初めての就職場所は「総合力」を高めましょう!

会員登録 ログイン
メニュー
#980 2020/02/10UP
初めての就職場所は「総合力」を高めましょう!
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

これからMSWとして働く皆さまは,どのような病期・種類の病院で働こうと思いますか?今回は新卒で初めて就職する際に,どのような病院を選んだ方が良いか,そのポイントと考え方をお伝えします.

 

1. MSWの役割には幅広い能力が求められる!

MSWは患者さんの退院や転院調整を行うため,ケアマネージャーや家族,市や町など行政,医師・看護師・リハ職・薬剤師・栄養士などの関連職種,転院先の病院や施設との関わりなどが求められます.そこでは,医療職者としての知識や,色々な性格の方とのコミュニケーション能力などが求められます.また上記の能力は,就職した病院が急性期・回復期・生活期のいずれに該当するか,また一般の病院・精神病棟・小児科病棟・回復期リハ病棟・地域包括ケア病棟などによって,求められる内容は異なります.

将来どのような場所で働いていきたいか決まっていない方も多いと思います.もしくは将来何をするか明確に決まっている方もいるかもしれません.
病院には病期やその種類,関連職種,など多くの要素を持っています.自分自身が専門としたいと考える領域で働くためには,まずは多くの病期,種類を経験して分かっておく必要があります.

2.MSWが就職するべき病院の病期と種類

1で述べたように,結論は全ての病期と種類に対応している病院に就職することがお薦めされます.
病期は急性期病院,回復期病院,療養型・地域包括ケア病棟,施設などが挙げられ,
種類は整形外科やスポーツ,脳卒中脊損,小児や精神,外科や内科,腫瘍や膠原病などが挙げられます.
できるだけこれら全てに対応できる施設を持った病院を選ぶことが大切です.

果たして日本にそのような病院はあるのでしょうか?
実際に病院を調べる際には,病院の特集をしている雑誌や新聞などから病院の見込みをつけてみて下さい.
また手軽にできるのは,インターネットでの検索です.最近ではGoogleでのフリーワード検索機能も大変向上していますので,そのままインターネットで調べて,どのような科があるのか,関連施設はあるのか,など調べてみましょう.
一番は教員に聞くことです!先生がオススメする病院を確認するようにしましょう.

3.では具体的にどのような病院を選べば良いか.

求人やSNSでは良いことを言っていても実際に働いてみると,「思っていたのと全然違う」と言う経験をした先輩は多いと思います.どこの病院もMSWは不足しているため,一人のMSWが抱える患者数が50名を超えることは普通にあります.そうなると残業も長くなりますし,人手が不足しているため休みも自由に取れない,,,なんて言うこともよく耳にします.
就職先を検討する際に,そう言った病院にできるだけ出会わないための方法を,箇条書きにします.

① SNSで先輩MSWによる活動報告を確認しましょう!
② 教員や先輩などのコネクションを利用し,直接就職を考えている病院で働くMSWに話を聞きましょう!

具体的にみていきます.

① SNSで先輩MSWによる活動報告を確認しましょう!
こちらは,実際にどのような経験を積むことができているかを確認すると言うことです.その病院のMSWが様々な学会や研究会で発表をしているようであれば,幅広い経験を積んでいることがわかります.また,学会発表をするためにはケースについてまとめたり,発表のための準備,ポスターや発表資料の作成,どのようにプレゼンをするかなども学ばなければなりません.自分一人でできるようなことではないですので,先輩や周囲のスタッフからの指導や教育が充実していることの証拠でもあります.

また,SNSによる活動報告の中には,MSW同士だけでなく,関連職種・関わる主科や医師との懇親会についての投稿を目にする機会も多いと思います.他職種との関わりの中で獲得される知識はとても貴重です.病気のことを知ることはもちろん,他職種がどう言った仕事をしているのか,何を考えているのかを知ることで,お互いのリスペクトにも繋がりますし,より深い議論を進めることが可能となります.
興味のある病院のSNSのチェックは大事な下調べですので,一度確認をしてみて下さい.

しかしながら,SNSをやっていない病院もまだまだ多いと思います.ではそのような場合にどうするかも合わせて②について説明します.

② 教員や先輩などのコネクションを利用し,直接就職を考えている病院で働くMSWに話を聞きましょう!
職場の実際をしる一番の方法は,そこで働いている人に聞くことです 笑.これは当たり前で簡単なようですが,意外と難しく,実行していない人も多いのが実情です.
学校の先生や知り合いの先輩のコネクションを利用して,話を聞くための機会を作りましょう!

実際に働いている先輩に話を聞くときは,良いところと悪いところの両方をバランスよく聞き出すことを意識しましょう.
やはり自分が働いている病院ですので,よほど悪く言うことは無いと思います.
ですので,例えば,「残業時間」,「給与」,「休暇」などなど自分が気になっていることについて聞くときには,「他の病院と比べてどうなんでしょうか?」と言う聞き方にしてみましょう.環境が似ている他の病院と比べて,ここの病院は良いか悪いか,また悪い点もあるけれどもそれを補ってくれる様々なサポートや手当があるかなど,少しずつ話を深めていくようにお話を聞くことが大切です.

最後に裏技です 笑.

どのような職場でも,就業時間は8時から18時の間くらいかと思います.
可能であればそのくらいの時間までこっそりと病院に残ってスタッフの帰宅する様子を観察してみましょう.
残業時間の多い少ないは一概には言えませんが,残業時間の少ない職場は就業後30分以内に多くの人が帰宅するものです.
就業後30分,1時間を過ぎても帰宅する人の数がまばらなようであれば,もしくは帰宅する人たちの表情がどんよりしていれば,そこに就職することは要検討になりますよね.

さて,①,②,裏技,いかがだったでしょうか.

まとめ

今回の記事でお伝えしたかった点は,「新卒で働く場所は,様々なことが学べる病院であるべき」でした.
病院選びは,病床数・関連施設数・異動制度を標榜しているかなどを確認することが大切です!
最初の数年間で様々な疾患や病期を経験し,幅広い経験を積むことができれば,次のステップアップでより大きく羽ばたけるでしょう.
参考にして頂ければ幸いです.

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop