高齢者の『介護』をしようか、『看護』をしようか、転職で悩んでいる人へ~『看護師』になって下さい

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#1179 2020/08/24UP
高齢者の『介護』をしようか、『看護』をしようか、転職で悩んでいる人へ~『看護師』になって下さい
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10年の介護士経験があり、転職して、現在、看護師として老人保健施設に勤務しており、「やりがい」を感じ、「看護師は天職!」と、感じる程の
私が理由をお話し致します。

・高齢者の特徴

私のお話になって恐縮ですが、20台の頃「介護士」として勤務しておりました。
専門学校を卒業して、「さあ!、これから大好きな高齢者の為に頑張ってケアするぞ!!」と、意気揚々と仕事に励んでおりました。
しかし、私は、高齢者の身体的特徴を全く理解していませんでした。
高齢者の身体的特徴は、加齢により、生理的機能の低下が顕著である事~呼吸機能、循環機能、消化、吸収機能、排泄機能、運動機能、感覚機能、神経機能、免疫機能更に、造血機能という、全ての機能があ低下するのです。
当然、疾病に罹り易く、治りにくいという特徴があるのです。もちろん、専門学校で学んできた事でしょう。しかし、私は、若くて、お金が今直ぐにでも欲しかったので、そんな事は忘れていました。
日々、違う高齢者が次から次に病気になっていく状況を見て、経験しながら、、知識もなく、身体をさすったり、排泄の介助をする事しか出来ない私は、「無力感」に苛まれ
たのです。
当時、私は、3人の子育ての真っ最中、しかも当時は、「世間体」を重視する社会風潮にあり、転職なんて考えてもみませんでした。
限界がきました!!! 知識、技術を修得して、医師に相談できるようになりたい! そして、自ら医療行為をしたい! と思い、とうとう、10年の歳月を経て、転職して看護師になるべく、看護学校に入学したのです。

・何故、老年「看護」なのでしょう・・・

介護士は当然ですが、医療行為はできません。
しかし、現在では、過去に医療行為とされていたものが解禁となっています。つまり、「医療行為には該当しない」と明確に線引きされました。下記をご覧下さい
*体温測定 *自動血圧測定器を用いた血圧測定 *酸素濃度測定器の装着 *軽度な擦り傷、やけど等の処置 *湿布の貼付 *軟膏塗布(床づれ除く) *点眼薬をさす *服薬介助 *座薬の挿入 *鼻腔粘膜への薬液噴霧の介助
以前より多くなったとは言え、これだけなのです。
他に、現在では、介護福祉士実務者研修で、*喀痰吸引 *経管栄養の研修が入って、この2つの医療行為が可能になりました。
しかし、介護のお仕事をする上では、まだまだ《沢山、行えない医療行為があるのです!》
それら、沢山の医療行為は看護師に行ってもらわなければならないのです!
つまり、大好きな高齢者に行える行為には、介護士には限界があるのです!
看護学校では、必要な全てが学べます。
介護はもちろん、解剖生理や老年看護、疾病、それに対する看護等々です。

・看護師としての『やりがい』

転職する前は、介護士として10年介護の施設で勤務しておりましたが、あくまでも看護師の指示に従い、仕事をこなす事が多くありました。
多忙を極める中、働く看護師さんを、助けてあげたい、私に出来る事は何だろう?と、日々思い悩む日々が続いた事もありました・・・
時には、この方にはこうしてあげたい・・・この人にはこうしてあげた方が良いのでは・・・と若くて知識もない私が、心の中で思い悩む日々が延々続く事もありました。
自信が全く無かったからです。

反面、看護師さんの仕事には感心したものでした。
診る観点が的を得ていて、どうしてこうなってしまったのか、現病、既往歴で即予測して、医師に伝える!
医師の指示で、注射、点滴をサクサクこなす。その姿は勇者そのものでした。
今、私は、30年前に欲しかったものを手に入れました!!!
看護師として従事する事20年、病院、介護保険の施設を勤務してきて、現在は、介護老人保健施設で勤務しております。
今の私は、『楽しいです』『やりがいがあります』『看護師は天職でした!』と自信をもって、言えます
経験と、知識、技術を手にいれました!
急変にも、迅速に対応できるようにもなりました。

