介護職の転職の鍵は考えるべきポイントと施設見学

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#1036 2020/04/07UP
介護職の転職の鍵は考えるべきポイントと施設見学
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今現在介護職についている方、これから介護職を目指す方も転職・就職の際には不安があるとおもいます。「自分に合わない施設だったらどうしよう」「職員の方と上手くやっていけるだろうか」と悩んでいる方もいると思います。私自身の体験談を交えながら転職・就職のポイントをお伝えしたいと思います。

就職先の特長を考える 介護職の活躍の場は色々ありますが、各々特長があるので、ご自身の希望やライフワークと合うか考える必要があります。

・病院

高齢者だけではない幅広い年齢層の方の入院生活のお手伝いをします。介護施設よりも他職種との連携が必要であり、医療に対するケアが多く基本的に医師・看護師の指示の下で仕事をします。介護士は医療行為はできませんが医療の観点からの観察力・介護力が身につき、疾患の特長に詳しくなります。 基本的に勤務表はシフト制で夜勤が必要になります。

・特別養護老人ホーム、グループホーム

高齢者の方が施設で暮らしていくためのお手伝いをします。個々の利用者と長く、深く関わるので、大変ですがやりがいを感じる場面も多いです。 勤務表はシフト制で夜勤が必要です。

・デイサービス

日帰りの介護施設で入浴や昼食、レクリエーションなどを提供します。介護施設にもよりますが、特養よりもADLが高い方が多いのでオムツ交換や食事介助の機会は少ないです。利用者が施設に飽きないように、個々に合ったレクリエーション・行事の提供や送迎業務が必要であり、入浴介助は毎日あります。 基本的に夜勤はありません。 お伝えした以外にも小規模多機能・ケアハウス・訪問介護など他にも働く場はあります。就職・転職活動する時に夜勤はできるのか、利用者と個別に深く係りたいのか、医療的知識も身に付けたいのかを考えてご自身にあった施設を選ぶ必要があります。 私の職場にも自分のやりたい介護の為に転職した方が居ました。デイサービス勤務で介護経験を積んだ後に「利用者ともっと深く関わった個別ケアがしたい、最期の見取の瞬間まで傍にいるような介護がしたい。」と特養に転職されました。 ご自身が介護職として何がしたいのか、どんな風に利用者と関わりたいのかを考える事が必要です。

・働き方を考える

介護の働き方には色々あります。夜勤はできるのか、土日祝休みがなくても給与額が高い方が良いのか等を考える必要があります。 福祉施設はシフト制が多いですが、就職場所によって夜勤がなかったり日曜日定休など違いがあります。 夜勤がないところは小さいお子さんがいる方には働きやすい勤務体制ですが、夜勤手当等はないので給与額は病院・特養に比べて低い事も多いです。 特養や病院は夜勤や土日祝日の出勤もありますが、その分給与額は高めです。 土日よりも平日休みの方が働きやすい方もいると思います。また、特養や病院でも施設によっては平日のみの出勤を検討してくれるところもあります。 私が転職活動する際に考えた事は ・家族の看護が必要だったので夜勤はできない ・利用者との畑仕事や物作りの製作活動などレクリエーションに力を入れたい ・在宅介護に関わりたい 以上の事を考えてデイサービスに転職先を絞りました。 就職活動の際にはご自身のライフスタイルや優先するべきものやりたい事を考えて、募集と希望が合っているか確認する事が大切です。

・職場見学について

ご自身の希望と合った職場が見つかったら、是非とも職場見学をオススメします。 職場見学のメリットは「職場の雰囲気を掴める」「実際に働いている職員や利用者の様子が分かる」「職場の設備を見られる」「就職後をイメージしやすい」など色々あります。 多くの職場は事前の職場見学に応じてくれますし、時間的に事前見学が難しければ面接時に案内してくれるのでお願いしてみると良いと思います。 ここから施設見学の際のポイントをお伝えしたいと思います。

・職場の雰囲気

同じ種類の福祉施設でも働く職員や管理者によって雰囲気に違いがあります。 例えば同じデイサービスでも家庭的な雰囲気を大事にしていたり、レクリエーションやリハビリに力を入れているところ、静かで落ち着いているなど違いがあります。実際に見学する事で、ご自身の提供したい介護と合っているかが分かります。

