社会人から4年制大学の看護科を卒業して看護師になるメリットとその方法

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#911 2019/12/03UP
社会人から4年制大学の看護科を卒業して看護師になるメリットとその方法
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社会人が看護師になる方法はいくつかありますが、免許取得までの期間や費用を考えて専門学校や准看学校を選んでいる方が多いのが現状です。しかし、4年制大学を卒業して看護師になることで得られるメリットもあります。
今回は4年生大学を卒業して看護師になるメリットとその方法をお伝えします。

1 ,4年生大学を卒業して看護師免許を取得することで得られるメリット

ほとんどの4年制大学の看護科では、看護師の免許のみならず、他の免許を取得できるところがほとんどです。もちろん入学すれば必ずその免許を取得できる、というわけでは有りませんが、選抜試験に合格し、一定の単位を取得すれば国家試験等の受験資格を得ることができます。
多くの社会人看護学生は看護師になれれば他の免許はいらないという人が多いです。しかし、看護の世界には外から見る以上に多くの苦労があります。
まず、病院に勤務する場合、多くは命に係わる現場となります。また、苦しんでいる患者さんや家族を目の当たりにすることもしばしば。看護師は肉体的にも精神的にもタフでなければやっていけません。また、これはどんな仕事にも言えますが、人間関係をうまくやっていく必要があります。前述したとおり、看護の世界は厳しい部分もありますので、先輩や同僚もタフな人が多く、そのため、人間関係がうまくいかず心が折れてしまい転職した、なんて話も聞きます。もちろん、良い現場に出会えれば結婚しても出産しても同じ職場にずっと勤務している、という看護師もたくさんいます。でも、もし職場が自分に合わなかったり自分の思った看護ができなかったとき、結婚や出産で同じ職場で働き続けるのが難しくなったり、配偶者の転勤や転職で引っ越しを余儀なくされた場合、看護師以外の免許を取得しておくことで再就職先の選択肢はグッと広がります。
取得でできる可能性のある免許と免許があることで活躍できる職場は次の通りです。

①保健師免許

主に保健師が活躍している場所は市町村の保健センターや地域包括支援センター、病院の検診センターがあります。
市町村等で保健師をする場合、正規職員を目指す場合は公務員試験を受験して採用される必要があります。新たに試験を受けるのはハードルが高いと感じる方もいるかと思いますが、採用されれば公務員です。夜勤はありませんし、休みはイベントごとなどない限りはカレンダー通りです。また、有給や夏季休暇などの休みも看護師よりは取得しやすいところが多いです。もう一つ、市町村などで働く方法として、嘱託職員として働く方法もあります。正規職員に比べ、月内の勤務日数が少なかったり、正規職員の補助業務がほとんどですし、定時で帰宅できることがほとんどです。さらに、有給の取得などは正規職員と変わらず取得しやすいため、子育て中のお母さんたちには人気です。
その他検診センターの保健師は看護師より給料面で良いといったメリットもあります。

② 助産師免許

病院の産婦人科での勤務はもちろん、助産院での勤務、また、市町村などで母子保健の担当として働くことができます。病院では、他の病棟に比べ、命が誕生する場ということで、「おめでとう」ということができる唯一の現場です。もちろん出産の介助は大変な仕事ですが、赤ちゃんが生まれたときの感動もまた格別です。赤ちゃんや子供が好きな人にもおすすめの免許です。
また、助産師の場合、他の看護系免許と違い、自分で助産院を開院することができます。病院の分娩台ではなく、理想の出産をしたいというお母さんには助産院はとても人気です。出産だけではなく、妊婦や出産後のお母さんのお悩み解決のために市町村が助産院と連携して事業を行っているところも増えており、ますます産婦人科以外での助産師の活躍の場が増えているといえます。

③ 養護教諭

主に学校での勤務となります。小中高校はもちろん、特別支援学校での勤務もあります。勤務するためには、都道府県や政令指定都市が実施する教員採用試験に合格する必要があります。また、採用試験に合格しなくても講師として働くことができます。こちらも子供や中高生など若い世代と関わりたい、と思っている人にはお勧めです。また、看護職として教育現場に深く関われる唯一の職業ともいえます。

ここまで、4年制大学の看護科に行くことで得られるメリットを話してきましたが、では、社会人が4年制大学の看護科に入学するにはどんな方法があるのでしょうか。

2 ,社会人が4年制大学の看護科に入学する方法

主な方法は2つあります。
1つ目は現役高校生などに交じって、一般入試を受ける方法です。国公立大学を受験するのであればセンター試験などを受験後、各大学の実施する2次試験を受けることとなります。

2つ目は各大学が実施する、社会人入試を受ける方法です。内容は様々ですが、小論文と面接という大学が多いです。
2つの方法を比べてみると、一般入試を受ける方法は時間に余裕のない社会人にはかなりハードルが高いと言えるでしょう。もちろん、もう一度数学や英語の勉強をすることに苦痛を感じない人であればよいと思いますが、多くの人にとっては苦痛なのではないかと思います。社会人入試の方であれば小論文と面接ですので、一般入試を受けるよりは負担は少ないといえます。
ただし、社会人入試の定員は各大学3名程度など、狭き門でもあります。小論文と面接なら簡単、と思わずに対策を行うことは必要です。厳しい言い方をすれば、対策をするのが当たり前で、しなければ合格はないと思った方が良いでしょう。予備校などに行く人もいますし、面接は面接対策を専門に行っている業者などに行ってもらう人もいます。また、大学によっては小論文の中の課題文の中に英語の読解が必要であったり、小論分を書くにあたり自然科学系の詳しい知識が必要といった大学もあります。さらに、入試内容以外にも入学後の生活のことなども社会人の場合は考えないといけません。そのため、社会人入試の場合、入試内容と対策方法の情報収集から始めることが重要です。

まとめ

ここまで、社会人が4年制大学を卒業して看護師になるメリットと方法を、主に看護師以外の免許などが取得できるという観点からお伝えしてきました。
看護師免許を取ることがゴールではありません。そこをゴールにしてしまいて、行き詰まる方もいます。せっかく新たに看護師免許を取るために頑張るのであれば、ここで紹介した免許なども参考にしていただき、今後看護職としてどんな風に、どんな職場で働きたいかを考えていただければ幸いです。

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