就職や転職の活動の流れとそれぞれのステップにおけるポイント

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#1062 2020/05/01UP
就職や転職の活動の流れとそれぞれのステップにおけるポイント
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看護師として就職したい、転職したいと考えたときには何から手をつけたら良いのかで悩んでしまいがちです。何をしたらわからない原因が全体的な流れを理解できていないのが原因のことはよくあります。ここではどんな流れかを説明した上で、それぞれのステップで何をしておくのが大切なのかを紹介します。

就職や転職をするときには流れをまず理解しておくのが大切で、それぞれのステップで何が必要になるのかを考えて準備をするとスムーズに新しい職場で働けるようになります。一般的な看護師の就職活動や転職活動における流れは次のようになっています。
1.就職や転職に求めるものを決める。
2.応募先の施設を探す。
3.書類を準備して応募する。
4.面接を受けて内定をもらう。
このような四つのステップのそれぞれでどんな準備をしておくと良いのかを理解しておきましょう。

 

1.就職や転職に求めるものを決める。

就職や転職をするのは看護師としてやりたい仕事をしたいからだ、お金を稼ぎたいからだと安直に考えている人もいますが、どういう働き方をしたいのか、働いて最終的にはどうなりたいのかといったことをこの時点で考えておくのが大切です。この際に重要なのが目下の目的、長期的な目標を二つを考えておくことで、どちらもできる限りポジティブなものにするように心がけましょう。例えば、目下の目的の例として以下のようなものが挙げられます。

・今まで培ってきたスキルを生かしてもっと活躍できる職場で働き、仕事を通して充実感を得られるようにしたい。
・子育てが概ね落ち着いてきたのでそろそろ看護師としての勘を取り戻すために働き始めたい。

一方、長期的な目標としては次のようなものが挙げられます。

・今までと同じ診療科を選んでスキルの幅を広げていき、新しく入ってきた看護師の教育を担当できるようになりたい。
・ブランクがあったのでまずは基礎から教われる病院で働いて、一通りの業務を思い出したら本格的に働ける職場を探し直したい。

このように就職や転職をゴールとせずに、働き始めてから何を目指して働いていくかを明確にしておくと意欲的に働けるようになります。応募先の施設を探す際にも何に着目して選ぶべきかを考えやすくなり、応募するときにも志望動機や志望理由を書くのに有効活用可能です。就職や転職を思い立ったときにはまず落ち着いて目的を二つの観点から明確にしましょう。

2.応募先の施設を探す。

目的と目標がはっきりと決まったら応募先の施設を探す段階に入ります。このときに重要なのがどのようにして探すかを決めることで、大まかには以下の四通りの方法から選ぶことが可能です。
・ハローワークを利用する。
・公的機関による看護師求人情報サービスを活用する。
・求人サイトや求人誌から情報を得る。
・転職エージェントに相談する。
どの方法にもメリットとデメリットがありますが、並行して二つ以上の方法で応募先を探すこともできます。特に注目しておきたいのが看護師が不足している地域が多い影響で、大半の地域では都道府県や市町村による看護師求人情報の提供を受けられることです。このサービスが充実している地域ではハローワークよりも求人が豊富に見つかることがあります。失業保険を受け取りたいという場合にはハローワークを利用するのが重要ですが、他にはない求人が見つかる可能性が高いので役所に問い合わせてみましょう。また、就職活動や転職活動が初めての人にとっては転職エージェントが魅力的です。応募先の探し方がよくわからなくて困ったとしても、目的や目標がこういうものだと説明するだけで候補を挙げてもらうことができます。さらに応募以降もサポートをしてもらえるので、以下で説明する書類の準備や面接の対策についても不安を抱かずに進めることが可能です。看護師の場合には医療や介護といった分野または看護師の仕事に特化したエージェントを利用すると候補にできる求人も豊富にあります。ただ、ハローワークや求人サイトなどと違って自分で自由に求人を検索して応募できるわけではありません。自分のペースで応募先を探したい場合にはまずは他のサービスを利用することから始めた方が良いでしょう。

3.書類を準備して応募する。

この施設で働きたい、この条件であれば魅力的だという求人が見つかったら応募する段階に入ります。応募するときには書類の提出を求められ、書類選考を経て合格できると面接に呼ばれるという流れが一般的です。ここで求められる書類は履歴書と職務経歴書です。履歴書はJIS規格などの流通しているフォーマットに従って書けば良い場合が多いですが、施設によっては独自のものを用意しているので確認しておきましょう。職務経歴書は通常はフリーフォーマットで、今までどのような仕事をどこで行ってきたかを時系列または逆時系列で書いていくのが一般的です。どちらも看護師の選考では重視されますが、何を見られているのかをよく理解しておくことは必要でしょう。
履歴書で見られているのは基本的には人格や性格、意欲といった観点からの適性です。職歴や学歴の概要に加えて特技や趣味などの記載欄があることも多く、写真付きで提出するのが基本なので見た目での判断も行われます。それに加えて重要なのが志望動機や志望理由、自己PRを記載する欄が設けられていることです。どんな内容か、どのような書き方をしているかによって面接する意味がありそうな人材かどうかを見極めています。職歴などは変えようがありませんが、この自由記述欄でアピールできる内容はいくらでも工夫できるので頑張ってみるのが大切です。特に重要なのは意欲を示すこと、施設が求めている能力や現場の雰囲気に合った性格だと理解してもらうことなので、現場の状況についての情報調査もすると書きやすくなります。
職務経歴書で見られているのはスキルや経験から見た適性です。職務経歴書は任せようとしている業務についてどのくらいの経験があるかという観点から適性の有無を判断するのが一般的です。担当してきた業務を箇条書きにし、取得した資格や受けてきたセミナーなどもわかりやすくまとめておくと印象が良くなります。最後に働く上でどんな形で応募先の施設に貢献できるかを端的にまとめておくと人材価値の高さをアピールできるでしょう。

4.面接を受けて内定をもらう。

書類成功を受けて興味を持ってもらえたら面接に呼んでもらえます。この段階では本当に適性があるかについて細かく見られることに加え、書類に記載されていた内容が本当に正しいのかを確認されるのが一般的です。それに加えて看護師として現場で働く上で必要なマナーを身につけているかを見極められるので注意しましょう。服装や身だしなみのチェックから始まり、面接での応答の際にどんな言葉を選んでいるかや視線をどこへ向けているかも見られています。患者や利用者にとって不快感を与えないための基本的なマナーをそれほど意識せずとも守れるかが重視されているのです。特に注意しておきたいのが以下の四つなので最終確認をしてから面接に挑みましょう。
・清潔感のある身だしなみを整えられているか。
・基本的な敬語を使って答えることができているか。
・落ち着いて面接を受けられているか。
・笑顔で質疑応答に応じられているか。
あまりにも当たり前だと思ってしまうかもしれませんが、面接の場で緊張していると落ち着きがなくなったり、笑顔が引きつってしまったりすることもよくあります。常に緊張感を強いられる現場で看護師として利用者に接したときにいつも快く感じてもらえるようにするのはどの施設でも重要視している点です。その期待に応えられる人材だと無言のアピールをできるようにするためには、このような基本マナーの体得が重要だと考えましょう。予め面接の前にシミュレーションをしておくと緊張による失敗が少なくなるということも知っておくと役に立ちます。

まとめ

看護師の就職や転職における流れはとてもシンプルですが、それぞれのステップで考えておくべきことはたくさんあります。余裕を持って準備を始められると落ち着いて書類の準備や面接の対策をすることができます。きちんとポイントを押さえて有効な対策をすぐに始めていきましょう。

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