・職員の様子

見学に行くと実際に働いている職員と言葉を交わしたり、利用者への接し方を見る事ができます。

・挨拶は返してくれるか

介護職は利用者さんというお客さん相手の接客業でもあります。介護のプロという意識を持っていると外部の方にもしっかりとした挨拶をしてくれます。

・利用者への接し方

介護職の一番大切な仕事は利用者のケアですので、利用者を大事にしているかは見学の際の重要なポイントです。 利用者に対して失礼な態度や、あまりにも馴れ馴れしい言葉づかいはしていないか、利用者をほったらかして事務仕事や仕事以外のお喋りはしていないかを確認できます。

・職員の身だしなみ

職場によって違いはありますが、ある程度の身だしなみの規定はあります。 私の職場でも長い髪は仕事中は纏める、制服は汚れや破れのないもの、手のネイルはしない、屈んだ際に下着が見えないように等がありました。 職員の身だしなみがしっかりしている職場は職員教育が行き届いている事が多いです。

・職員の表情

職員が笑顔でいきいきと利用者と接して働いている職場は魅力的です。

・利用者の様子

施設で過ごしている利用者さんの様子も大切です。 見学の短い時間では分からないかもしれませんが、楽しそうに・快適そうに過ごしているか、職員さんとの関係は良好か、利用者の身だしなみは整っているか等に注目してみてください。

・整理整頓や清掃は行き届いているか

感染予防の観点からも施設の清掃が行き届いているかは大切です。 利用者が歩行器や車椅子でも通りやすいように通路の確保や整理整頓はされているか、棚に埃は積もっていないかを確認すると良いと思います。 私は転職の際に「相談できる同年代の職員がいて欲しい、年齢層は幅広い方が会議の際に有意義かもしれない」と思ったので、職員の年代にも注目していました。 実際就職すると同年代がいた事で働きやすく感じる事がありましたし、利用者の中には職員にはベテランで落ち着いた対応をして欲しい人、元気な孫のような存在でいて欲しい人等職員の接し方の好みがあり、ある程度年齢層が幅広いと個々に合った対応ができました。 施設見学のポイントをお伝えしましたが、一番のポイントは「自分に合っているか」を確認する事だと思います。募集要項や施設のホームページだけでは分からない事、実際に行く事で分かる事があります。就職後のイメージを掴む為にも職場見学は重要です。

・面接のポイント

面接時には「雇ってもらう側」という気持ちが強く、聞きたい事を聞けなかったり、希望を伝えられなかったりする方がいると思います。 しかし、面接は施設側にとっても求めている人材かを見極める場でもあります。面接時にしっかりと自分の希望を伝えた方が、就職後のお互いのすれ違いを防げる事ができます。 例えば ・子どもがいるので夜勤は難しい ・夜勤は平均で月に何回くらいか ・介護経験が浅くても大丈夫か ・認知症の方への対応をした事がなく不安 上記以外にも気になった事や不安は伝えましょう。就職後にケアマネージャーや介護福祉士へのキャリアアップを目指す方は施設のキャリアアップ制度や研修制度について聞いておくと将来設計がしやすくなります。 施設側からの質問に関しては焦らずにゆっくり早口にならないように心がけて話せば大丈夫です。志望動機等は就職・転職先を選ぶ際に決め手となった理由を自分の言葉で伝えてください。 私の転職時の体験ですが、対応してくださった職員の対応が笑顔で丁寧だった事や、利用者の様子が落ち着いていて、居心地がよさそうな様子が印象に残った事と面接を担当してくださった施設長に惹かれて転職を決めました。 面接は施設長が担当され、当時の私の不安事項だった「認知症の利用者と関わりが少ない」「持病をもつ家族がいて家事をしなければならないので日勤しかできない」という質問や希望に丁寧に答えてくださり安心できました。

まとめ

転職・就職活動は不安が多いですが「自分は介護職として何がしたいのか」「優先するべき事は何か」を考える事が成功の鍵だと思います。ご自身の気持ちがしっかりと決まれば施設選びもスムーズに行きますし、志望動機もしっかりと自分の言葉で伝えられます。また、施設見学は是非ともいってみてください。今後一緒に働くかもしれない方達や施設の様子を知る事で不安を減らせる事ができますし、実際に目で見ないと分からない事もあります。就職後もお互いに気持ちよく働ける事が大切です。

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