育児に専念して将来的には転職して復職したい看護師にとって重要な準備

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#1161 2020/08/06UP
育児に専念して将来的には転職して復職したい看護師にとって重要な準備
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子供が生まれたらしばらくは子育てに専念したいと思う看護師もいるでしょう。育児休暇の一年だけでは十分ではないから、離職して将来的には転職したいと思う人のために大切な準備が何かについて紹介します。備をするときに押さえておくと役に立つコツを紹介します。

<就職の段階から将来を見越しておこう>

看護師が育児のときに離職し、子供が育ったら復職しようと考えているなら就職する時点から将来を見越しておくのが大切です。どのような形で将来について考える必要があるのでしょうか。
基本的には復職でトラブルが起こらないようにするための対策を離職する前から行っておくのが大切です。そのための考え方として特に重要な点を解説します。

・復職のときにはブランク対策が重要になる

看護師が復職をするときによく問題になるのがブランクです。
育児休暇と産前産後休暇の一年少々であればそれほど看護師として培ってきた勘が鈍ることもなく、覚えてきた知識も忘れてしまうことはあまりありません。
ほとんど不安を覚えずに現場に戻れるのが一般的になっています。
しかし、例えば子供が小学校に上がるまでは育児に専念しようと考えた場合、5年以上ものブランクができてしまいます。
これほど長くなってしまうとさすがに技術的に不安を感じるようになりがちです。実際に現場に戻ってみると注射が一発で入らなかったり、複数のタスクを並行するのが大変に感じたり、医師とのコミュニケーションに苦労したりすることがあります。このようなブランクの問題に対策をするのが看護師の復職における大きな課題です。

・就職先での教育が充実しているとブランクができても心配が少ない

基礎的な看護スキルやコミュニケーションスキルは初期にどのような教育を受けたかによって身に付いているかどうかが大きく左右されます。
新卒で就職した病院やクリニックで教育が充実していた場合にはブランクが多少あってもスムーズに現場に復帰できるのが一般的です。
きちんと基礎から理論的な説明も受けつつ、実践的な指導を受けられたかが大きな点です。
さらに、先輩看護師として新人看護師の教育をする機会に恵まれたかも重要なポイントで、人に教えることによってさらに理解度が深まります。教育体制をきちんと整えている現場ではプリセプター制度などを導入して、看護師が若いうちに教える側も経験して一人前に成長できる仕組みを作っています。
このような職場に就職して教育を受けるのがブランク対策として効果的です。

・教育が不十分なら転職するのも効果的

既に就職して働いている人の中には実はあまり良い教育機会を与えられなかったから心配だという人もいるでしょう。
確かに大病院や大学病院でないときちんとした教育システムを整えて運用できていないことが多くなっています。
ただ、自分で教育の機会を作るもの重要で、育児のために離職する前に転職して機会を作れないかを考えてみましょう。
まだ看護師になって一年か二年くらいの第二新卒レベルの人なら、新しい病院に転職すると初期教育をもう一度受けられることがあります。
特に専門の診療科を変えると初歩から教育をしてもらえる可能性が高くなるでしょう。
一方、もう3年以上は働いているという場合には転職先でもその診療科なら一人前と捉えてもらえる場合がほとんどです。
ただ、病院によるプロトコルや慣習の違いがあるので基本的なことは転職後に教えてもらえます。そして、教育制度が整っている現場なら新人看護師を教える機会をもらえるでしょう。
このようにして教わる、あるいは教える機会を求めて転職するのは将来対策として考えてみると良い点です。

<離職後も含めたキャリアプランを立てよう>

きちんとした初期教育を受けたならブランクが少しくらいあってもスムーズに復職して活躍できるようになるでしょう。
その準備と並行して行う必要があるのがキャリアプランの設計です。どのようにしてプランを立てておくと良いのでしょうか。

・離職と復職のタイミングを決めよう

まず重要なのが離職と復職のタイミングをできる限り具体的に決めておくことです。
妊娠して子供が生まれることになったら離職することになるでしょう。それを何歳くらいに設定するのかを決めておくのが大切です。そして、その何年後に復職するのかも計画しておきましょう。
特に重要なのが離職するまでに何年あるか、離職してから復職するまでに何年あるかの二つです。
離職するまではキャリアアップのために費やせる期間になり、離職と復職の間はブランクの大きさに影響するだけでなく、スキルアップできる期間になります。
この二つの期間の取り方と復職後の働き方を重視してキャリアプランを立てると、将来的にも魅力的な形で働ける看護師になれます。

・復職後の働き方を考えよう

復職後の将来を重視するときにはキャリアプランを立てる上で最も大切なのは復職後に希望する働き方を明確にすることです。
復職後はプライベートを重視してパートで働きたい、正職員にはこだわりたいけれど夜勤はしたくないからクリニックが良いという人もいるでしょう。
病院で必死に働いてキャリアアップをしていきたいと考える看護師もいます。どのようにして働いていきたいか、どの診療科の専門でありたいかといったことを具体的に考えてみましょう。
子供の年齢との兼ね合いも考慮するのが大切で、例えば幼稚園に入ったらパートで仕事を始めて、小学生になったらフルタイムで働きたいという考え方があります。小学生になったら派遣看護師になって、小学校を卒業したらフルタイムにするといった方針も考えられるでしょう。
幼稚園に入ったらもう大丈夫だろうからすぐにフルタイムで働きたいと考えることも可能です。病院で働くか、クリニックで働くかといった点も考慮して復職後のプランを立てましょう。

・復職後の働き方を実現するためのキャリアを考えよう

復職後の働き方を先に計画するのは離職前がその働き方をスムーズに実現するためのキャリア構築の期間になるからです。
例えば、復職後は産婦人科クリニックでフルタイムで働きたいと考えているなら、ブランクがあっても即戦力になれる経験を積むのが大切です。
産婦人科の病院でキャリアを積んでから、転職してクリニックでも1年か2年くらい働いて離職するとスムーズに復職できるでしょう。
一方、健康診断の仕事をパートでやっていきたいという場合には注射などの基本的なスキルを板につけておくのが重要です。
検診センターで働いて経験を積んでおくのも良い方法ですが、病院の検査室勤務を希望するのもキャリアとして魅力があります。心臓外科の看護師として大きな病院で先端医療に関わりたいという人もいるでしょう。
この場合には若いうちから有名な専門病院か総合病院で研鑽を積んでおくことが大切です。可能であれば在職中に支援を受けて資格の取得や講習の受講などにも励んでおくと良いでしょう。
看護師の教育に力を入れている病院であれば外部研修も受けられることがあるので制度を確認してみましょう。

・離職中のスキルアップも検討しよう

離職する期間が長めの場合にはその間にスキルアップをするプランを立てておくのも良い考え方です。復職後にやりたい仕事に合わせて、通信教育などで知識を付けると再就職のときに有利になります。
適切な内容を選び出せていれば現場でも知識を生かして活躍していくことができるでしょう。
特に離職前の期間が短い予定になっている看護師の場合には、復職のときにキャリア不足で理想的な職場に再就職できないリスクがあります。その分を離職中に補うという考え方でスキルアップの計画も綿密に立てておくのが大切です。

まとめ

育児中は何年間かは離職して子供のために時間を使いたいというのはもっともな親心です。その後に復職して希望する働き方を実現するには就職するときからキャリアプランを考えておくのが大切です。これから計画を立てる看護師は転職して教育経験を積めるようにすることも考慮して綿密なキャリアプランに仕上げましょう。

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