健診センターの看護師は、夜勤がない、子育て中でも働きやすいといわれています。そんな健診センターに転職するポイントはどんなところにあるのでしょうか。健診センターの看護師にとって重要な心掛けのポイントをご紹介します。
健診センターで勤務する看護師は、夜勤がない、日勤だけなので子育て中でも働きやすい、常勤や非常勤といった自分に合った働き方ができると注目をされています。そこで今回は、そんな健診センターの看護師に転職するためのポイントをご紹介します。
・健診センター看護師は採血がうまくなければなることはできない?
健診センターでは、必ず採血が行われます。そのため健診センターの看護師に転職するためには、採血がうまくなければなることはできないの?と不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
しかし看護師として経験を積んできたとしても、採血は苦手という人もいます。また看護師の経験が浅い人は、採血に自信がないという場合も。そんな時には、どのようにしたらいいのでしょうか。
健診で採血は避けて通れない道の一つですが、始めは採血に自信がなくても、たとえ採血がへたくそであっても問題ありません。健診センターは、看護師一人で勤務しているわけではないのです。周りには、ほかの看護師もいます。そのため自信がない時には変わってもらうことが出来ます。そして転職してすぐの時には、自分でも採血できそうな人の採血の実践を重ねて、どんどん技術を高めていけばいいだけなのです。
そこで健診センター看護師に必要なこと。それは、採血に自信がない場合には、ほかの看護師に素直に変わってほしいことを伝えることが出来る勇気なのです。もしも採血を何度も失敗すると、健診利用者にも迷惑がかかります。またあの看護師は下手だったと健診に良い印象を持たなくなる可能性もあります。そのためにも、採血がうまくできそうにない時には、素直に言い出すことが大切です。
・健診の看護師も心電図くらいは取れるようにしよう
病院内で心電図検査をするときには、臨床検査技師が対応してくれるはずです。例えば健診でも、健診センターであれば、臨床検査技師も所属しており、心電図検査を行ってくれるでしょう。
しかし健診センターの看護師が勤務するのは、健診センターの建物内だけではありません。時には、その健診センターが持つ健診バスに乗って移動して健診を行うこともあるのですね。
私はこれまでの実体験では、健診センターで勤務したときには、心電図は臨床検査技師が行っていましたが、健診バスで移動する時には、看護師ばかりで移動していたため、出先の健診場所では、看護師が心電図検査を行っていました。
心電図というのは、慣れるまでには少し時間がかかります。電極をはる場所を覚えることがまず一番初めにするべきことですね。その次には、太った人でも電極をはる場所のポイントを押さえ、正確に検査できるようにすることが重要です。
看護師になるときには、検査について勉強もしていますが、はやり実践していなければ、その記憶もあいまいになっていきます。そのため健診センターの看護師になりたいと思った時には、もう一度心電図の基本やはり方を復習するといいでしょう。
・胃の検査の前ののどの麻酔が検査のスムーズさを決める
健診センターで行われる検査に、胃カメラがあります。胃カメラを経験したことのある人は、わかるかもしれませんが、胃カメラがのどの奥を通るときって、嘔吐反射が出てしまうことがほとんどなのです。嘔吐反射が出ると検査もしづらくなるし、何より健診者の負担にもなります。そのためこの胃カメラをするときには、のどに麻酔をかけます。ほとんどの場合は、この胃カメラの前ののどの麻酔の方法は決められています。
私の勤務する健診センターでも、麻酔のやり方は決められていました。ただ麻酔が効いたか確認したときに、あまり麻酔がかかっていないなと思った場合は、あと一回のどの奥に麻酔のスプレーをするかどうかは、看護師の判断で任されていました。
胃カメラの麻酔をかける経験がなければ、この判断をすることはできません。健診者に確認をしても、健診者も初めての胃カメラの場合、麻酔が適切にかかっているかどうかなんて判断はできません。そこで看護師は、麻酔を一通り終わらせ、最後に、問診で確認をするのです。のどのしびれた感じ、飲み込みなど。そこで麻酔がまだ浅いのかなと思った時には、麻酔のスプレーを一回追加するとより検査がしやすくなるのです。
このような判断ができるようになるためには、やはり経験が重要です。単に麻酔のスプレーだと思うのではなく、この最後のスプレーがあるかどうかで検査がスムーズに進むかどうかにかかわってくるので、看護師の判断が重要になります。
・健診センターでは気配りと配慮が重要である
健診をするときには、健診に来た人から順に健診を行っていきますが、健診内容も人それぞれですし、検査の順番も前後してしまう人もいます。看護師は健診者の健診の内容を見て誘導の仕方を考え、順番に案内するのですが、健診者の中には、自分が先なのに…と不満を漏らす人も少なくありません。
また胃カメラや大腸カメラなどは医師が実施する検査であるため、待ち時間が少し長くなることもあります。健診に来る人は、基本的に健康な人です。そのため少しでも早く健診が終わればいいなあと思っている人が多いのです。
そんな健診者に対応する看護師に重要なことは、気配りと配慮です。健診者の動きや表情には常に気配りをして、何らかの問題がありそうな場合には、配慮することが大切です。また健診者が多く時間がかかりそう、待ち時間が長くなりそうだという場合にもさまざまな配慮をすることが大切です。
看護師は患者さんのケアには自信があるという人は少なくありませんが、実際には健康な人にもどれくらい気配りや配慮ができるかということが健診センターでは重要になってくるのです。
まとめ
いかがでしたか?健診センターの看護師は、病棟看護師とは異なる視点をもって働く必要があることも理解できたのではないでしょうか。同じ看護師でも患者さんと健診者に接する方法は異なるのですね。これから健診センターを狙ってみようという人は、ぜひ上記のポイントを参考にしてみてください。
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