経験年数が少ない看護師が、転職で病院に就職するために重要なポイント

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#1109 2020/06/17UP
経験年数が少ない看護師が、転職で病院に就職するために重要なポイント
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せっかく看護師として就職したものの、なんらかの事情で早期退職を余儀なくされてしまった方もいらっしゃると思います。
経験年数があるならまだしも、短期間で退職をしてしまうと、次に就職する病院が見つかりづらいという問題があります。
ここでは、そんな第二新卒と呼ばれる看護師の方の転職活動がスムーズに進むよう、面接や志望動機、自己PRについてポイントとなることをご紹介します。

≪まずは落ち着いて自己分析をしよう≫

早期退職となってしまったということは、何らかの理由があってのことだと思います。
例えば、
・職場の人間関係になじめなかった
・新しく覚えることが多すぎて、ついていけなかった
・自分の理想としていた働き方と違う
・できない自分に嫌気がさして、落ち込んだ結果鬱状態になってしまった

などなど、人により様々な事情があったかと思います。
まずは、その退職に至った原因を思い出し、しっかりと分析することが必要です。
なぜかといいますと、また同じことを繰り返さないようにするためです。
何も考えずにまた病院に就職できたとしても、また同じようなことが原因で退職となってしまう恐れがあります。
そうなると、職場や患者さんにも迷惑かけますし、何より自分が非常に辛いと思います。
それを避けるためにも分析はしっかり行うようにしてください。
分析する内容としては、
・なぜ退職に至ったのか(原因)
・自分がこれからどういったキャリアを積んでいきたいか
・そのキャリアを目指すには、どのような病院がふさわしいか
といったところは、最低限考える必要があると思います。
考えた内容は、言葉にしてノートにまとめておくと、見返すことができますし、後々、履歴書を書く際にも役にたちます。

≪求人情報を集めよう≫

自己分析が大体できて、なんとなく就職したい病院像が浮かんできたあたりで、求人情報を集めていきましょう。
情報収集のポイントは、以下の通りです。
・求人を検索する際には「第二新卒」でキーワードを絞ってみる
・新卒だけでなく既卒の教育も充実している病院を選ぶ
・もし求人がなかなか見つからない場合は、転職エージェントの登録も検討する

1つづつ説明していきます。

・求人を検索する際には「第二新卒」でキーワードを絞ってみる

→早期で退職した場合は、新卒・既卒とは別に「第二新卒」と呼ばれることがあります。
求人を出している病院の中には、この第二新卒も歓迎している病院も少ないですが存在します。
なので、まずはそのような病院がないか、検索をかけてみることをお勧めします。
私の経験上、第二新卒を歓迎している病院は、教育に自信がある病院が多い印象です。

・新卒だけでなく既卒の教育も充実している病院を選ぶ

→新卒の教育制度をウリにしている病院は多いと思うのですが、既卒看護師の教育にも力を入れている病院を探しましょう。
なぜかといいますと、早期退職した看護師は第二新卒としてではなく既卒としてみなされてしまう場合も往々にして存在するからです。
そうなると、既卒だからできるだろうと思われて、就職早々放置されてしまう恐れもあります。
なので、既卒も新卒と同様の教育が受けられる病院を探すことをお勧めします。

・もし求人がなかなか見つからない場合は、転職エージェントの登録も検討する

→実際に求人を探してみると分かることなのですが、なかなか希望通りの求人が見つからなかったり、そもそも自分がどんな病院に就職すればいいのかすら、
分からなくなってしまうことがあります。
一度、早期退職してしまっているので、次こそは職場選びに失敗せず、長く働き続けられる病院を見つけたいですよね。
そのために、自分ひとりで悩むのではなく、看護師専門の転職エージェントを利用することも賢い手であると思います。
私も実際に利用して転職に成功した経験があります。
私は自分がどのような病院に就職したらいいのかが全く想像できなかったのですが、転職エージェントの担当者さんと相談しながら、
自分に合っていると思われる病院の求人を探してもらいました。
自分のことというのは、自分が一番把握しているようで、実はそうでなかったりもします。
第三者に協力を求めることで、新たな道が見えてくることもありますので、是非一度登録してみるといいと思います。

