社会人経験者が看護学校に合格し、看護師になる方法

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#1134 2020/07/12UP
社会人経験者が看護学校に合格し、看護師になる方法
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最近は、社会人経験を経て看護師を目指す方が多くなっています。
看護師は慢性的に不足しているため、社会人経験者も看護師免許さえ保有していれば、病院に内定をいただくことは容易です。
しかし、看護師免許は人気の資格であるため、看護学校や看護大学に入ること自体が、かなりの狭き門となっている現状があります。そこで今回は社会人が、看護学校・看護大学を受験する前の準備、合格するために必要なことについてお話しします。

〇まずは看護師の仕事を体験してみましょう

一番最初にしておくことをお勧めするのが、「一日看護体験」です。
そんなのめんどくさいと思われる方も多いかもしれませんが、まずは看護師という職業について理解を深めた上で受験をするかどうかを決断したほうが良いと思います。
というのも、なんとなくの「看護師」というイメージだけで入学しても、自分が思い描いていた看護師、看護の仕事とは異なる場合が往々にしてあるからです。入学してから、イメージと違ったという理由で退学する学生は意外にも多いです。これが、高校を卒業したばかりの現役生であれば、まだ若いですし比較的他の道に進むことも簡単だと思いますが、社会人経験者となると話が別です。社会人経験者は年齢のこともありますし、子どもがいる方もいらっしゃるかもしれません。せっかく入学したのに退学してしまったり、看護師になっても辞めてしまうのでは、もったいないですし、そのリスクが大きすぎます。なので受験を決める前に、まずは「看護師の実際の仕事・環境」などを知った上で、「本当に自分は看護師になりたいのか」ということをしっかりと考えてほしいと思います。一日看護体験は病院側が主催しているもので、看護師の仕事の一部を体験できたり、職場の環境も見学することができます。是非、一度体験してみてください。

〇受験する学校について調べましょう

受験をすることを決断したら、まずは受験をする学校について調べましょう。以下の項目について調べることをお勧めします。

・受験日程

当然ですが、受験の日程をしっかりと把握しておきましょう。看護学校は倍率が高いところが多いので、受験校は1つに絞るのではなく、2,3校併願をすることをお勧めします。そうなりますと、受験日が被ってしまう学校もありますので、そういった部分も考慮しながら受験する学校を決めていく必要があります。

・社会人受験者数、合格者数、倍率

社会人経験者はこの点をしっかりと確認をしておく必要があります。というのも、学校によって社会人経験者が多い学校と現役生が多い学校があるからです。現役生が多い学校は、必然的に社会人経験者枠が少ないので、倍率も高くなってしまいます。また、入学後も社会人経験者が少ないので、孤立しやすいのではないかと思います。そのため、受験校を決める段階で、社会人経験者の割合を調べておいて、なるべく多い学校を受験するといいと思います

・受験科目

受験勉強を進める上で、科目をまずは把握することが必要です。社会人経験者の方は、勉強からかなり遠ざかっている方も多いのではないかと思います。
その為、一から全部勉強をすることは難しいです。増してや仕事をしながらの受験勉強は非常に大変なことだと思います。
なので、ここでお勧めするのは、なるべく受験科目に苦手な教科が含まれていない学校を選ぶということです。
受験科目は学校により異なり、「国語、数学、生物」であったり「国語、数学、英語」など様々なパターンがあります。詳細に調べてみると、数学でも「数学Ⅰのみ」の学校や「数学IA・数学ⅡB」の学校が存在します。受験科目になるべく自分の苦手科目が入っていない学校を選ぶことで、受験勉強の負担を大幅に減らすことができます。

・過去問

勉強を進める上で過去問は必須です。学校によっては、学校見学の際や願書を配布する際に入手できることもあります。HPにも過去問が掲載されていることもあるので、かならずチェックしましょう。