・看護師の重要性

看護師、介護士は、患者さん、施設で言う、ご利用様の最も身近にいる存在です。
病院と介護の現場での、介護士の役割といいうのは、結構違いがあるように感じています。
(ここでは、施設の、介護の現場である場所で勤務する、介護士を説明させていただきます。)

看護師、介護士に共通して言える事、大切な事は、ご利用者様の近くで、日々コミュニケーションを図り、「いつもの状態」から変化がないか観察する事。
いち早く異変に気が付く事。この事が大変重要な事だと私は認識しています。
急変時、介護士にできる事は、状態を報告して、指示を待つ、又は、可能な事を行っていきます。もちろん、意思の疎通を行い、ご利用者様の状態観察も必須です。
しかし、看護師は、適切な処置=医療行為が可能です。
急変時は、大抵、医療行為が必要になります。
ご利用者様が、急変したとき、苦痛を取り除くことができるのです。
ご利用者様は、高齢者です、先に記述した様に、機能的にも低下した高齢者です。時には救えない事も経験します・・・
しかし、それは、状況や反省から多くの事を学んで行き、自分自身の「強み」と「自信」に繋がっていきます。この時は必ずやって来ます。
医師が駐在して居られない、特別養護老人ホーム等では、看護師の存在は大変重要です。経験と知識が重要になってくるからですね。
そこが、看護師をやっている醍醐味と言えますね(笑)

・大好きな高齢者の側で仕事ができる喜び

病院と介護施設での看護業務の違いは、「治療の場」と「生活の場」という違いです。
医療の場である病院では、病気や怪我の治療目的の為に、処置や看護を優先して行っていく必要があります。
介護施設では、各々のご利用者様の生活の質の向上や、その人らしい、生活を送る為のケアが求められます。介護の施設では、介護士の他、介護支援専門員、栄養士、機能訓練士等の様々なスタッフが連携して業務を行っています。
そんな中で、看護師は医師の指示の元、ご利用者様とそのご家族の、ニーズを実現するためのケアを看護師という、専門的な立場から提案して実施する事ができます。
医療機関のチームのように、介護の現場においても、地域やご家族と、医療機関等が包括的に連携したケアを行っていきます。

因みに介護施設での看護師の比率ですが・・・
*特別養護老人ホーム(ショートステイ含む):ご利用者様100名で看護師3人必要
*介護老人保健施設:ご利用者様100名で看護師は10名以上必要
~特別養護老人ホームと介護老人保健施設での大きな違いは、医師が常駐するか、しないかと、看護師の夜勤の有無です。
*特別養護老人ホーム(ショートステイ含む):看護師夜勤なくても可能です。但し、オンコールがあります。医師は常駐していません。
*介護老人保健施設:看護師も夜勤があります。医師が常駐しています。

介護の施設で働くメリット、デメリットをあえて記載します。

【メリット】
*大好きな高齢者と関われる時間が多い
*夜勤が少ない、又は施設によっては無い
*医療現場から、数年離れていても勤務し易い
*夜勤以外のシフト制が多く、プライベートと両立し易い
【デメリット】
*看護以外の業務を行う場合がある~例:介護、レクレーション、機能訓練等々
*看護師の人数が、病院と比べて少ない(介護士が多い)
*医療機関との連絡、連携業務がある

いかがでしょうか・・・?
病院ではなく、医療従事者が少ない環境の中、専門性がある看護師が、とても頼りにされる場面が多い介護の場、年齢を重ねて、臨床現場に負担を感じ、介護施設で転職をされたという人は、周囲に沢山いらっしゃいます。
年齢を重ねた人に限らず、お若い方でも、高齢者が大好きな貴方!
是非、高齢者様の側で、看護師として日々充実感、達成感を抱きながら、仕事をしませんか?
転職して良かった!!って、きっと思える日々を送れますよ((´∀`))

まとめ

皆様、いかがだったでしょうか?
お解り頂けたかと思いますが、介護士には、『やって良いこと』と『やってはいけない事』の制限があります。
高齢者が大好きで、いつも、いつも側にいたい皆様にお伝えしたいのです!
老年『看護』を学び、看護技術、医療技術を修得して下さい!
大好きな高齢者の為に、自分の持っている全てを提供して下さい!
必ずや、自分自身の事を誇りに思う時が来るでしょう。
今の私がそうだからです。

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