看護師のための病院就職、転職活動のポイント

みなさんが看護師として病院就職、転職活動をする際にはどのようなことを確認して職探しをしていますか？
せっかく働くんだから、ストレスなく楽しく長く働ける職場を探したいですよね。
今回はわたしの経験をもとに病院就職、転職活動のポイントをご紹介したいと思います。

1、病院のホームページを確認

みなさんが病院の職探しをされる場合には、求人募集サイトを使用したりハローワークに登録したりして病院の求人募集を探す方がほとんどではないでしょうか？中には看護協会などが主催している転職支援サービスのようなものを活用されている方もいるかと思います。いずれにせよ、気になる募集を見つけたら必ずその病院のホームページを確認するようにしましょう。
ホームページからは、病院の概要が理解できたり、病院の稼働率なども知ることができるので、求人情報には記載されていない情報をたくさん得ることができます。また、たいていの病院のホームページには「看護部」というような看護師専用のコーナーがあると思いますので、そちらも忘れずに確認するようにしてください。むしろそこが一番重要です。中には写真や院内の状況などを掲載している場合もあるので病院の雰囲気を知ることもできるかもしれません。また、看護部の活動や理念なども記載されていると思うので必ず確認しましょう。あ、これはわたしの看護理念と違うわ、なんてこともまれにあるかもしれませんよね。
採用されたあとの教育サポートは充実しているのか、しっかりとした知識、技術サポートが受けられるのかを確認しておくことも大切です。たいていの病院にはプリセプター制度が導入されており、病院独自の教育体制が確立されていますが、まれにそういった教育制度が確立されていない病院もあります。自分が安全に快適に仕事をするために確認しておくべき重要項目です。特に転職活動をされる看護師さんにとっては、以前働いていた病院とやり方が違っていたらどうしよう、わたしが働いていたころはこうやっていたけど今は？、全然経験のない科に配属されたらどうしよう、など技術面に関しての不安も多いのではないでしょうか？それが職場復帰の妨げになることもあるかと思います。その思いを払拭するためにも、情報収集はとても重要なポイントです。病院のホームページにはたくさんの情報がありますのでぜひ何度も足を運んでみてください。

２、口コミをチェックする

わたしも実際転職活動をするときに病院の口コミをチェックしました。実際に病院に訪れている患者さんたちがその病院、スタッフに対してどのように感じているのかを知ることができますし、病院内の雰囲気を知ることもできます。患者さんから信頼されている病院を選ぶことはとても大切です。もちろん口コミはその人個人の主観になりますのですべてを信用できるというわけではありませんが、やはり口コミの評価が低いといい病院とは言えませんよね。口コミに悪口やだめなことばかり書かれている病院でhタラ期待なんて思いませんよね。ですので、あくまで参考資料のひとつとしてチェックしてみてください。

３、実際に働いている人から話を聞く

もし周りに自分の希望する病院で働くスタッフがいたら話を聞いてみるのがいいと思います。病院では、医師、薬剤師、管理栄養士、検査技師、作業療法士、看護助手などさまざまな職種の人が病院で働いています。口コミ同様主観が混じりますが、いろんな人のはなしを聞くことはとても重要です。看護師に限らず他職種の人の話を聞くことで病院内の雰囲気を知ることができます。よい病院はすべての職種の連携がうまくいっています。
周りにそういった人がいない場合には、実際に働いている人のブログなどを探してみるのもよいアイデアだと思います。現場の声を聞くことは本当に大切なことです。

４、雇用条件、給与、福利厚生、残業手当、交通費の確認など

求人募集サイトやハローワークの応募要項を隅から隅まで確認しましょう。
そしてまずは自分が一番重視している雇用条件を明確にしましょう。わたしの希望する雇用条件はこうだけど、その雇用条件は本当に自分に合っているのかな？疑問を持つことはとても大切です。
正規採用なのか？臨時職員なのか？人によって希望は違うと思うので、自分が働きたい雇用形態を明確にしておきましょう。
看護師は交代勤務が基本です。2交代勤務、3交代勤務、変則勤務、病院によってさまざまなので、自分が働きたい勤務体制を明確にしておきましょう。まれに2交代勤務で募集されていたのに、いざ採用されてみると3交代勤務だったということがあります。これは、病院の中でも科によって2交代勤務のところと3交代勤務のところがあったりするためです。気になる場合は事前に確認しておくことをおすすめします。
基本給はいくら？給料の総支給額から厚生年金や住民税、医療保険など差し引かれたあとの手取りはいくらになるのか？残業は月何時間あるのか？残業手当はあるのか？有給は？夏休みは何日もらえるの？など知りたいことは事細かに確認しましょう。
特に給料は病院就職、転職するときには1位か2位を争うくらい重要な項目ではないでしょうか？ちなみにわたしは1位でした。わたしは看護師時代に転職を経験していますが、転職を決めた一番の理由はもっと給料のいい病院で働きたかったからです。
給料は大事だけどお金関係はちょっと聞きにくいな、聞いてもいいのかな？と思う人もいるかもしれません。実際わたしもそう思いました。大丈夫、聞いてもいいんです。聞かなければなにも知ることはできません。自分にとっての明るい病院就職、転職のためには必ず確認しておくことをおすすめします。誰のためでもない、自分のためです。
また、病院の中には、採用条件として年齢制限があったり、新卒のみ、既卒のみなど厳しく条件づけられた求人募集もありますので必ず確認するようにしましょう。ですが、自分がどうしても働いてみたい病院がみつかり、他の雇用条件や自分の希望はすべてそろっているのに年齢だけ引っかかった、なんてことも職探しをしていたらあるかもしれません。そのときには、最初からここはだめだとあきらめずに一度問い合わせてみるといいです。意外にもすんなり受け入れられることもあるので、まずは問い合わせをしてみることです。
そしてみなさん、自宅から職場への通勤にはどの交通手段を使う予定ですか？電車、バス、車、自転車、徒歩、人それぞれですが、ガソリン代や定期代などお金がかかりますよね。この交通費に対しての一部負担、全額負担はあるのか？こういったことを確認しておくことも大切です。自宅からどのくらいの距離までなら通えるのかを確認しておくことも大切です。

5、その他

自分が気になっている病院の求人について、疑問なことはそのままにせず応募する前に必ず確認して解決するようにしましょう。面接して内定したあとにやっぱり違った、こんなこと募集要項に書いてたっけ？なんて思っても遅いです。

自分が職探しをするうえで、採用されたい病院に対して求める条件をしっかりと確認して認識しておきましょう。たくさんの求人情報を見ていると、いろんな情報が交錯して自分が求める病院の条件がわからなくなってしまうなんてこともあります。でもそうなってしまうといつまで経っても職探しは終わりません。自分が求める条件を明確にすることで就職、転職活動はスムーズにいきます。また、条件が明確になっていないと、手当たり次第に病院の求人募集を探して、疲れ果ててもうこの病院でいいや、なんて投げやりになってしまうこともあるかもしれません。もちろんそれでは就職、転職活動は成功しません。

こんな記事/動画も見られています

こちらの本が読まれています