転職理由に応じて考える転職先の施設や診療科の選び方

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#1106 2020/06/14UP
転職理由に応じて考える転職先の施設や診療科の選び方
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看護師として働いてきて転職したいと思う理由は人によって違います。
よくある転職理由を三つ挙げて、それぞれの場合にどんな転職先の選び方をしたら良いのかを紹介します。

【ワークライフバランスを重視したい】

看護師が転職理由としてよく挙げているのがワークライフバランスの悩みを解決することです。残業が多いことや不規則な生活になることなどが主な問題ですが、どのような転職先の候補を考えると良いのでしょうか。

・クリニック

ベッドがないクリニックを選ぶとワークライフバランスは向上させやすくなります。夜勤がないのは当然ですが、診療日も明確になっているので休診日が週に二日あるクリニックを選べば休みの日も安定します。
休診日が一日だけ、あるいは休診日がないクリニックの場合にはシフト制で毎週違うこともあるので注意しましょう。病院と違って急患が入ることもないので、診療時間の前後1時間くらいの勤務で済むのが一般的です。お昼に長い休診時間があるクリニックの場合には休憩時間になる場合が多くなっています。その間に自宅に帰って洗濯や料理などをすることも可能なので、長い休憩時間があるクリニックを選ぶときにはその時間の使い方も考えておくとワークライフバランスが充実するようになるでしょう。クリニックであればどの診療科でもこのような傾向があります。
クリニックへの転職ではキャリアが重視される傾向が強いので、今まで経験を積んできた診療科を選ぶのが賢明です。

・病院の精神科

病院で働きたい看護師の場合には精神科を選ぶとワークライフバランスを重視やすい傾向があります。
手術よりもカウンセリングを重視するのが精神科の特徴で、急患で入院する患者もほとんどいません。急変も起こりにくいので予定外の仕事が入ることが少なく、仕事に慣れてしまえば残業せずに働くこともできます。
病棟業務もあるので夜勤や土日出勤は必要になる場合が多いですが、日勤のみや平日のみでの看護師の募集もしばしば行われています。精神科への転職では

【仕事に対する取り組み方が周りと合わない】

職場の考え方と自分なりの働き方が合っていないという悩みを抱えてきた看護師も転職したいと思うことがよくあります。
仕事に対する取り組み方が合わないときには、異なる種類の職場を探すのが重要です。切り替え方のポイントを紹介するので候補を考えてみましょう。

・内科と外科で切り替える

病院で働いている看護師の場合には内科と外科で切り替えてみる考え方があります。
内科の方が患者と寄り添いながら長い付き合いをしていき、じっくりと治療を進めていくことになる傾向があります。
薬物治療や食事療法、運動療法などによって継続的な治療を必要とすることが多いからです。
それに対して外科の場合には手術で治療が完了するというのが基本なので、患者との付き合いは短くてさばさばとしたものになります。このような違いがある影響で、現場で働く医療スタッフの性格にも差があります。
自分の性格を考えたときに今と違う方が良いと思ったら転職の方向性として重視しましょう。
基本的には関連する内科と外科の間は行き来がしやすいので、例えば呼吸器内科から呼吸器外科へという形での転職を検討するのが無難です。

