【男性看護師必見】経験7年目の看護師から学ぶ、初めて就職する病院選びのポイント3選。

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#898 2019/11/20UP
【男性看護師必見】経験7年目の看護師から学ぶ、初めて就職する病院選びのポイント3選。
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はじめまして。今回は初めて就職する病院を選ぶ男性看護師の方に特に役立つポイントを3つご紹介します。私の看護師経験は7年目になりますが、自分のプライベートの事情も含め計4回の転職を経験しています。転職回数自体は何の自慢にもなりませんが、これから就職先を選ぶみなさんに少しでも役立つ情報を経験から教えることができると思います。

1.『希望すれば異動出来る』は嘘。全国展開のグループ病院に騙されてはいけない。

私が初めて就職するときに病院に求めた条件は、
・大きい病院で幅広く経験が積める
・福利厚生が充実している
・給与(特に基本給が高め)
・公務員もしくは準公務員
・離職率が低い
・年齢層が幅広く、経験年数4.5年目のスタッフが少ないなどの状況ではない
・人間関係が良好
・地元で数年働き、可能であれば転職ではなく異動の形で県外に行ける病院
などの条件の中からある程度条件に合致する病院をピックアップし、病院説明会で説明をきく病院を絞って選んでいきました。
全ての条件に完璧に合うところはもちろんないですが、規模の大きさと福利厚生の充実性や公務員関係は大きい病院であれば
どこの県でも合致する病院はあるため、意外とこれらの条件を満たす病院は多かった印象です。
人間関係などについても正直に言って入ってみないと分かるはずがなく、あの病院はやばい、あそこは人間関係良好などと言われていても、
病院の規模が大きいと病棟が変わると病院が変わると言っても過言ではないほどに人間関係はリセットされるため
あまり説明会の説明は参考になりませんでした。(自分の病院の人間関係が悪いと言う病院もあるはずがないですしね。)
そこで自分が病院を選んだ決め手にもなった転職ではなく県外への異動ができるという条件について
説明していこうと思います。

私の初めて就職した病院は全国規模でグループ展開(独立〇〇法人〇〇病院〇〇)しており、
就職の決め手はその規模と福利厚生面での安定性から男性として長く務める点を考えても安心することができたことです。
また、急性期~慢性期、療養型に至るまで希望すればグループ病院であれば県外であっても異動することはでき、
幅広い経験を積むことができると説明会で説明を受けたことも就職先に選んだ決め手でした。
自分には当時働くと決めた県以外に数年程度で移動する可能性があり、
引っ越すとなっても全国規模病院を展開しているため転職ではなく異動が出来るというのは魅力的に思えました。
(転職となると給料面で昇給が新人換算になってしまう病院が多くあり、転職したての1年目はボーナスが半分になるなど多くのデメリットがある。)
実際に病院に入り数年が過ぎたころ、何年後かに県外に移動する可能性が現実味を帯びてきており、
当時の病棟師長に移動は可能か相談しに行きました。師長には下記のことを告げられました。
・異動のシステムは確かにあるが、希望を出してから何年後になるかは全くの不明
・病院は全国展開しているが各地域間(九州ブロック、近畿ブロックなど)での繋がりしかほとんどなく、異動希望が通るかは分からない。
・グループでの展開はしているが元々は別々の病院がグループとしてまとまっただけであり、
希望の病院の人員が足りていないと本部に希望を出し、それに対してその病院を希望している人員がいる場合などでないとあまり希望は通らない。
師長自体は人間味のある良心的な方であったため色々ご尽力していただきましたが、
結果として自分の異動希望は通らないと告げられ次の年に退職しました。
今各病院での経験を積んでから思うことですが、人事異動の可能性のある病院はいつどのように異動の通達が来るかはわかりません。
それは私の初めての就職先の病院もそうですが、個人の希望がまかり通るものではないと思ってください。
看護師の場合は最悪嫌なら辞めて他の就職先を探せばあるのでまだいいほうと思いますけどね。
これから病院を選ぶ新人の方々にはそんなところまで考える余裕はないと一蹴されるかもしれませんが、
自分のように異動が可能であるということを魅力として捉えないように注意してもらえればと思います。

