看護師の就職や転職において履歴書が重要ということはわかっていても、どんな書き方をしたら内定までたどり着けるのかがわからないという人も大勢います。志望先から内定をもらえるようにするためには戦略が必要なので、具体的な考え方を紹介します。
求人に応募するときに必ず準備しなければならないのが履歴書ですが、フォーマットに従って書いていけば良いだけなので簡単ではないかと思う人もいるでしょう。確かに氏名や住所などに加え、学歴や職歴、取得した資格などについて記載するのが基本になっていて、誰でも簡単に書けるところが多いのは確かです。ただ、自由に内容を考えて記述することができる欄が設けられていることも多く、フォーマットを指定されていない場合には記載欄の種類も自分で選べます。趣味や特技の欄があるフォーマットもないフォーマットもあり、どちらにしたら良いかで悩んでしまう人もいるでしょう。また、文章で自由記述できる欄が設けられているのが一般的ですが、その欄の記載内容はフォーマットによって異なります。志望動機、志望理由、自己PRというのが代表的な欄で、志望動機と自己PRという形で複数の自由記入欄を設けているものもあるでしょう。どのフォーマットを選ぶべきか、それぞれの記載欄にどんな内容を書いたら良いかは慎重に吟味することが必要です。その選び方を考える上で何が大切なのかをまず理解しておくことが欠かせません。
・自由記述はアピールの場所
志望動機や志望理由、自己PRなどの自由に文章で伝えたいことを書けるできる欄や、趣味や特技のように単語レベルでの自分の強みや性格を示せる欄はアピールのために存在するものだと考えるのがまず重要です。他の欄は事実しか書きようがないので正しい情報を応募先に提供するという考え方で書くことが必須になります。それに対して自由記述欄は自分が応募先の施設に合っている人材、活躍するポテンシャルがある人材、期待できる人材という形でアピールできるポイントなのです。就職活動や転職活動をしている人の中にはインターネットなどで調べて典型的な内容を確認し、少し言い換えをして書いてしまう人もいます。ただ、それはせっかくの人材価値のアピールをする機会を捨ててしまい、採用してもらえる確率を下げる結果になっているので注意しなければなりません。一般的には採用担当者はインターネットなどで広まっている典型的な志望動機などについて把握していて、同じ表現ばかり目立つ場合には自分なりの考えで記述する力がないと判断します。それが原因で書類選考の時点で落とされてしまうことも珍しいことではないのです。重要なのは自分なりの言葉を使って施設に対して看護師としての人材価値をアピールするために活用しようと考えることなのです。
・自由記述は面接との首尾一貫性が必要
ある意味では自由記述を制するものは就職や転職を制するとも言うことができるのは念頭に置いておきましょう。記述内容のインパクトが大きければ面接に呼んでみたいと思うのは確かで、書類選考の通過率は飛躍的に高まります。ただ、面接での質疑応答の内容と書類に記載されていた内容から想像される人物イメージが一致しないと採用を見送られてしまうことになりがちです。また、内容の不一致が見られた場合だけでなく、履歴書でアピールされていたことに対してスムーズに詳細な応答ができないのが原因でアピールされていた内容に対して疑惑を持たれてしまうこともあります。それが原因で信用できないかもしれないと思われてしまい、不採用の通知を受け取ることになる場合も少なくありません。そのため、いかにして書類の記載内容と面接での応答内容を首尾一貫させるかが重要になります。この視点を持っていなかったために履歴書で大げさなアピールをしてしまって面接で適切な受け答えができずに失敗してしまうケースは多いので気をつけましょう。
・面接を見越して書類を整えるのが肝心
このようにして考えると履歴書の自由記述欄は面接を見越して書くことが重要だとわかります。書類を見たときに興味を持ったところや疑問を抱いたところを面接で聞くのは常套手段なので、履歴書対策は面接対策になるという視点で戦略を考えてみましょう。具体的にどんな記述をするとどのような面接での質問が出てくる可能性があるかを考えてみるとイメージをしやすくなります。
志望動機として「家族ががんの治療を受けたのをきっかけにがん治療での看護師の重要性について認識し、がん専門の病院でスキルを学びつつ患者に貢献したいと考えた」という
ケースを考えてみましょう。このような書き方をしてあった場合に面接では次のような質問が想定されます。
・家族のがんの種類は何だったのか。その治療の過程で看護師が重要だと感じたのはなぜか。
・がん治療における看護師の重要性についてどう考えているか。
・がん治療において役に立つスキルは何だと考えるか。
・これから学ばなければならないスキルは何で、その習得によって何ができるようになるか。
このように家族ががんだったという事実がある影響で、その周辺事項について深く掘り下げることを求める質問が多くなります。プライベートのことなので深く言及するのを断ることも可能ですが、施設にとってはモチベーションがどれだけあるかや適性の有無を確認する上で重要な観点です。具体的なエピソードを話しながら自分の考え方を伝えることで説得力も高くなり、納得して迎え入れてくれる可能性が高まるでしょう。就職先や転職先の選んだ理由についてエピソードを語れるのであればこのような志望動機の書き方は効果的です。しかし、プライベートのことだから話したくないという場合には違う切り口で志望動機を書かないと面接での評価が低くなるリスクがあります。
例えば、「今までは循環器内科を専門としてきましたが、がんを患っているのがわかって転院する患者が多く、その苦しむ姿を目の当たりにしてきました。看護師としてより辛い状況で闘病生活をしている患者様に貢献したいと考えて応募します。」という志望動機を例として考えられるでしょう。その患者の具体例が実は家族だったとしても特に問題はありません。このような書き方をすると、がん患者の方が辛いと考える理由はなぜか、循環器内科専門の看護師として培ってきたスキルをがん治療の現場でどう活かそうと考えているかといった質問が出てくるようになります。このような形で書き方次第で質問される内容が変わることを念頭に置いておくと、面接対策としての書類作成ができるでしょう。
・応募先に応じた戦略を考えよう
面接対策も見越して戦略的に履歴書の自由記述欄を書くときに重要なのが、応募先に応じて内容を厳選することです。応募先の施設でどんな看護師を求めているかを想像し、その人物像に合っているような姿を自由記述の内容からイメージしてもらえないと面接に読んでもらうことすらできません。先の例で考えるなら循環器内科の経験があることを書いても、がん専門病院では現場によっては十分にノウハウを持っている看護師がいるので特に新たに追加する必要がないと考えられてしまうこともあります。あえて今までの専門分野については言及せずに、がん治療に対する意欲をアピールした方が受け入れてもらえる可能性もあるのです。応募先によって現場の状況は異なるので、施設が新たに雇用したい看護師がどんな人かをできるだけ具体的に調べてみましょう。求人情報に記載されている応募条件や要望条件に加え、施設の運営方針なども情報として有効活用できます。応募先の施設で働いている人がいるなら話を聞いてみるのも大切です。できる限りの情報を集めて戦略を考えるようにしましょう。させることがありません。
まとめ
看護師の就職や転職では面接対策を考慮して戦略的に履歴書を整えることが大切です。重要なのは自由記述欄に何を書いたかによって面接で質問される内容が変わるのを理解しておくことで、自分が答えやすく、応募先の求める看護師像に合っている内容を選ぶようにしましょう。
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