新人看護師で小さな病院に就職するということ

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#928 2019/12/20UP
新人看護師で小さな病院に就職するということ
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看護師としてどんなところに就職しようかと考えたときに、二つの選択肢があるでしょう。大きな病院か小さな病院か?ここではそんな小さな病院に就職するポイントをご紹介します。

看護師になって初めて就職をするときには、どんな病院を選ぶでしょうか。大きな病院?それとも小さな病院を選ぶ?
人ぞれぞれ働き方を選ぶことが出来ますし、看護師としてどのように成長していきたいかという目標により、働き方を考える人もいるかもしれません。

一般的に看護師として初めて就職をするときには、ある程度大きな病院が良いといわれることもあります。それは、大きな病院のほうが、新人教育の方法がきちんと確立されており、看護師としてのいろいろな技術をはじめからしっかりと学ぶことが出来るからなのです。

では小さな病院ではその技術は学ぶことはできないのでしょうか。
ここではそんな看護師が小さな病院に就職するということをご紹介していきます。

・小さな病院ってどんな病院のこと?

私が現在勤務しているところはクリニックです。そのため、入院患者さんは19床以下です。19床を超えたら病院と呼べるようになりますが、小さな病院というのは、クリニックを含め、大体30床くらいまでではないかと感覚的に感じています。

小さな病院で勤務する看護師は、古くから勤務しているベテランの看護師がほとんど。
それでも2~3年に1回、新人の看護師が入職してくることがあります。その新人はどのように勤務するかというと、業務については、マニュアルや基準が用意されているものの、ほとんどは先輩看護師のやり方をみて、指導を受けながら、見て覚えるという方法です。

始めの数週間は先輩とペアになってさまざまな業務を行っていきます。また患者の受け持ちも先輩と一緒に。そうやって、ペアで業務を行うことによって仕事を覚えていくのですね。
ある意味、実践しながら覚えることが出来るので、早く臨床になれる、そして患者さんの対応もできるようになるという特徴があります。

・大きな病院とはどんなことが違う?

大きな病院というのは、数百床を有し、救急車が搬送されたり手術がどんどん行われたり、小さなクリニック・病院から紹介された患者がどんどん運ばれていくというところです。
診療部門も多く、検査やリハビリ、相談室などといった業務別部門にも分かれています。また従業員も多いのが特徴です。

小さな病院と異なるところは、部門が多い、従業員が多いということから仕事は専門性を重視して細分化されているということではないでしょうか。
そのため小さな病院では、看護師が掃除をしたりメッセンジャーをすることありますが、大きな病院では、それぞれに専門に仕事をする人が決まっており、看護師は看護の仕事に専念できるという特徴があります。

そのため小さな病院で働く人は、看護以外の仕事をするのは煩わしい、専門性を活かすことが出来ない、また雑用が多くて仕事量が多すぎるなどという人もいます。やはり病院の規模によって、看護師のマンパワーは異なるので、仕事の内容も当然異なってくるのです。

・小さな病院で学べること

では小さな病院で働く看護師は、雑用なども多く日々の仕事に追われ、それだけで仕事が終わってしまうのでしょうか。

そうではありません。小さな病院で学ぶことが出来ることもたくさんあります。例えば、小さな病院の特徴として、慢性期の患者さんで、どこにも行き場のない患者さんが入院している場合も少なくありません。そんな時には、患者さんとの信頼関係を構築させたり、行き場のない患者さんをどのようにしていくべきかと、介護保険や福祉の観点から施設をさがしたり、家族とカンファレンスを開くということもあります。
大きな病院では、相談員が患者家族と話をしたり、ケアマネと話をして今後のことを決めていくことも多いですが、小さな病院では、その患者の退院や今後の受け入れ先などにしっかりかかわっていくことが出来るので、退院調整などをする技術をしっかり身に着けることが出来ます。

・実体験で感じる小さな病院で働くことのメリット

私が小さな病院で働いたメリットをご紹介します。
一つは、委員会や看護研究というものがないこと。もちろん病院によっては、委員会活動や看護研究を限られた時間で熱心に取り組んでいるところもあるかもしれません。しかしながら、マンパワーを考えて、それらが全くないところもあるのです。
どこの病院でも組織会議、業務会議などは行われますが、それに出席する看護師は、師長や主任である場合も多く、一般の看護師は、会議にはかかわらないということも少なくありません。
また大きな病院の看護師であれば、看護協会に所属し、発表をするために看護研究に熱心に取り組むということもありますが、小さな病院の看護師は、看護協会も属していないということも少なくありません。そのため看護研究にも取り組んでいないことが多いのですね。

看護師として委員会や看護研究にとり組むのは必須だと追われるかもしれませんが、小さな病院の場合は、必ずしも必須ではありません。正直に言うと、委員会や看護研究などに参加するのは煩わしいですよね。そのため、それらがない分普段の仕事に集中できるというメリットがあるのです。

次に小さな病院で働くメリットとして、とても新人看護師は可愛がられるという点です。
なかなか新卒が入ってこないという病院の現状を考えると、入職してくれた新人は、本当に病院にとって宝です。そのためみんな丁寧に教えてくれるし、優しい。
小さな病院に新人がぽつんと一人で入職したら、失敗をした時だってすぐに新人が…ってわかりますね。もちろん指導する立場としては、注意するべき点はきちんと指導がなされます。しかし背後には新人に逃げられたら困る都いう現状もあるので、みんなが看護師としての成長を見守ってくれ、指導も行ってくれるのです。

まとめ

いかがでしたか?病院は大きな病院ばかりではありません。地方に行くと小さな病院だってたくさんあります。通勤の問題などで大きな病院で働くのは難しいということもあるのでは?ここではそんな小さな病院に就職するポイントをご紹介しました。ぜひ病院選びの際に参考にしてみてください。

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