2.男だからかっこいい看護師になりたい。『とにかく忙しい病院で経験を積もう。』ちょっとそれは一度考えよう。

男性看護師と女性看護師の一番大きな違いは何かと問われたとき、私は妊娠や出産での離職や退職がないことだと思います。
女性の場合はそのタイミングで働く病院に対して区切りをつけたり、これから同じ病院で働くかどうかの検討が可能ですが
男性はそうはいきません。将来的に家庭を考え、一生自分が過ごせる病院を基準に病院選びを考えます。
私もそうでしたが新人で病院での経験がない時期は「自分は環境が忙しいようなところでないと伸びないと思うし、
初めて就職する病院は忙しくても看護師としての経験が積める病院にしよう」と考える方は多いと思います。
その考え自体は間違いではなく、素晴らしいものであると思います。しかし一度考えてほしいことは、
☆忙しさだけが看護師の大変さではないこと☆です。
私の転職した病院は療養型の障害者病棟、呼吸器消化器内科、呼吸器消化器外科、精神科と多岐にわたります。
その中で看護師が時間的に忙しくなり、残業が増える理由は下記のポイントだと私は思います。
・緊急度の高い患者に対して人員配置数が少ない。(ICUや手術室は緊急性が高いがその分人員は多く、
定時に帰るところも多い。それに対して術後の患者をみる急性期病棟は他の病棟と人員的にかわりはなく、
7対1の人員配置で多くの緊急度の高い患者様をみるためとにかく忙しい)
・緊急入院と緊急手術が頻繁にある。
・寝たきりの患者が多く、看護ケア度が高い。(自立して身の回りのことが行える患者が多ければ看護師の業務量は減る)
・多くのチェック項目や、頻繁なカンファレンスが行われる。(終末期の患者をみる病棟や退院支援に積極的な病院に多い)
・記録が多い。(規模の大きな病院では記録監査が入ることが多く、本当に細かい記録も毎回入力しなければいけないところもある)
これらの条件はどれも忙しくなる原因ではありますが、
看護師として患者様に寄り沿い看護を提供しようと真面目に取り組まれている病院に多い特徴でもあると思います。
そのため、個人的にはこれらの忙しさは自分の中ではマイナスイメージとは思っていません。
ではこれら以外の忙しさとはなんなのか?
それはプライベートの充実と仕事の責任感のバランスです。
看護師になる方はそれぞれ看護師として働く病院のことにしか頭がまわっていない方が多いと思います。
けれど社会人になると家庭もあり、自分のプライベートを充実させたいと考える方もいると思います。
どうしても急性期の病院となると自分の知識不足が命に直結する機会も増え、また患者様のために
プライベートの時間も割いて日夜奉仕の心を持って過ごさないといけません。
忙しい病院であればあるほどそのバランスのとり方は困難になります。
特に男性の場合は家庭の時間をと思ったころには金銭的に家庭を支えなければならない状況になりますので
忙しいからと簡単に転職をとはいきません。
そのため始めの就職の時に仕事だけではなく自分のプライベート面での将来についても
再度一考して病院選びに役立ててもらえればと思います。

3.本当の病院での人間関係を離職率以外から見極めてみる。

まずは離職率がどのように計算されているかご存じですか?実は病院などによって変わります。
離職率とは一般的にある時点で働いた人たちのうち、その後に退職した人たちの割合を示します。
通常は一年目に退職した人と在籍した人たちの割合を年度初めなどに割って計算しますが、
これが新卒で就職した人たちが3年以内に退職した割合となったりして分母に決まりはありません。
そのため、病院説明会などで病院にきくなどしなければ基本的にあてにならない数字とも言えます。
では離職率以外に実際にその病院を長く続けている人が多いか確認するにはどのようにすればよいのか。
それは新卒から数えて4.5年目の看護師の退職割合です。
これは病院のパンフレットなどにはほとんど載っていることはないため、
実際に説明会などで確認するしかありませんが、経験則からもこの年代の看護師が頻繁に退職(妊娠などでの離職は除く)している病院は
人間関係が良くないもしくは病院に対する不満が大きくやめるスタッフが多いことを表しています。
実際に急性期などで新卒から入ると分かりますが、忙しさと待遇などがわりにあわないと考えても
経験的に未熟であるためすぐにはよっぽどの理由がないと退職はせず、
4.5年での経験、もしくは妊娠を機に退職される看護師の方をよくみました。
また、実際に病院説明会で某大手紹介会社の方に教えてもらった目線でもあります。
新人の時にはそこまで目がいかないかもしれませんが知っていると得する情報な方もいるかもしれませんのでよければ参考にしてください。

まとめ

いかがでしたか?経験はまだまだ浅い私ですが新人の皆さんに少しでも役立つ情報があれば嬉しいです!
看護師は命を預かるとても責任の重い仕事です。そのためプライドを持って働かれている方の多い仕事であると思います。
そんな中で自分が長く働く病院を確実に選びたいと思うのは誰もが思うことと思います。
読んでいただいたみなさんに最も大切なことを伝えるとすれば、看護師は国家資格です。
当り前ですが全国どこに行っても仕事はあります。(私は実際に3県を跨いで転職してます。笑)
そのため、就職に失敗はないと肝に銘じてください。やり直しのきくことは失敗ではありません。それは経験です。
自分なりに多くの情報を得て、なりたい看護師になれること、また良い病院で生き生きと働かれる方が多いと同職種としてもうれしく思います。

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