社会人から看護師になるには、周りに公表することが大切

社会人になってから、手に職の必要性を考え看護師を目指す人は少なくありません。しかし社会人で看護師になることは簡単ではありません。そこで大切なことは、周りの人に看護師になることを公表しておくということなのです。

社会人になると、何か自分の武器になるような知識や技術が必要だと痛感することがあります。
しかしながら、普通高校を卒業し、大学で学んで社会人になった時、自分の大学で専攻してきた分野はあるけれど、特定の資格など何も取得せず社会人になったという人は少なくありません。
そんな時、何も資格がないことが不利になると感じてしまうことも。またもっと自分の武器になるようなものが欲しいと痛感することもあるのです。そんな時の選択方法の一つが看護師です。
看護師になるということは、簡単はことではありません。しかしながら国家資格という強い武器を得ることが出来るので、社会人から看護師になりたいと考える人も多いのです。そんな社会人から看護師になりたいと思ったときに重要なことの一つが、看護師になることを周りに公表するということなのです。
ここではそんな公表することのメリットデメリットをご紹介していきます。

１、社会人から看護師になるときには、まず受験勉強から始める必要がある

社会人で看護師になろうと思った時には、まず看護師になるための学校に入ることを検討しなければいけません。その学校とは、専門学校の場合もあるし、大学のこともあります。いずれにしても、学校を選択、そして入学するための受験勉強を始める必要があります。
当然これまで働いていた人は、受験勉強を始めるにあたり、残業や休日出勤を減らしたりして勉強時間を確保するようになるでしょう。それを周りの人が見たら、なぜこの人は働くスタイルを変えたのか？と思うのは当然です。そのため看護師になることを周りの人に公表しておくといいのです。
周りに配慮があれば、残業を押し付けられることもないでしょう。また休日に出勤を命じられることもないでしょう。
学校に入学するための受験勉強をするためには、勉強する時間を確保する必要があるのです。もしも周りの人に公表するのは嫌だと思う場合は、とりあえず上司には伝えておくといいでしょう。

２、受験のシーズンには有給休暇を得られるように伝えておこう

受験のシーズンになると、最後の追い込みをしなければいけませんし、精神的にも緊張感が高まり、ナーバスになることが多いです。また受験をするために仕事を休まなくてはいけないこともあるでしょう。そのような時には、受験シーズンに有給休暇を得られるように会社に伝えておくことが大切です。
出来れば社会人で看護師になることを目指す人は、試験当日の3日、4日前から休みを取ることが出来るといいですね。最後の追い込みをかけることが出来るからです。
更に試験が無事に終わったとしても、今度は合格発表の時に休みを取っておくこともいいでしょう。会社に受験をすることを伝えておいた場合、合格発表は自分だけではなく周りも気にすることは間違いありません。受験の結果がどうであれ、誰かにどうだった？と聞かれることは精神的にも辛いので、できれば受験の合否の結果が出る時には休みを取っておくことがおすすめです。

３、受験から入学までは仕事に集中しよう

社会人から看護師になるときには、看護師の勉強に専念できるように退職して学校に入学ということが多いです。受験の合格の知らせから入学までの期間がある程度あればいいのですが、その期間が短い場合、仕事に支障がないように、そして仕事をやり残さないように引継ぎなどを行っていかなくてはいけません。
またあまり直前の学校の入学のための退職を伝えると、職場としても次の人材確保が困難になってしまうこともあるので、できれば早めに仕事を辞めて看護学校に入ることを伝えておけるといいでしょう。
普段から仕事にまじめに取り組んでいれば、それを評価してくれることも多いです。そのため周りの人はきっと夢を追いかけることを応援してくれることも多いのではないでしょうか。

４、社会人をいったん離れて学生生活にどっぷりはまるのもいい

長年社会人をしていると、時間に追われ、毎日の仕事をこなすことだけで精いっぱいということも多いです。しかし看護師を目指すためにいったん学生生活に戻ると、なんとゆっくりとした生活を送ることが出来るのでしょう。そんな生活の変化に驚くはずです。
ただ看護学生は毎日の課題に追われたり、実習をこなさなくてはいけないので、違った面で忙しさを感じることも多くなります。
しかし自分の目標とする看護師になるために勉強することはやりがいがありますね。また常に新しい発見、知識を得ることが出来るので、前向きに取り組んでいくことが出来るのです。
そんな学生生活にどっぷりはまって、ほかの学生に混じって過ごすのも一つのメリットです。年齢が違うということが心配の一つということもありますが、これまでの社会経験を生かして、若い学生とは異なるかかわり方や考え方が出来るというのが、社会人から看護師になるメリットともいえます。
そのため、自分に看護師になるために与えられた時間と割り切って、学生生活にどっぷりはまってみましょう。いろいろなことが学べるはずです。

５、社会人の武器は段取り力

看護師になるためには、看護師の国家試験に合格することが必須です。学生生活でさまざまなことを勉強しながら、国家資格の勉強をするのは大変ですね。また若い人とは違って、自分の記憶力の悪さに飽きれてしまう社会人もいるかもしれません。
しかし社会人には、これまで社会で培ってきた段取り力というのがあります。その段取り力を生かせば、どのように勉強時間を確保して、どこの部分から国家試験の勉強を始めていけばいいのかということをわかるのではないでしょうか。
社会人の武器は、段取りをする能力、そしてそれを自分で調整することが出来るセルフコントロール能力なのです。これを活用すると、限られた時間の中で効率よく勉強し、国家試験の取得にも役立つといえます。

６、社会人から看護師になるために必要な精神力

社会人から看護師になるときには、さまざまな周りの声を聞くことがあるかもしれません。いったん社会人になったのに、また看護師になることを目指すなんてすごいわという人もいるでしょう。反対になんでまた勉強？まだ学生をしているの？と思われることも。決して差別ではなくても、いろいろな意見が耳に入ってくると、ちょっとショックを受けることもありますね。
しかしながら、社会人から看護師になるときには、精神力はタフでなくてはいけません。そうでなければ乗り越えられないからです。
看護師になる方法というのは、自分で選択するものです。誰に命令をされたわけでもありませんよね。自分で決めて自分の意思でなろうとするもの。その思いは、やはり周りにも伝えておくといいのではないでしょうか。自分には強い決意があるということを周りに伝えておけば、おのずと応援してくれる人が増えるはずです。そしてそのぶれない心を持っておけば、周りの声が聞こえたとしても、自分の信念を曲げることなく突き通すことが出来ると思うのです。

社会人から看護師になることは決して簡単なことではありません。だからこそ、自分は看護師になりたいんだ、看護師にあるために今努力をしているんだということを周りにも伝えておくと、自分自身に負けられない、ここでやめてしまったら周りにもなんといわれるか…と看護師になるというモチベーションを維持できることにもつながるのです。

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