看護師として新卒で就職したものです。

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#964 2020/01/25UP
看護師として新卒で就職したものです。
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看護師に就職したての頃は、毎日いろんなストレスやプレッシャーがあって、医療事故を起こさないかどうか考えたりもしました。
楽しいことよりも辛いことの方が多かったです。なので、わたしも辞めたいと思うことは正直、何回もありました。
でも新人と言われている間のミス、インシデントは後で良い経験になります。

確かに多くの病院、医療施設ではある程度のスキルと経験のある看護師を求めています。
一般的には、看護師は就職して3年で一人前になると言われており、転職にも有利になります。しかし、新人看護職員研修や教育体制が整っている医療機関もたくさんありますので、過剰に心配する必要はないでしょう。責任感が強くて仕事を全力でこなす人が多いのが、看護の世界です。
看護師が忙しいのは、患者さんのケアや診療の補助だけではありません。
勉強会・委員会活動・病棟会議・サマリー作成など、勤務時間以外の仕事も多いのです。サービス残業をして、休日返上で仕事している看護師は多いのではないでしょうか。働きすぎて心身を壊す看護師は、後を絶ちません。燃え尽き症候群で退職する看護師も変わらずいます。規定の有給休暇は絶対ありますから、可能な限り有給休暇をとって心身を休めましょう。
自分の趣味・自己研鑽のためのセミナー参加などにも時間を使いましょう。もし今の仕事が辛ければ、働き方と自分のプライベートの過ごし方を見直すきっかけです。過剰に働く必要はなく、「働きすぎている」と感じたならば上司に相談してみましょう。今の職場が「ワークライフバランス」という方針を持っていないならば、転職を考えて良いと思います。
常勤が辛いのであれば、非常勤で仕事とプライベートのバランスを取る働き方もできます。常勤にこだわらずに、自分の生活を考えた働き方をマネジメントできるのが看護師という仕事の強みです。長く看護師の仕事を続けるためには、ワークライフバランスを自分で考える必要があります。働きすぎで心身を壊しても勤務先は責任を取りませんし、やりたいことができなくても勤務先は「自己責任」というでしょう。仕事とプライベートのバランスをとって、「看護師として」でなく自分の人生を生きましょう。

経験

私は看護学校を卒業して、総合病院に就職しました。
看護学校では、いろいろな病気についての勉強や看護技術を学んだとはいえ、看護師としての実践はまだまだ足りない状態です。
学生の間は臨床実習もありましたが、それもほとんどが見学実習で看護技術ができるかといわれると、そうではない状態での就職でした。看護師として1年目である新卒といえば、みんな同じくらいのレベルかもしれませんね。そのため看護師1年目というと、とにかく使える看護師になるための教育が行われるのです。これを新人教育といわれます。多くの病院では、この新人教育は1年計画で行われるのですが、私の病院は総合病院。病床数も多く、看護師も多い。そのため約3年計画の教育でした。
新卒には、それぞれに教育係として先輩看護師が指導につきます。はじめの1ヶ月くらいは本当につきっきりです。見られているという緊張感、勉強をしなければというプレッシャーから毎日が苦痛の連続。
そして少し慣れてくると、自分一人で動くことも増えてくるのですが、今度は、指導員がいない不安や、失敗できないという緊張感から、更に辛い毎日を過ごさなくてはいけなくなるのですね。
私が看護師として1年目には、これの連続でとにかく辛い日々でした。確かに看護師の国家資格を持っていたとしても、臨床経験がなければまったく使い物になりません。それを教育を受けることによって、即戦力のある看護師になることができるのですが、1年目という立場は本当に辛い看護師の経験でした。
まず看護師1年目で、病棟勤務が自分には合わないな、と感じる方は多いのではないでしょうか。
1年目の悩みは尽きないでしょう。今は大分優しくなってきているとはいえ入職1年目は厳しい指導を受けることが多いのです。先輩たちから逐一監視され、下手をすると指導係に報告され、厳しく叱責されることもあります。

毎日その日の振り返りをし、新しい技術を習得できるように勉強し、緊張でクタクタ。家に帰るとぐったり。
しかし調べてきなさいと言われた事の勉強や、次の日の目標を考えなければいけません。理不尽なことも多々あります。
ゆっくり患者さんの話を聞いてあげたいのに先輩にせかされ、次の仕事におわれ、どうやって話を切り上げるかばかり考えてしまっている。
どうもただ仕事をこなすだけの毎日になっているのではないか。患者さんとは仲良くなれても、職場ではいずらく、ナースステーションにいるより病室を回っている方が楽、なんて思うこともあるでしょう。
そしてこの先輩からこう言われて、言われたことをやっただけなのに他の先輩から怒られた、指導内容がその人によって違う、なんてことも多々あります。割に合わないと思うこともあるでしょう。器用になんでもこなすタイプなら「できるこ」と思われて、ミスがあっても「珍しいね」ですんでも、不器用なタイプなら厳しく叱られ「どうしてそういうことになったのかしっかり振り返りしなさい」と言われます。初めの印象で決まってしまいがちです。まるで「イジメ」かのような指導を受けることもあります。
おとなしそうで心優しい、言われやすいタイプが特に標的になる場合が多いようです。そういう優しい子の方が患者さんには親しまれるのですが、生き残るには強さが必要です。こうしてだいたいの看護師は1年目で辛い思いをするのですが、2年目になると全く状況が変わります。気がつくと居やすくなっていて驚くでしょう。先輩たちの目は一斉に新しい1年目に向けられます。この一年間を耐えられずに病棟をやめてしまう人は多いです。

しかし、経験1年未満では転職時にやや不利となってしまいます。もちろん看護師は引く手あまたで早々に見切りをつけることも一つですが、ここはぐっと我慢して一年間耐え、受け入れられるのを待ってみることをお勧めします。

まとめ

私は自分がやられて嫌だったことはしたくないので、優しく教えてダメな時はきちんと叱る先輩になろうと思い、退職するまでそのように新人指導してきました。他の看護師もそのように新人を指導していけば挫折せずに働き続けられるのではないかと思いました。ただでさえ過酷な仕事です。看護師内だけでも支えあって過ごしやすい環境を作って欲しいと思います。ありがとうございました。

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