介護士を目指す皆さんが就職や転職をする際にどのようなところを確認をして、職場を選べば良いか、介護の現場経験の中からポイントをお伝えします。
せっかく就職や転職をする職場、長く働き続けられる職場を探したいですよね(^^)
・どのような職場が良いか?
介護士さんの就職、転職先は人手不足もあり、引く手あまたです。
病院や、施設など募集ももたくさんありますが、どのような職場が良いのでしょうか。
介護の現場としては大きくは、医療もしくは介護の現場に分かれます。
医療の現場とはいわゆる病院などですね。
介護の職場とは多くは施設となります。
施設と言ってもその種類は多く、その中でも、入所(そこで寝泊まりをして生活をする)の施設や通所(通い)の施設など、様々です。
入所の施設としては特別養護老人ホーム(=特養)、介護老人保健施設(=老健)、有料老人ホームなどがありますね。
通所の施設としては通所介護(=デイサービス)、通所リハビリテーション(=デイケア)が代表的です。
まず、介護士として勤務するのであれば、医療現場ではなく介護の現場で就職や転職をすることをお勧めします!
なぜなら医療の現場であると、治療が優先され、医師のもと、看護師、リハビリスタッフなど治療に関わる専門職が優先されてしまいます。
例外として、医療現場でも、ホスピス(癌の末期の方などが入院する病院)では治療よりも生活が重視されるため、介護士がきちんと介護の仕事をできる可能性は高いですが、多くの医療現場では介護士も専門職であるはずが、おむつ交換や着替え、シーツ交換など、看護助手と同じように扱われ、雑用などをされられることもすらあります。
ですので、基本的には介護現場での職場を選びましょう!
・職場の規模を確認しよう!
介護の職場も母体の規模はさまざまです。
まず経営母体もどこやなのか。社会福祉法人であったり、NPOであったり、株式会社であったり、さまざまですね。
また、一つの施設を経営している母体もあれば、多くの異なる施設を持っている母体もあります。
大きければよいという訳ではありませんが、ある程度の目安にもなります。また、異動の有無(希望しての異動ができるのか、もしくは否応なしに異動があるのか)があるかどうかも確認した方が良いですね。
・介護の現場の種類は?
最初に触れたように介護の現場は種類が多くありますが、勤務形態として考えた場合、大きくは入所、通所に分かれます。
入所の施設、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームなど寝泊りをする施設になりますので、夜勤はあると思っておいたほうが良いでしょう。
また、早番、日勤、遅番、夜勤というようなローテーションで勤務を組まれることが多いです。
24時間、365日入所者さんはいますので、土日、祝日、お盆やお正月などもありません。もちろんシフト制にはなりますが、固定の曜日では休めないところが多いです。
若い時は良くても、例えば結婚して子どもができた後など様々なことを想定して、働き続けることができるかどうか、その辺りも就職、転職には欠かせません。そのあたりよ含めて考えた方が良いかと思います。
逆に通所の施設、デイサービスやデイケアが代表的ですが、利用者さんが通う施設ですので夜勤はありません。
デイサービスは食事やレクを提供することが多く、デイケアは食事やリハビリを提供することが多いです。
どちらかといえばリハビリなどの介入がないデイサービスの方が自由に介護士が活躍できるかもしれません。
またデイサービスもデイケアもそうですが、どのような方を対象者としているのか、またどのようなサービスを提供をしている施設なのかはしっかり確認する必要があります。
例えば、認知症の方が多く通うデイサービスもあれば、認知症がない、または軽度の方が多く通うデイサービスもあります。
身体的な介護の必要性の有無も様々ですし、コミュニケーションが取れる取れないもそれぞれです。
また入浴サービスの提供の有無もまちまちですね。入浴介助はかなりの体力勝負です。介護士がやる施設もあらば、入浴専門のスタッフを雇っているところもあります。長く働くことを考えますと、腰痛も職業病となりますので確認しておくと良いでしょう。
・やりがいがいや大変なことは?
それぞれやりがいも大変なこともあります!!
入所施設のやりがいとしては24時間、365日を通して入所者さんと関わりますので、その方の生活全体を見ることができます。
だいたい担当の利用者さんが決まることが多いですので、その方に合った介護計画を立てることができたり、やろうと思えばいろいろなことができます。
また自宅で介護ができずに施設へ入所されているご家族が多いですので、感謝される仕事でもありますね♪
反面、自宅で介護ができない方が入所されているわけですので、要介護度(介護保険での介護がどのくらい必要かの判定)が高い方が多いです。
そのため、認知症が中?重度であったり、身体的な介護がかなり必要であったり、要は介護に時間がかかる利用者さんが多いのでいろいろな意味で大変ではあります。
通所施設のやりがいとしては、限られた時間ではありますが、さまざまな利用者さんと関われます。
週1回通う方もいれば、週3日通う方もいますが、トータルすると沢山の利用者さんと関わることができます。
またどのような施設かにもよりますが、自立度の高い方がいるデイサービス、認知症専門のデイサービスなど、比較的特色がある施設も多いですので、自分がどのような方を対象に介護士として働きたいということが明確な方には良いかもしれません。
その他の特色としては、レクレーションなどは必須になりますので、企画や活動が好きな方は合っているかと思います♪
大変なこととしては、利用者さんの家族との関わりが入所施設に比べると多いです。
自宅で介護されているご家族ですので熱心な方もいれば、こだわりが強い方もいます。日々の介護ノートのやりとりなど利用者さんとと関わりのみならず、ご家族との関わりも多くなりますので、対応に苦慮することもあるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
たくさん求人はありますので、ついつい目に見える待遇が良いところに就職、転職をしたくなりがちですが、
現在の良し悪しのみならず、長い目で良く考えてみてください。
よくよく吟味をして、就職、転職すれば、自分にあった職場で働き続けることができるでしょう。
ぜひ施設選びの際にはの参考にしてみてください。
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