看護師が転職を成功させるための職場選びと自己分析のコツ

会員登録 ログイン
メニュー
#1059 2020/04/28UP
看護師が転職を成功させるための職場選びと自己分析のコツ
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

看護師にとって丁寧な職場選びをするのは転職活動の成功に直結する重要なポイントです。自分に合っている職場を選ぶのが重要というのはよく知られていますが、どのようにしたら適性があるところを選び出せるのでしょうか。

看護師が転職したいと思って職場の候補を調べてみるとあまりにも候補が多いのに驚くかもしれません。医療現場だけでも病院やクリニックがあり、どちらについても診療科がたくさんあります。病院やクリニックにも種類があり、その違いによって現場の雰囲気にも大きな差があるのが一般的です。転職するときには自分の性格に合っている雰囲気の現場を選ぶことで働きやすい環境を手に入れられます。理想的な職場を選び出すためには個々の職場における典型的な雰囲気について理解を深める一方、自分の性格について客観的に知ることも重要です。この二つの観点から転職先の職場を選ぶための準備を整えましょう。

・自己分析の前に職場の種類ごとに特徴を理解しよう

まずは職場の種類ごとにどんな特徴があるのかを理解しましょう。自己分析よりも前にどんな雰囲気の職場なのかを知っておくことで、自分の性格をどんな観点から分析したら良いかがわかりやすくなります。職場についての典型的な種類の分け方に応じて対比的にどのような特徴があるかを確認しておきましょう。

・病院とクリニック

医療施設として病院とクリニックはよく対比されますが、社会的な位置付けの違いにより業務内容も雰囲気も大きく異なっています。クリニックは一般の患者がまず診療を受けに行くところで、その現場では検査や治療が難しい場合に病院を紹介されるというのが基本です。そのため、クリニックでは患者に親しんでもらえるような内装作りを心がけ、明るい雰囲気で運営するのが一般的になっています。業務としても高度なスキルよりも患者との笑顔でのコミュニケーションが大事にされる傾向があるのが特徴です。それに対して病院ではより高度な医療を実施する必要が生じるため、スキルの高さや豊富な医療知識が求められます。和やかで温かな雰囲気よりも効率良く納得してもらえる医療を提供することを重視している現場が多いのも特徴です。

・大学病院と一般病院

病院の中でも大学病院と一般病院では様子がだいぶ違います。大学病院は大学における教育や学術研究の場所としても位置付けられているのが一般病院との違いです。研修生が年間を通じて多いのが特徴で、若々しくてエネルギーに溢れている傾向があります。現場で学生に教えながら医療サービスを提供するといったシーンも多くなっています。一方、高度医療への取り組みやチーム医療の実施も進められているのも特色で、最先端の医療現場で働きたい人に向いている職場です。一般病院でも学生教育や学術研究、高度医療などに取り組んでいることもありますが、大学病院に比べると少ないので転職すると大きなギャップを感じる傾向があります。

・総合病院と専門病院

総合病院と専門病院の間にも大きな違いがあります。多数の診療科が集まっている総合病院には多岐にわたる症状の患者が訪れ、対応する医師や看護師の性格や雰囲気もバラエティーに富んでいます。専門病院では一つの診療科に特化した医療スタッフと関連疾患に悩まされている患者だけが集まっている影響で均質的な印象を受けるでしょう。その診療科ごとの特色のある雰囲気ができていることが多く、それに波長が合うかどうかで働きやすさが大きく左右されます。総合病院でも専門にする診療ごとに独特の雰囲気があるのは確かですが、他の診療科とのコミュニケーションがある影響で馴染みやすい傾向があります。

・療養型病院と急性期病院

配置されている診療科の違いなどによって療養型病院と急性期病院に分けることもできます。この違いによって働きやすいかどうかが変わることも多いので注意しましょう。療養型病院では長期的な治療を必要とする患者が多く、入院や通院の期間が数ヶ月どころか数年にもなることがよくあります。大きな急変が滅多に起こらない病気が大半を占めているので終始落ち着いた雰囲気があるのが特徴です。長い付き合いになる患者も多く、慣れると親しみ深い職場になるでしょう。一方、急性期病院では外科手術を中心としたスピーディーな治療や対応が求められるのが一般的です。手術前処置のために入院し、手術を終えて安定した退院するという短期間の入院が多くなっています。術後患者のように急変に気を払わなければならない患者が大半を占めていることから気を抜けない雰囲気の現場がほとんどです。緊張感がある一方、毎日大きな変化があるという点で刺激的な職場と言うことができます。

・内科と外科

看護師が働く診療科について内科と外科という分け方をして考えることもよくあります。内科と外科では治療方法が薬物療法やカウンセリングか、外科手術かというのが大きな違いです。全体的な傾向としては内科の方が長期の根気強い治療を必要とするため、長い視野で見てゆっくりと落ち着いて対処しようという雰囲気があります。それに対して外科ではできるだけすぐ手術をして回復させようという気持ちを持つことが強く、せっかちでキビキビとした雰囲気がある現場が多いのが特徴です。

・自己分析をしてみよう

このように色々な形で対比をしてみると職場ごとの雰囲気の違いがかなり大きいことがわかります。ただ、比較点になっているところがある程度は限定されているのにも気づいたでしょう。スキルやコミュニケーションに対する考え方、治療に対するスピード感などが代表的なものですこのような点を念頭に置いて自己分析をしてみましょう。

・落とし込み先を意識しながら自己分析をしよう

自己分析は客観的な視点で網羅的にやろうとすると大変になりがちです。ただ、落とし込み先が見えているとうまくそこに当てはめられるかどうかという視点で分析できるのが簡単になります。自分にとっての成功談や失敗談などを思い返してみて、そこから結論づけられる性格や特技などをまずはいくつかリストアップしてみましょう。そして、その内容と今まで挙げてきたような職場ごとの特徴を対比してみたときに、マッチしているものがあるかを探してみるのが最初のステップです。例えば、大学病院の雰囲気と自分は合っているかもしれないとわかったとしてましょう。そうしたら次に大学病院の特徴をリストアップし、自分と合う観点があるかどうかを一つずつ吟味していくと適性がわかります。その過程でわかった自分の特徴をまた他の職場と合うか見てみて、合いそうなところがあったらまたその職場の特徴と比較しましょう。これを繰り返していくことで看護師として必要とされる部分に特化して自己分析ができ、同時に適性がある職場の種類も選び出せるのです。

・落とし込み先が見つからないときは候補を増やそう

落とし込み先を意識して対照しながら自己分析をしていても、適当な職場が見つからずに悩むこともあります。その際には候補を増やして考えていくのが大切です。ここに挙げた以外にも看護師が活躍している転職先はたくさんあります。介護施設や保育施設、健康診断施設の他、一般企業でも働くことが可能です。上記の例を参考にして病院との違いを比較して現場の雰囲気について特徴を割り出し、また自己分析の対象として使ってみましょう。介護施設でも養護老人ホームや老人保健施設、訪問看護ステーションなどの色々な職場があるので、それぞれの特色を比較してみるのが大切です。このようなやり方で職場の候補を増やしていけば自分に合っている職場を見つけ出すことができるでしょう。

まとめ

看護師が転職先の職場の種類で悩んだときには比較対照を通して現場の雰囲気の特徴を割り出し、自分と合う観点がどのくらいあるかを探してみるのが大切です。代表的な職場だけでは合うものが見つからなかったときには、医療以外の分野にも着目してできるだけ候補を増やして比較しましょう。

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop