社会人から看護師を目指す人達へちょっとしたアドバイス。

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#1181 2020/08/26UP
社会人から看護師を目指す人達へちょっとしたアドバイス。
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現代では元々違う職種からや同じ医療業界から、第2の人生として看護師という仕事を選び、再就職をする人が多くなっています。今回は社会人が看護師の仕事に就くまでにどのようなことが待ち受けているのかを紹介していこうと思います。また、今回の記事は正看護師として実際に私が在学していた頃の内容を元にして紹介しています。

【社会人から看護師になる人はどんな人が多いのか?】

まず、社会人を1度経験している人が看護師になりたいと思い、また学生に戻るのはどんな時で、どのような人が多いのかを紹介していこうと思います。
看護の世界を目指す社会人で圧倒的に多いのは元介護士の方々!やはり同じ施設や病院などで働くことで給料面の差や知識、技術の違い、向上心のある介護士さんでは自分ももっとスキルアップをしたいと思って看護師を目指す社会人が多い傾向にあります。
また、少数ではありますが、元々看護師になるために介護士になり、そこから段階を踏んで看護師になろうという人もいます。
次に全く関係ない職種からの看護師希望の方がいます。彼らは前職が美容師だったり、調理師、OLだったりと本当に様々な職種からの希望者です。
主婦の方も数人いました。なぜ看護師を目指し、再度学生として頑張ろうとする理由もたくさんありますが、その中でも多いのは「食いっぱぐれがない」だとか「高齢化の時代だから就職に困らない」「なくならない仕事」「高給取り」また、「自分の家族を看取ってもらった看護師に憧れた」といった意見の方もいます。私が実際に通っていた看護学校には1/3くらいが社会人学生だったくらい元社会人の学生が多かったです。

【社会人がどのような方法で看護学校に入学するのか】

次に、どのように社会人が看護師になるのか、看護学校に入るまでの過程をまず話そうと思います。社会人の看護学校選びには大学や専門学校など、現役生と同じように選ぶことができますが、仕事をしながら看護師になりたい社会人が多いので定時制の専門学校に通いたい人が多い印象があります。
また、学校によっては提携している病院でアルバイトをしながら学校に通ったり、病院から奨学金を借りて、看護学校卒業後に奨学金を貰っていた病院へお礼奉公という形で就職することを事前に決めて入学する人もいます。
社会人が看護学校に入学するには現役の高校卒業見込みの学生と同じように試験を受けます。試験の内容は社会人枠だと現役の方と違う内容のテストを受けると思いますが、基本的には小論文と面接です。
もちろん学校によって違うと思いますし、ここでは看護の専門学校について話しています。面接も最近では様々で個人面接、集団面接、ディベートなどがあり、それも学校によって異なるので事前に行きたい学校の情報収集をしておくことが大切です。小論文に関しても看護についての内容が多いでしょう。

【看護学校に入ってから実際に看護師になるまでの方法】

いざ、看護師になるために看護学校への在学期間は3~4年です。
全日制なら1日学校に行きプライベートと両立、定時制ならば1日の半分を仕事、半分を学校に使い、両立しながら勉強します。
提携の病院で働きながら学校に通う場合は病院によっては夜勤があったり、病院の寮で生活したりと学校と病院のどちらも本業として両立する必要があります。主婦の方は子育てをしながら日々の授業や課題をこなしていくので大変ですが実際にこなしている人達もいます。
1年のうちの数週間は病院実習に行くこともあり、最後の年は約1年間の病棟実習が待っています。
実習毎に書くレポートの提出や、毎日の実習中の受け持ち患者さんの記録を大量に書いたりと、とても大変な3~4年間になります。もちろん成績が悪かったり、必要な単位を落とすと留年になることもあります。
それらを全てこなし、必要な単位を全て取ることで看護師国家試験の受験資格がもらえます。そして試験を受け、合格したあとに晴れて看護師になることができます。看護師になるための努力も必要ですが社会人としての現役生との学校生活もとても大切になってきます。

「看護学校生活での具体的なお話」

看護師になってから病院や施設で一人前として働くことも大変ですが、看護学校在学中の生活から大変になってきます。
先ほど述べたように学業や仕事の両立をしながらプライベートもこなさないといけません。
また、学校には文化祭やオープンスクールなどの行事があったり、委員会や行事の実行委員などもこなす必要があります。
定期試験になると社会人だから絶対に良い成績を取りたい、取らないといけないといったプレッシャーもあったり、高校を卒業したばかりの年齢の違うクラスメイトと同じクラスでうまくコミュニケーションをとっていかないといけないこともあります。
グループワークも多く、集団で動く授業も多いので現役生から社会人というだけでチームを引っ張ってもらえるという期待をされることもあります。
社会人だから常識的なことは知っているというような目で周りから見られることも多いと思います。先生も社会人学生としてみているように感じることもあります。学生なのに完全に学生と見られないところがあるため、自分自身も常にしっかりしておかないといけないと感じることもあるかもしれません。
少しだけ現役の学生よりもしっかりしないといけないところもありますが、もちろんメリットもあります。社会人経験があるため学校の先生や実習で学生指導をしてくれる指導者さんとも上手くコミュニケーションを取ることができる人が社会人には多いです。
そう言った点ではやはり先生や指導者さんから気に入られることも多いので得です。
また、元介護士さんや医療機関、施設で働いていた経験のある社会人の方は事前に持っている知識や経験、そして職種は違えど既に臨床経験があるならば看護学校での授業や実習でも習ったことを自分の経験と紐づけることが容易という意味では授業の理解度も高いところがメリットになると思います。やはり経験があると、教科書で習うだけでは想像できないことも想像しやすいです。
何にしても社会経験のない現役看護学生よりも社会的スキルが圧倒的に多いのでそう言った面ではプラスなことはたくさんあると思います。また、社会人が多い学校を選ぶことで同じような悩みを共有しやすいかもしれません。
どこの学校でもクラスメートの中やグループワークのメンバーの中でメンバー間のトラブルが起きてしまったり、それによってクラスで話し合いをする場面なども時々あります。
そのような時のためにも社会人の多い学校を選ぶこともオススメです。

「要約すると」
・いろんな業種から看護師を希望する人が多い。
・社会人から看護師になるためには学校選び、学校とプライベートの両立が必要。
・いろんな年齢、特に現役生からは社会人というだけで頼られることがある。
・社会人としてのプレッシャーもあるが先生達に気に入られることも多い。
・社会人だからこその経験を看護に活かすことも可能。

このように、今の時代の流れから言うと、いろんな業界の人たちが看護師として第2の人生を歩もうとしています。
また学生に戻ることが不安だったり、自分よりも年齢の低いクラスメート、または先生たちとうまくコミュニケーションをとりながら看護師への第1歩を歩むことになりますが、看護師の仕事の基本は「コミュニケーション能力」なので、この看護学生時代にたくさんの人と社会人として経験したことを元にコミュニケーションをとり、情報収集していくことが大切になってくると思います。
また、看護師になってからも大変なことは多いので、社会人からの人もそうでない人も看護師の仕事がどのようなものなのかをしっかりと事前に理解した上で新しい人生を歩んで欲しいと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?社会人から看護師を目指す人達はただ普通に看護学生になるだけではなく、意外と現役学生とはまた違ったことも考えつつ学生生活を行う必要があるといったリアルを少しでも伝えられたと思います。しかし!看護師の仕事は本当に知識や技術、コミュニケーション能力などたくさんのスキルが必要になります。1度社会を経験している人達はきっと他の業界であろうと社会で経験したことを今後の看護に活かすことができると思うので頑張ってくださいね。

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