再就職するということは~私の実際の経験からのアドバイスについて~

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#1015 2020/03/16UP
再就職するということは~私の実際の経験からのアドバイスについて~
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再就職を目指している看護師さんは多いのではないでしょうか?
しかし実際に再就職を決めるには分からないことも多くかなり勇気がいりますよね。今回は実際に2度再就職を経験した私なりのポイントをお伝えします。

私は現在12年目の看護師です。
これまで2度再就職した経験があります。
1度目は4年目のときです。私は1年目から循環器内科と心臓血管外科の混合病棟に配属されました。
当時の私は勤務をしながら、特にもっと心臓血管外科の領域について学びたいと考え、手術件数が多く、たくさんの症例数を経験出来る病院に再就職しました。

そして、2度目は10年目のときです。
心臓血管外科病棟では症例数が非常に多いため集中治療室での滞在時間が短く、術後あまり時間が経っていない患者さんや呼吸器から離脱しきれていない患者さんの管理までを一般病棟で管理していました。
あまり状態が良くない患者さんもいたため、度々院内119コールや再手術、脳梗塞発症などの急変時に対応することがあり、その度に急変対応の未熟さを痛感していました。患者さんが急変したときの知識や技術をもっと高めるため、患者さんが急変する前にアセスメントすることができるようになるたに高度救命救急センターで重症な多くの患者の受け入れを行っている病院に再就職しました。

再就職を検討する人には、私と同じように現在の臨床の場で経験している同一の分野をもっと極めたい、高めたい、足りない知識や経験を再就職という形で補っていきたいなど、もっと自分自身を高めていきたいと前向きな気持ちな人で検討している人もいれば、旦那さんの転勤や家族の都合で実家に帰らなければならない事情があったり、現在の職場が合わない、嫌だという仕方のない後ろ向きな理由の人もいると思います。
どんな理由で再就職を検討し、実行しようとしていても、再就職で就職した1年目のときと、やはり新卒新人のときとは状況は同じようで異なります。新卒新人の頃は看護学校を卒業したばかりで看護師については授業を通してしか知ることはできず、看護師の知識や技術はほとんどない状況です。
知識や技術がほとんどないため知らないことはほとんどすべてのことであり、清拭ケアのことから注射や内服薬のことから、手術のことについてなど学習するべきことが多いため大変だと感じていました。通勤しては勉強して先輩にアドバイスを貰うという過程を繰り返していました。アルバイト経験があったとしても仕事は初めての経験であり、また、これまでは同級生としか関わる機会がありませんでしたが、就職すると同級生は同期くらいであり、多くの先輩たちに囲まれていたため見張られている気持ちがあり、毎日緊張しながら通勤して疲れていたような気がします。
私はそのような新卒新人の状況でありましたが、同じような状況を経験した看護師の方は多いのではないでしょうか。
特に急性期の配属だったので、その状況がより強かったような気がします。
私の場合は再就職をした1年目の頃より新卒新人の方が楽だったなと感じるほど、再就職した1年目は大変でした。再就職ということは経験の違いはあるにしても、ある程度看護師としての知識や技術を得ており、仕事内容も再就職先のシステムを指導してもらえることである程度こなすことができます。
しかし、この「ある程度こなすことができる」という状況がかなりやっかいだと感じました。1度目だけではなく、2度目も同じように感じ、さらに経験を積み重ねた2度目のほうがより強くやっかいだと感じました。再就職したほうもある程度こなすことができるという自負があるため多少のプライドを持ってしまい、「何でここのシステムは違うんだろう。」「何でここのやり方は前の病院と違うんだろう。」「前の病院のほうがやり易くてよかったな。前の病院を辞めなければよかった。」「都合いいときは新人扱い、都合悪いときは10年目扱いは止めてほしい。」と考えてしまうことが多々あり、なかなか受け入れることができませんでした。再就職を望んで自ら進んで来ているにも関わらず、前の病院がよく見えたり、再就職先の病院の悪いところや遅れているところを見ようとしてしまいました。また、指導する看護師のほうも「この人は10年目のなのに、何でこんなこともできないんだ。」「何で仕事がこんなに遅いんだ。」「何で先輩に教えてあげないといけないんだ。」など考えてしまうのが正直なところではないでしょうか。これが経験年数をより重ねた場合はより顕著に現れると思います。このような認識の違いがあることから、新卒新人より再就職した方が辛い、苦い経験をすることが多いと感じました。
私としては経験を重ねてきたにも関わらずシステムや環境が異なるだけで仕事ができなくなってしまうことが最も辛い経験でした。
私のこの経験からまずは再就職するということはまた1から仕事をするという認識を持つことが最も大切だと思います。自分がしたいこと、学びたいことは2年経って場に慣れ、人に慣れ、仕事に慣れてから実行しようとする気持ちで行く必要があると考えます。また、前の病院と比較ばかりするのではなく、言葉にあるように郷に入ったら郷に従うことも大切だと思います。病院が異なれば清拭ケアひとつにしても準備や実行方法などがかなり異なるので比較ばかりするのではなく、別の方法もあるんだと受け入れる気持ちが必要です。再就職をするとひとつのケアの方法も見直すことができるいい機会になると捉えましょう。さらには、再就職先には同じように再就職した経験を持つ先輩がいると思うので、その先輩から仕事のことばかりではなく、悩みなどを相談することで少しはスムーズに入ることができるのではないでしょうか。
再就職するということは新しいことを学ぶことができるため私としてはぜひしてもらいたいと思いますが、大変な部分もかなりあるのであまり気負わず、少しずつやっていってもらえるといいのかなと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
再就職するということは新卒新人で就職するより大変な状況であること、しかし、再就職することにより多くのことを学ぶことができるということを理解してもらえたでしょうか。
ぜひ、再就職を検討しているかたは私の経験を少しでも参考にしていただければと思います。

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