・急性期病院と療養型病院で切り替える

急性期病院と療養型病院で切り替えてみるのも転職の方針として魅力があります。急性期か療養型かによって現場のスタッフの性格や考え方の違いも大きいからです。
急性期病院では急変を起こす患者が多く、救急外来も設けられているのが普通なので、いつも大きな変化があるのが特徴です。
その中で臨機応変に判断して一つずつクリアしていくのがやりがいになる人たちが多く集まります。
一つの仕事に時間をかけるよりも、必要最低限のことを素早くこなすのが良いという考え方が強いのが一般的です。
一方、療養型病院では急変などが少なくて落ち着いた雰囲気の職場になっています。長期で入院や通院をしている患者たちとのコミュニケーションが重視される現場なので、一人一人の患者に時間をかけてでも満足してもらえるようにする努力をすることが欠かせません。
それがやりがいに感じられる看護師にとって働きやすい環境が手に入ります。外科と内科と似たような関係にありますが、それぞれの病院にある診療科も急性期病院では外科が多く、療養型病院ではほとんどが内科です。病院全体としてどちらか一方の雰囲気を持つので、ただ診療科を変えるだけよりも大きな変化が生まれます。今まで経験してきた診療科を選ぶか、外科と内科の切り替えと同じ考え方で、関連性の深い診療科を選ぶのが転職のコツです。

・医療と介護で切り替える

医療現場で働いてきた看護師が介護施設で働く、あるいは逆に介護系の看護師が医療系に切り替えるというのも重要な考え方です。
医療現場では基本的には均質性が求められていて、どの患者に対しても一定の水準で看護をすることが求められます。
マニュアルやプロトコルが決まっているのがその理由で、逸脱したことによるリスクが発生しないようにするのが重視されているのが特徴です。それに対して介護現場では一定のやり方が決まっているものが少なく、個々の利用者に合わせた対応が求められます。
個別に考えて看護をしていくのは大変ではあるものの、うまくできたときには相手に心から喜んでもらえる魅力があります。
ある意味ではルーチンの仕事をするのが良いか、個別に柔軟な対応をするのが良いかという観点で比べてみましょう。
自分が合うのは医療ではなくて介護だ、介護よりも医療の方だというときには業界を越えて転職するのが賢明です。
医療から介護への転職は比較的自由度が高いですが、介護から医療への転職は難しい傾向があります。人材が不足している病院を探して未経験でも可という求人を選ぶのが大切です。

【自分のためになる勉強をしたい】

看護師は勉強をして知識や技術を仕事に活かすのが重要になります。その勉強に対してモチベーションが上がらないと働く気力も失せてしまいがちです。
ただ、自分のためになる勉強ができるならやる気が出るという人もいるでしょう。このような動機から転職するのに適している診療科にはどのようなものがあるのでしょうか。

・産婦人科

産婦人科は女性看護師にとっては自分自身に大きな関係があるので魅力的です。
これから子供を作ることを考えているのであれば産科での経験も勉強も自分が出産を迎えるまでの準備の仕方を学べる機会になります。婦人科では乳がんや子宮がんなどのリスクの判断の仕方や対処方法、更年期障害の症状や対策なども学べます。

・小児科

小児科はこれから子育てをする看護師にとって役に立つことを勉強できる診療科です。
小児科では子供の病気を一通り扱っているのが特徴で、視診による病気の判断の仕方も学べるので自分の子供が病気かどうかを見極められるようになるでしょう。子供への対応の仕方や世話の仕方なども広く勉強する必要がありますが、それをそのまま子育てに応用できるのが魅力です。

・整形外科

整形外科は怪我をしたときにどうすべきかに加え、リハビリテーションの方法についても習得できるのが魅力です。
整形外科では医師の診療補助としてX線などのたくさんの医療機器の取り扱いをしますが、それぞれの症例を通して何が問題でどうすれば改善できるのかを目の前の患者を見ながらで理解していくことができます。
その患者のケアの仕方は看護師が専門として勉強しなければならない点で、もし自分や家族などが同じ怪我をしてしまったときに適切な対応ができるようになるでしょう。
特にクリニックでは日常的によくある捻挫や脱臼などで来院する患者も多く、それぞれへの対応を繰り返しているうちに自然に対応できる力も付きます。

まとめ

転職理由によってどんな方向性で転職先を決めたら良いかは異なります。ここに挙げたように施設や診療科ごとに異なる性質を理解して検討するとより良い職場に出会える可能性が高まります。まずは転職理由を明確にして、悩みを解決できるような施設や診療科を選び出すようにしましょう。

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