますね。まして、転職をしたばかりでそんなことに出くわすこともあるのです。転職をしたばかりで、対処することができないのは当たり前の事なのですが、プロとしてそこで働いている以上、そんなことは許されません。
ところが、私の場合も緊急時に全く動くことができませんでした。こんなはずではないと思っていたのですが、全く動くことができなかったのです。以前の病院ではきちんと対処できただけにそのショックは相当なものとなったのです。自分にがっかりしてしまい、このまま働くことが出来るのだろうかと自信を失っていました。
・人の命が掛かっていることを知る
そのまま何もしないで立っていることは、看護師として許されないことと思いつつ、なんとかしたい気持ちが空回りしていました。そこで、こんなことは二度と嫌だと思うようになったのです。そのように思ったのは、なんといっても人の命がかかっているからです。他のところと違い、病院では助けることが絶対のです。新人看護師であろうと、それができないと困るのです。そこで気持ちを改めて、緊急時に動ける自分になることにしました。
・緊急はいつ起きるのかわからない
そして一番大切なこととしては、緊急時はいつ起こるのかわからないということです。急変をする前兆みたいなことがあると、準備をすることができるのですが、そうでない場合もあるのです。そこで、緊急時に直ぐに動くことができる自分になることが望まれました。
実際に、就職をして直ぐにその現場に当たることがありました。酸素の準備、モニターの準備、そのある場所がわからないのです。オリエンテーションで聞いたはずなのに、そのことを覚えていない自分にとても腹がたちました。
・緊急時に備えての患者情報について
緊急性のある患者さんは、ある程度わかります。そのことは、急変をしそうと思うことがあるからです。まず疾患として、急変を起こす人を知ることができますね。手術をして元気そうに見えても、急変を起こすこともあります。血圧が急に下がることもあるのです。
また急変をするのは、なんとなくバイタルサインがおかしいという場合です。その時も要注意ですね。その場合は、カルテをきちんと理解して、医師の記載もしっかり見ることにしています。医師と看護師の記録を見て、不明なところがある場合はよく医師に聞くことにしていました。記録をしている範囲では、わからないこともあるのです。その時に、聞いた内容は、とても聞いておいて良かったと思うことが多かったです。疑問に思うことは、その都度早い段階でスピードを重視して聞くことをおすすめします。
・患者さんの連絡先について
緊急時に必要となるのは、なんといっても患者さんの連絡先です。これは入院をする時に、必ず記載をすることになります。電子カルテでも、わかりやすいところにそれを入力することが多いですね。
その連絡先については、必ず目を通してチェックをするようにしていました。もしものときに、ここにすればいいのだとその記載をしてある場所をしっかり把握します。連絡先は、大体親族の携帯電話であることが多いです。携帯電話で繋がらない場合は、もうひとつの連絡先に繋げることになります。大体二つ連絡先を準備して記載をしておくと緊急時に必ず連絡を付けることができます。
緊急性を伴うのは、処置をする時、手術が必要となる時、患者さんの状態が急変してレベルが落ちている時等です。その時に緊急連絡先がわからないと、それはアウトです。しっかりわかりやすいところに記載をすることと、不明な場合は全ての患者さんの連絡先をチェックすることが大切と思っています。
・救急カートの点検
緊急時に直ぐに必要となるのは、なんといっても救急カートです。それは、転職をした時に真っ先に確認をしました。その確認方法としては、その中身としてどんな薬剤が入っているのかということです。その薬剤が入っている位置についても、見ておきます。
またその他の物品についても、確認をしました。挿管をする場合に必要となる物品は、必ず目を通すことが大切です。そして自分で遣うことを想像します。医師にどのように渡して、スピーディに処置をすることができるのかということを、何度も想像しました。一番いいのは、その現場を見学をすることです。その病院により、使い方や利用方法が違うこともあります。それも知っておく必要がありますね。
また医師により、使い方がまちまちであることもあります。それも、時間がある時に聞いて知るようにしました。
物品の点検をすると、よくわかるので率先してさせてもらうことにしています。すると、毎日見ることにより、自然と使い方や薬剤のある位置を把握できてもしもの時に慌てることが少なくなります。
・疾患を勉強する
急変時に慌てないようにするためには、入院をしている患者さんの状態はもちろんのこと、その患者さんの疾患をよく理解しておくことが大事です。毎日のカンファレンスを見ると、患者さんの状態を把握できることと疾患についてもわからないことなどを知る機会になります。
自宅で勉強をする時間がないと思うこともあるので、病院でいる間に少しでも仕事以外で疾患のことについての勉強会などに参加するようにしていました。それにより、解剖学的に疾患を知ることが出来るのでとてもいいのです。学生の時に勉強をしたものの、忘れていることも多いし、知らないこともありその治療については最新のことを学ぶことが大切なので、勉強会には必ず参加をしていました。
・先輩看護師から学ぶ事
先輩看護師は、それだけ緊急性の立ち会っていることが多いので学ぶこともたくさんあります。急変した患者さんの処置など、積極的に仕事の合間に聞くようにしていました。
・医師とのコミュニケーションについて
緊急時には、医師と上手く処置を行うことができるように日頃から医師のことを理解するようにしていました。どんな処置をするのか、その医師が使いやすいと思っている機器は何なのかということを実際に聞いて、知るようにしていました。
また日頃から、話しやすい雰囲気作りとしてコミュニケーションを取るようにしています。
・当直医師との連携について
急変をするのは、看護師の人数が少なくなる夜間に起きることもあります。むしろ、そのほうが多いと思うこともありました。そこで、当直医師を把握することと、連絡をしっかり取り、直ぐに駆けつけてもらえるように伝えることにしていました。
医師の中には、当直をする前に別の病院で勤務をしてこちらの当直をする場合もあるのでそのことも知っておくことが大事です。
・ちょっとの変化も見逃さない
急変については、その前にちょっとした変化が必ずあります。急変した患者さんを見たあとに、そういえばこんなことがあったと後から思うこともあるのです。しかしそのことは、ちょっとした事なので申し送りをする必要はないと思うこともあったのです。
それはとても危険なことなので、普段と違う場合は必ず申し送ることの大切さを改めて感じています。
・チームで助ける
急変時は、一人の看護師よりももっと多くの看護師がいる方がずっと助けやすくなります。それはチームで患者さんを助けるといっても、過言ではありません。
まとめ
いかがでしたか?転職をしてすぐの場合は、急変時に直ぐに対処をすることができないとしても、必ずやってくる急変には準備をしておきたいですね。慌てることがないように、しっかりと知識を持ち、必要物品のある場所や使い方をマスターすると恐れることなく対処できるようになります。
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