≪志望動機、自己アピールを考えよう≫

実際に面接で聞かれることで、合否を分ける最大のポイントとなることが「志望動機、自己アピール」です。
それぞれ、考える上で重要なポイントをお伝えします。

〇志望動機を考える上で重要なこと

・病院見学や病院のHPをしっかりと確認して、その病院の特徴をつかむ

→まずはどんな病院か、看護部の方針や教育制度、強みとしていることなど、情報を集めることが必要です。
私は面接でよく「この病院の特徴は何だと思いますか?」と聞かれた経験があります。こういったことは前もって調べておけば分かることなので、準備をしてまとめておくとよいです。病院の特徴、強みと自分の希望がマッチしていることを、志望動機に入れられるといいと思います。
・自分がここで成長したいという姿勢
→「教育制度が充実しているから」という文言を志望動機に入れる方が多いと思いますが、これでは意欲に欠ける志望動機となってしまいますので、
注意が必要です。実際、どんなに教育制度が充実していても、それを利用して自己研鑽に務めるのは自分です。
「充実した教育制度を利用し、勉強していきたい!」という姿勢が示せるような表現を心がけましょう。

〇自己アピールを考える上で重要なこと

・実体験を交えたアピールとなるよう工夫する

→必ず体験から自己アピールをするようにしましょう。第二新卒だと臨床の経験が少ないのでこれといった体験がないかもしれません。
その場合は学生時代の実習の体験でも問題ないと思います。
とにかく自分が印象に残った看護場面を切り取って、自己アピールをすることが一番相手の心に残ります。
面接の際には、看護部長が同席のことが多いですが、特に看護部長は「看護観、看護をするうえでどの様な気持ちを持って取り組んでいるか」ということを、
詳しく聞く傾向があると思います。
なので、どんな些細な事や大したことないと思うことでも構いません。自分が看護をする上で大切にしていることを、体験をもとに伝えてみてください。

≪自信を持って面接に臨もう≫

ここまでで、準備はほぼできたも同然です。あとは、面接で考えたことを伝えるということだけです。
基本的なマナーや服装はここでは割愛しますが、一般的な部分が気を付けられていれば問題ありません。
第二新卒の面接でよく聞かれたことは以下の通りです。
・志望動機
・自己PR
・病院の印象、特徴は何だと思うか
・今後どういったキャリアを積んでいきたいか
・前職の退職理由
この中で、早期退職した看護師が必ず聞かれて、しかも答えづらい質問が「前職の退職理由」ですので、最後にこの点についてどのようなことに気を付けたらいいかお話しします。

・前の職場のネガティブなことは極力言わないようにすること

→例えば、人間関係が最悪だった、教育制度が全然なかった、給料が安かったなどですね。
確かにそうだったのかもしれませんが、それをそのまま面接で話すのはあまり印象が良くありませんので、避けた方がいいでしょう。
それよりは、「もっとスキルアップがしたい」など前向きな理由につなげられるよう工夫をした方が好印象です。

・話す必要があることは隠さず正直に話すこと

→どうしても話す必要があることは正直に話した方がいいと思います。例えば病気で働けなくなってしまったなどですね。
隠して就職できたとしても、後々また同じことになってしまう恐れもありますので、できれば面接の段階で話しておくほうがいいです。
病院によっては配慮をして、働きやすい環境を整えてくれることもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
早期退職してしまった場合は、一般の転職よりもハードルが上がってしまう傾向にあるとは思いますが、今回ご紹介したことをしっかり頭に入れておけば、
転職をすること自体は不可能なことではありません。
何より大切なことは、「また看護師として患者さんの為に頑張りたいという誠実な気持ち」です。
その気持ちと、笑顔、明るい態度があれば、就職できる確率はぐーんと上がります。
是非、前向きな気持ちで転職活動を乗り切り、内定をつかみましょう!

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