看護師を目指して実習や勉強に追われて何となく評判が良い病院、近所の病院に就職…して後悔しないですか?就職先選択を失敗した新人看護師が候補先でチェックすべき点をお伝えします。ポイントについて、どのような職場を選ぶべきかなどについてご紹介します。
私的、就職先として大事なことは、
①お金
②残業時間の有無、量
③看護師の雰囲気
④休暇について
⑤教育の制度、勉強会などの参加の有無
⑥勤務形態
⑦病棟における看護師以外の職の有無
です。一つ一つ詳しく説明していこうと思います。
1.お金
多くの方がまず考えるであろうお金のこと。あれだけ実習も勉強も頑張っても看護師として働きだしたら一から学びなおしの気分の一年目にお金がないのは悲しいことです。
モチベーションを上げるためにもなるべく高いところで働きたいです。
『月給30万円~』と書いてあって入職したものの、実際に振り込まれたのは15万円だったという一年目の知り合いがいました。
この書き方、大体基本給プラス夜勤〇回、その他手当含む、のような書き方がされてあって、夜勤に入れない数か月は給料低いこと多いようです。他にも適用されない手当があったようですね。
夜勤は1回10000円前後の手当てがつきます。月に4回、多いところだと8回なんてこともあります。40000円だとしても大きいですよね。
また、月給は高くても年収は低いということもあります。
ボーナスは基本給の〇か月分という感じなので、基本給が低いとボーナスも低くなってしまうので注意しましょう。
もし話せたら、病院見学の際に一年目の看護師に色々質問してみるのも良いかもしれません。
2.残業時間の有無・量
もしインターンなどで聞けたら聞きたい部分です。残業もお金がつくのかつかないのか、残業の申告は口頭かタイムカードかなども確認できるとよいです。
新人は仕事に慣れていないため、残っていることが多いかもしれませんが、ベテランナースも4,5時間残っている…なんて状況だと今後もずっと残業と付き合っていかなくてはなりません。
看護師は、命に関わる業務を行います。疲労のまま、睡眠不足のまま、業務を行う、できないことはないでしょう。しかし、注意力が落ちていることは確実です。そんな中ただでさえ慣れていないところでミスをしてしまうかもしれません。
看護師の中には正義感が高い方も多くいると思います。正義感の高い看護師は小さなミスを重ねることで、プレッシャーに押しつぶされてしまうかもしれません。
自分はどのくらいの残業ならやっていけるのか、考えていくのも大事だと思います。
3.看護師の雰囲気
看護師が辞める理由で多いのは人間関係だと思います。インターンシップ、病院見学などで一度病棟の様子を見てみるのがおすすめです。
他にも、一年目にはプリセプター制度を使っているところが多いと思います。頼る先輩ということになるので、プリセプターは何年目の先輩なのか、どの程度フォローしてくれるのかなども確認出来たらよいです。
4.休暇について
心身を休めるためにも休暇は大切です。
月に8回が平均的だと思います。これにプラスで祝日の扱いがどうなのか、夏季休暇や正月休みはどの程度もらえるのかも聞いておきたいポイントです。
私が勤務していた病院は夏季休暇は三日なのですが、病棟によっては土日休みと有給も使って7~10日ほど休暇がもらえたので、海外旅行する人もいました。
旅行が好きな人はモチベーションを上げるためにも、働いたから行けない、と諦めるのではなく、そんな病院を探してみるのも良いかもしれません。
また私は、適応障害と診断を受け、休職になりましたが、病気休暇制度というものがあったため、三か月の休職中も病棟に籍をおいてもらえたし、給与が全額出ていました。
有給以外にどのような休暇制度があるのか、給与面はどうなるのか、というところも余裕があれば考えておきたい部分ではあると思います。
5.教育の制度、勉強会などの参加の有無
看護学校で手技を学んでいても、注射や点滴などは看護師になって初めて行いますし、病棟ごとにその分野のことを詳しく勉強していく必要があります。
そのため、時間内に教育制度を行っているかどうか、ということも確認したいポイントです。
私の就職した病院では、時間内に一年目研修、二年目研修、三年目研修があり、勉強会は時間外だけれども新人はほぼ強制参加という感じでした。
勉強もしていく必要はありますが、かっちりしたところと、そうでないところがありそうですのでどうなっているのか聞いてみたほうが良いかもしれません。
6.勤務形態
看護師の勤務形態は大きく分けて二交代と三交代があります。二交代が多くなってきていますが、二交代の中でも、早出や遅番、日長など他の勤務形態があるかどうかも確認した方が良いと思います。
私の就職したところでは日勤と夜勤以外はありませんでした。なので、夜勤がとてもハードで、20人近く受け持ちで、16時半から動いて21時の消灯までに、血糖値測定、配膳、下膳、食事介助、経管栄養、バイタルサイン測定、食後薬投与、点滴(抗生剤)投与、眠前薬投与とやることが多くありました。朝も同じような感じです。
食事の時間にサポートがいるかいないかでも仕事の大変さが大きく変わると感じました。
また、受け持ち患者の人数に関して、一人何人受け持っているのか、ボードに貼ってあることが多いと思うので病院見学の際には是非見ておきたいです。
夜勤も三人か四人かでも随分と大変さが変わると思うので確認しておきたいポイントになります。
7.病棟における看護師以外の職の有無
私の就職した病院では、平日の日勤帯のみ看護助手さんが一人いました。
リハビリやレントゲンの送迎、配膳などを行ってくれていたので、看護助手さんがいるかいないかでも仕事の幅が変わると思います。
また、リハビリまでの送迎も看護師の仕事だったのですが、リハビリ室の体制も確認しておきたいですね。
さらに、クラークがいるかも重要だと感じました。入退院の手続きって意外と時間かかるのですが、事務手続きをしてくれる、案内をしてくれる人がいるかいないかで随分と変わると思います。
他にも、看護師の業務が多いと感じるところは看護師以外の職がいないから看護師の業務になっていることもあると思います。
例えば、ガーゼやアルコール綿、注射針などの消耗品などの管理も誰が担当しているのか、という点も確認しておけると良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
①お金、②残業時間の有無、量、③看護師の雰囲気、④休暇について、⑤教育の制度、勉強会などの参加の有無、⑥勤務形態、⑦病棟における看護師以外の職の有無
病院選びの際の参考にしてみてください。
また、自分の中での譲れないところ、大事にしたいところを考えてそれが実現できるかどうか考えるのも大事だと思います。
最初の病院だからこそ、しっかりと選んでいってください。
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