転職するには、何を強みにするかの前に何ができるのかを自覚する必要があります。
そのためには自信が持てる状況を作り出す必要があり、そのために認定看護師という資格を取得しておくことで、自信の裏付けにすることができます。
看護学校や看護大学などを卒業し、国家資格を取得して看護師として頑張っている人は多いと思います。しかし新卒で就職し、夢や希望を叶え働いている人の中にも、描いていた理想とのギャップに違和感を持っている人がいるのも事実です。
看護師国家資格を取得し就職したけれど、
現状のままでいいのか、
理想とは違っているとか、
今の勤務環境から抜け出したい
などさまざまな思いで転職を考えている人がいると思います。
ただ国家資格を取得しているから、希望通りの職場環境の施設に転職ができるかというとそうではありません。新卒から半年の経験と実績は、強みにはならないし、転職希望のしている本人も自信が持てないはず。転職を成功させるには、実績と知識があることが証明できることで、転職先にその部分が必要だと感じてもらうことが必要です。
それでは、どうしたら実績と知識を証明することができるのか。もっというならば自分自身で、看護師として自信が持てるのかということになります。
そこでおすすめしたいのが認定看護師です。
認定看護師とは、特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を用いて、あらゆる場で看護を必要とする対象に、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的としているものです。
このような目的によって認定されるので、認定を受けられることが実績と知識を裏付けしてくれることになるので自信のひとつとなります。
その条件をクリアし教育を受け、認定審査を通過すると、認定証の交付・登録が受けられます。
それではどんな分野の教育が受けられるのか、どんな分野の知識が必要なのか紹介します。
・感染管理
・がん放射線療法看護
・がん薬物療法看護
・緩和ケア
・クリティカルケア
・呼吸器疾患看護
・在宅ケア
・手術看護
・小児プライマリケア
・新生児集中ケア
・心不全看護
・腎不全看護
・生殖看護
・摂食嚥下障害看護
・糖尿病看護
・乳がん看護
・認知症看護
・脳卒中看護
・皮膚排泄ケア
上記の19種類の分野があります。
2020年度から教育が開始される新たな認定看護分野となります。
トータルで800時間程度の教育プログラムが組まれているので、長期の期間ですがしっかりと学ぶことが可能です。
これらの分野の教育・研修を受け修了することで認定審査へと進みます。
この認定看護師には、5年ごとに更新(看護実践と自己研鑽の実績について書類審査)があります。更新があるので、大変ではありますが、それがこの認定の価値を高めてくれることにもなっています。
このようなしっかりとした認定資格は、全国どこでも通用するということが強みです。
転職ということに、地域の制限がなくなれば、成功への可能性はとても広がります。
必要とされる地域が希望の地域と重なれば、条件のいい転職をすることも可能なので転職成功への近道です。
認定を受けていれば、転職時に条件交渉をしやすくなることもあります。
勤務条件を好条件なものに変更することや職場環境を希望なものにすることにも利用することが可能です。
環境や条件を整えることは、長期間働けるための下地作りともいえます。長期間働ける環境というのは、人生設計をするうえでも大きなことです。希望通りに整えば、落ち着いて働くことができるなど、精神的にもプラスになります。
再転職や条件の再交渉をすることにも有利になり、看護師としても大きな強みとなること間違いありません。
また認定を受けられ、このような強みが持てれば、転職をせずに済ますことも可能です。
辞められると困るという状況を作れると、環境整備に対しての交渉がしやすくなります。自身の勤務条件の交渉のほか、職場環境の充実、役職やさまざまな役割を与えてもらうことで発言しやすい環境にもなります。
そうすれば、理想通りではない環境を理想的なものへと近づけていくことも可能となります。それでも変化のないときには、転職という方法で自身の環境を変えることでいいのだと思います。
ここでは、認定看護師という方法を紹介しましたが、自信が持てさまざまな実績と知識を得られるようになるために、いろんな科目についての理解ができえるように定期的な配置転換を希望したり、積極的に手術や検査などについての経験を積むことを行ったりして自信を深めることでも転職を考えるときの強みとなすることも可能です。
いろいろと考えたり悩んだりすることも多く、いろんなことが起こる可能性がある転職ですが、その不安などをなるべく少なくしたり、プラスなものへと変えるためにも確かな自信を持てることが、一番の解決策であり成功へと導いてくれるツールのひとつとなります。
そういった自身を自分の力だけで手に入れることが難しいのであれば、先ほど紹介した認定看護師などの認定資格などを取得することで、自分だけでは難しかったツールを手に入れることが可能となります。
また、転職を考え始めて以降、転職をするまでの間にこのような認定を取得することで、モチベーションの維持にも利用できるというでも有効な手段であると思うのでおすすめです。転職検討から転職までの期間に、研修などの教育を受けられれば、働きながらスキルアップすることが気兼ねなくしやすいというメリットもあります。
そんなマイナスの環境を、モチベーションを維持しながら、プラス的な発想が可能なので、転職検討し始めてからでも認定看護師の取得を目指すことは悪くないと考えます。
まとめ
看護師が転職を有利に進めるためには。実績と知識に基づく自信が必要であると思います。そのためには、認定看護師などを取得することが成功への近道であると考えます。そのための努力や勉強は、転職をしなくても看護師としての大きな自信となり将来的に役立つツールのひとつとなります。
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