・学費

学費もとても重要な点です。学校に入学してしまうと、その間は安定した収入を得ることは困難です。
アルバイトが認められている学校もありますが、テスト・実習など看護学生は多忙なため、なるべく学業に負担にならないよう控えておいたほうがいいです。そうなりますと、入学までに学費分をしっかりと貯金しておく必要があります。
大体卒業までにどれくらいのお金が必要なのかを把握し、今の貯金で足りるかどうか確認しておきましょう。
ちなみに、学費は公立の学校と私立の学校ではかなり差があります。学費の点でいえば、公立の学校は非常に安いためおすすめですが、その分倍率が高くなる傾向があります。なので、第一志望として公立校を受験し、併願で私立の学校を受験するというのがいいかなと思います。在学中に貯金が少なくなってしまった場合には、病院の奨学金を利用するという方法もありますので頭に入れておくといいと思います。

〇合格により近づく方法

社会人経験者が合格を勝ち取る為にはどのようなことを意識することが必要でしょうか。合格へのポイントをお伝えします。

・筆記試験は現役生に差をつけるための絶好のポイント

社会人受験者は、特に筆記試験に力を入れる必要があると考えます。というのも、筆記試験は点数として結果が出るので、現役生と差別される恐れがないためです。当然点数が高い人が合格をするので、現役生も社会人経験者も関係がありません。なので、ここでなるべく高い点数を取る必要があります。高得点を取るポイントとしては、先で述べた事と重複しますが、なるべく得意な科目がある学校を選ぶこと。
そして、過去問をしっかりと分析した上で学習をするということです。社会人の方は仕事も忙しいでしょうし、なかなか受験勉強の時間を確保することが難しいと思います。なので、やみくもに勉強するのではなく、「ポイントを絞って」学習をする意識を忘れないようにしましょう。(例えば、過去問で漢字の書き取りが数問あったとします。それに対して、漢検のテキストなどを購入して勉強するのは効率が悪いです。数問の為にテキストを一冊する時間があったら、別の学習をした方がいいです。)

・面接ではこれまでの経験をアピールしつつも、謙虚さを忘れない

社会人経験者の方は、現役生に比較すると面接に慣れている方が多いかと思います。面接の服装やマナーなどは、これまでの入社試験などと同様で構いませんので問題ないかと思います。面接で必ず聞かれることは「志望動機(なぜ看護師を目指そうと思ったか)」ということです。
この点については、自分の率直な気持ちを伝えられたらいいと思います。社会人経験をアピールすることもある程度は必要だと思いますが、それ以上に求められることは「謙虚さ」であると考えます。
社会人経験があるとはいっても、大体は医療業界とは別の業界の経験なので、必ずしもその経験が看護師にそのまま活かせない場合があります。いくら他の仕事で経験が豊富だとしても、入学してしまえば皆同じ看護学生という立場になります。
経験があることは非常に強いアピールポイントでもありますが、あまりにその点を誇示し過ぎてしまいますと、学生としては謙虚さに欠けるイメージを持たせてしまう恐れがあります。
なので、自分のスキルをアピールする一方で、謙虚に学習に取り組んでいく姿勢を見せるようにしましょう。ちなみにこの点については、入学後も非常に重要な点です。
社会人看護学生は、社会経験があるため、残念ながら柔軟性に欠けてしまう人もいます。(教員や同級生の意見を聞かないなど)そうなると、教員からのせっかくの指導を受ける機会が少なくなり、実習がうまく進められず、患者さんに適切な看護ができなくなってしまう恐れもあります。そうならないためにも、「謙虚さ」は忘れずに取り組んでいくことが必要です。

まとめ

ここまで社会人が、看護学校を受験する前の準備、合格するための方法についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
看護学校に入学し看護師となることは、なかなか困難な道ではありますが、決して不可能なことではありません。
現に多くの社会人経験者が看護師となって活躍しています。私もその一人です。
焦らずしっかりと準備を進めて、合格をつかみ取り、看護師になりましょう!

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