看護師には国家試験に合格すると同時に、就職活動にも打ち勝たなければならないハードルがあります。また看護師と働いていて、転職を考えているが、自分のアピールポイントがわからない人にたいして、自分の弱点を攻略しながら、上手く面接官にアピールできるポイントを紹介します。
看護学校から看護師になるには、皆さんがご存知の通り、国家試験に合格しなければなりません。
また学生は、国家試験の勉強に加え、まだ合格もしていないのに、病院への就職活動も行わななければいけません。
私の同期には、病院への内定は決まっていたが、国家試験に不合格となり、ぎりぎりの段階で内定の取り消しとなり、繰り上げで就職をすることが出来た人もいました。
ここ最近の動向としては、国立病院機構も、論文形式をとりいれており、自己の看護感や、自分が感動した話などを論文試験として出す傾向があります。以前は基礎看護学の試験があったりもしたのですが、学力よりも人間性や協調性を評価する傾向にあると考えられます。実際に勉強が出来、知識が学習能力に優れていても、周囲との調和がとれずに、退職するスタッフも多くいたり、協調性がない人物を育て上げると、周囲がついてこない、新人が離れるなどのトラブルも多く抱えている様子で、私の所属している病院は管理職への推薦にも、協調性や人間性をとりいれて評価しています。
私は、今の病院で新人の面接をサポートする仕事を行ったことがあります。
その為、面接官が何をみているのか、何を聞きだそうとしているのかが何となく理解できます。その環境で学んだ面接へのコツを紹介していきたいと思います。
就職活動を行うときに、みなさんは面接の練習を行っているでしょうか?私は大丈夫と思っている人や、人前で話すのが得意という人も、それぞれ癖がありますので、今一度練習を行うことをお勧めします。面接での時間は一人あたり5~10分程度です。この約10分が人生を選択することになるのですから、しっかりとポイントをおさえていく必要があります。
①自分の話し方の癖をきちんと理解する。
話し方の癖というのは質問された時に、手遊びを行ったり、視線が上を向いたり、足を開いたり閉じたりするような行為になります。
これは、無意識に出ていることが多く、自分ではなかなか気づくことが出来ません。しっかりと鏡で、自分の話し方や、姿勢、視線を何度も確認しましょう。
可能であれば家族以外の人に見てもらい、なんでもいいから質問をしてもらうといいと思います。
予測のつかない質問で動揺したときに自分がどのような行動をとるのかを理解して対策しておきましょう。
自己の特徴が分かれば、あとは、それが本番で出ないように繰り返しトレーニングをしていきます。イメージして鏡を見ながら話すことで、上手く癖をかくしながら話せるようになります。
②面接における短所は長所として表現する。
基本中の基本ですが、自分の良いところと悪いところを表現しなければならない質問が来た時に、本当に良いところ(長所)悪いところ(短所)を答える人がいます。短所=悪い部分を答えるとマイナスポイントとなります。
例えば、長所:様々なことに興味を持ち、自分の知識を深める事。
短所:飽きっぽいところ。などと答えると本末転倒です。集中力がない、持続性がないと思われてしまいます。
その為、長所=短所とつなげれる表現を行います。
長所:様々なことに興味を持ち、自分の知識を深める事。
短所:プライベートな時間も使って知識を深めることがあり、休日の上手な使い方を勉強しなければならないところです。
などと言うと疑問に思ったことは、きちんと自分調べることが出来る。仕事に対しては真面目に取り組んでくれそうなどの印象を持ちます。あくまでも例ですので、自分の短所が聞きかえれば長所になるような表現をしましょう。
③自己の経験をアピール
履歴書には資格を記入する欄があります。
学生のうちに自分が取得した資格などを記入しておくと、そこから話が広がり、自分の比較的得意とするフィールドで勝負をすることが出来ます。
例えば、BLS(一次救命処置)やACLS(二次救命処置)などの資格を取っておくと、学生の内から救命に興味があることが面接官はわかります。
質問に対しては、いつ人が倒れても、きちんとしてエビデンスがある蘇生法を学び、一つでも多くの命が助かればと思っています。や、昨今、天災で被害に合うニュースが多く、自分も含め、いつ命の危機に遭遇するかもしれないので、もしもの時に、適切な方法で救命が出来ればと思って資格をとりました。など、資格一つで話題が広がり、自分の学生生活での姿勢をきちんとアピールすることが出来ます。学生だけでなく既卒の看護師でも同じことが言えます。就職している期間に自分が何に興味をもって、自分の学を深めたかが大切になります。
なんでもいいので、医療系の資格を取得しておくと、自分の武器になります。比較的容易に獲れる資格としては、BLS・ACLS・PEEC・ICLS・JPTEC・ファーストエイドなどがあります。
④適度な緊張は必要だが、時には笑顔を見せながら話をしましょう。
面接官はその人が、自分の病院に適正な人材なのか、長期間辞めずに続けれるのか、周囲との調和がとれるのか、受け答えにたいして誠実に答えているかなどを見ます。
実際に合った例を紹介すると、真面目な看護師で、何に対しても疑問をもち、エビデンスのある看護を展開しているとのことでした。
面接官は、もし、間違ったことを行っている先輩がいたら?と質問をすると、看護師は緊急性がある場合も含め、誤った対応を行うと、その結果は患者に影響を及ぼすことになります。
相手が医師でも明らかに間違った対応を行っている場合は指摘する必要があります。と語っていました。
面接官は、面接の場面でこれだけはっきりと、間違いを指定するっという行為に対して、協調性がかけていると判断していました。医療はチームとして行います。時には間違っていることも起きる場面がありますが、チーム力を欠いてしまっては、今後の仕事に影響を及ぼし、一時の被害ではなく大きな被害を生むことにもつながると考えます。
面接では、自分は周りと足並みをそろえがらも、指摘するのではなく気づいてもらえるような関りをもって仕事をしていくっというニュアンスで表現できると良いと思います。
笑顔を見せることは、患者にも安心感を与えることになりますし、面接官から見られている自分の緊張を緩和することにもつながります。
一定の緊張は必要ですが、リラックスできるように方法を習得しておくことも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?実際に面接のサポートをしているからこそ気づけた部分が多くあり、面接でのポイントをおわかりいただけたかと思います。面接においては適度な緊張を持ちながらも、自分をリラックスさせる方法や、自分の癖を抑えながら、その場の空気に飲まれないようにすることが大切です。医療はチームです。協調性を持ちながら仕事をするということを忘れないでください。
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