看護師が就職活動で自己PRを効果的にできるようになるためのコツ

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#1160 2020/08/05UP
看護師が就職活動で自己PRを効果的にできるようになるためのコツ
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就職活動では自己PRをするのが得意になると有利です。ただ、効果的な自己PRがどのようなものかがわかっていない人もいるでしょう。この記事では看護師が就職活動のエントリーや面接の準備をするときに押さえておくと役に立つコツを紹介します。

<就職活動の本格化前にやること>

自分がいかに魅力的な人材かをアピールして、採用してもらいたいと思ってもらうのが自己PRの目的です。ただ、どんな内容にするか、どうやってアピールをするかによって内定の可否が大きく左右されます。就職活動が本格化する前にやっておくと良い重要なポイントを二つに分けて紹介するので、早い段階で取り組んでみましょう。

・長所と短所の棚卸し

どんな内容の自己PRにするかのネタを考えるために必要なのが長所と短所の棚卸しです。看護師として就職活動をするのだから、看護師の仕事に役に立つ長所でなければならないと考えがちですが、この時点ではあまり意識する必要はありません。ありのままの自分を見つめて長所と短所をリストアップしてみましょう。長所は病院での実習中に役に立ったことでも、日常生活の中でいつも褒められていることでも構いません。具体的に何らかのエピソードと結びついていると説得力があるので、最近から昔まで色々なエピソードを思い返して長所があるかを考えてみましょう。これが一般的に自己分析と言われているものです。
短所は自己PRでは使わないのではないかと思うかもしれませんが、二つの意味でとても重要になります。一つは短所を面接で聞かれることがよくあるからで、そのときにスムーズに答えられるようにしておくことは欠かせません。もう一つは長所と短所が表裏一体だからです。短所も解釈をし直すと長所になり、長所も見方を変えると短所になります。そのため、短所をあえてリストアップすることで自分の長所が見えてくることがあるのです。例えば、自分はいつも焦ってしまうのが短所だという人も、行動が早いと解釈すれば長所になります。説明がくどいと言われてきたから説明下手と考えている人も、論理的に説明しようとするから長くなるだけだから論理的思考が得意とも考えられるのです。このようにして自分の新しい長所が見えてくると自己PRをしやすくなり、さらに短所を問われたときに長所に言い換えてポジティブな印象を与えられるようになるでしょう。

・希望する職場情報の収集

自己分析によってわかった自分の長所をどうやってアピールするかを考える上で重要なのは、職場で求められている点を選んでわかりやすく伝えることです。そのため、事前準備として必要なのが、希望する職場の情報を収集することです。どのような経営理念を持っている病院なのか、どんな医師が院長を務めているクリニックなのかといったことを調べてみると、現場でどんな看護師が求められているのかがわかってきます。そのイメージを膨らませたときに自分に合う、こういう人たちに囲まれていたらやる気が出るという印象を受けたら、志望先の候補として前向きに検討しましょう。そして、そのイメージに合うようにアピールすべきポイントを絞りこんでいくのが良い方法です。職場によって求めている看護師のイメージは異なるので、職場ごとにどの長所が合うかを考えるのが大切です。

<エントリーの自己PRを書くときのコツ>

ここまで準備ができて就職活動が本格化する段階になったらまずエントリーをすることになります。エントリーシートの書式には違いがありますが、自己PRを書くべき箇所がある場合がほとんどです。まずはエントリーシートにどのようにして自己PRを書いていったら良いかを確認しておきましょう。

・志望先の求めているイメージに基づいて長所を1つ選ぶ

エントリーシートに書き始める前にまず重要なのがアピールする長所を1つだけ選ぶことです。自己分析をするとたくさんの長所が見つかってきて、どれも伝えた方が良いのではないかと思ってしまいがちです。しかし、エントリーの段階では採用担当者に強い印象を持ってもらって、面接に呼びたいと思ってもらうのが最も重要になります。この段階では最も志望先の求めているイメージに合う長所を選び、はっきりと伝えるのが効果的です。どうしても選べないなら2つでも構いませんが、多くなるほどどんな看護師の卵なのかを想像しにくくなり、面接に呼ぶのをやめてしまうリスクがあるので注意しましょう。

・強みを最初に示して短い文章で要点を伝える

書くときの考え方はとても簡単で、できるだけ速やかにニーズに合った強みを持っていると理解してもらえるようにしましょう。自己PRの書き始めで端的に強みを一文で伝えるのが良い方法です。その上でその長所を裏付ける内容を添えて説明していき、短い文章にまとめて最後にもう一度強みを言い換えて伝えるようにしましょう。どのくらいの分量の文章を書いて良いかによって内容の肉付けがどのくらい必要かは違いますが、基本的には要点を簡潔に伝えつつ、強みを示すキーワードをきちんと盛り込むのが大切です。

<面接で自己PRをするときのコツ>

書類選考を通過することができたら面接に呼ばれることになります。面接でも再び自己PRの時間をもらうことができる場合が多いので何を話すかを準備しておきましょう。面接対策ではどのようなコツがあるのでしょうか。

・エントリーで示した強みを具体的に示すのを方針にする

エントリーしたときに選んだ長所について深く掘り下げていくのが面接での自己PRのコツです。書類選考の時点で自分がアピールした長所に対して興味を持ってくれています。その長所についてもっと知りたいという気持ちがあることを意識して、詳しく説明できるように準備をしておきましょう。相手が何を求めているかを察して対応できる能力はどの現場でも看護師に対して求められていることです。自己PRの内容を期待から外さないのは選考を通過する上で重要なポイントになります。

・結論から始めてエピソードで肉付けする

自己PRでの話し方の構成は基本的にはエントリーシートに書いたときと同じです。1分から5分くらいの時間を与えられることが多いので内容を吟味しておきましょう。まずは結論として何が強みなのかを伝えます。その根拠についてエピソードを交えて伝えると訴求力があり、表情を豊かにして話ができると好印象を与えられるでしょう。そして、最後にその強みを看護師として志望先でどのようにして活かせるかを添えて締めれば及第点です。

・臨機応変に自己PRに持ち込めるようにする

面接での自己PRは「自己PRをして下さい」という形で示されるとは限りません。質問の仕方はケースバイケースで、「あなたの長所は何ですか」「看護師として働く上で何が取り柄だと思いますか」という問いかけの場合もあります。看護師としての取り柄といった場合にはエントリーシートに書いた長所では適切ではないこともあるでしょう。そのときにも回答に困らないように、あらためて自分の長所を見返しておくのが大切です。
また、「あなたの決定的な短所があれば教えて下さい」と質問されることもあるでしょう。これは前述のように短所を伝えた上で長所に解釈し直すことで自己PRに持ち込むことができます。実は看護師面接では短所を聞かれることがよくあります。患者が落ち込んでいるときに悩みを聞いて、ポジティブな言葉に切り替えて対話を続けることで気持ちを落ち着かせることができるでしょう。このようなコミュニケーションスキルの一環として重要な質問と考えられているのです。最後まで何度でも自己PRのチャンスはあるので、質問の意図を外さないようにしつつ、自分の長所を伝えるように心がけましょう。

まとめ

看護師が就職活動で上手に自己PRをするには事前に長所と短所のリストアップと、志望先が求める看護師のイメージの調査をしておくのが大切です。その上でアピールする長所を志望先の持つイメージに合わせて選びましょう。後は端的にその長所を強みとして伝えるようにすれば魅力的な看護師の卵として捉えてもらうことができます。

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