社会人から看護師になる方法とメリット、デメリットについて

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#893 2019/11/16UP
社会人から看護師になる方法とメリット、デメリットについて
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まず准看護師、看護師のどちらになりたいか、そのための資金と時間を準備できるかから検討すると良いです。看護師の入り口はそう狭くはありません。しかし、看護学校入学後がかなり大変です。看護師のメリットは手に職をつけることができる、就職先によっては準公務員となれる、給料が一定水準以上、福利厚生が充実していることです。デメリットとしてはストレスがかなり大きい、年下が先輩になるといったことが挙げられます。

社会人から看護師になるメリット、デメリットとなるための方法について。
社会人から看護師になる方法は、まず准看護師と看護師の違いと、そのための資金と時間を準備できるかを検討する必要があります。

★准看護師、看護師の違い

・准看護師:看護師の指示の下仕事をする
・看護師:医師の指示の下仕事をする
准看護師も看護師も病院内でやることは同じ場合が多いと思いますが、准看護師の方が給料は低いです。また、病院によっては准看護師の採用はなかったりします。

★准看護師、正看護師の資格取得のためには

・正看護師:准看護師(2年間)→正看護師(2年間)、正看学校(3年間)、大学(4年間)
・准看護師:准看学校(働きながらor完全に入学)
上記が一般的かと思います。

★時間について

一番早く看護師免許を取れるのは専門学校です。大学は4年間あるので自分の選択次第で保健師も取れます。働きながら看護師免許をとるには実質准看学校ルートしか無いと考えていいかと思います。専門学校や大学に入学した場合、日中は授業がありますし、テストと課題もかなり多いです。その後からアルバイトをしてとなると、かなり厳しいと思います。

★資金について

一番安価に済むのは准看護師になる、またはそこから看護師になるルートです。准看護学校は授業料を含めかなり安いです。また、准看護師の資格をもっていれば看護師の免許をとるときも安いです。しかし働きながら通うため時間の制限が厳しく、かなりの詰め込み教育となります。あとは学校によりますが、学費は専門学校<大学となります。私が卒業した専門学校は授業料だけで卒業までに150万円かかりました。

★入学試験について

大学が一番難易度が高いと思います。現実的には准看護師や専門学校がいいかと思います。学歴の差は昇給の差につながりますが、社会人から転職する時点で現役組とは違います。よほど資金と時間が潤沢でないと大学進学は厳しいかと思います。受験方法は学校により様々です。社会人入試を設けていれば論文と面接だけという所もありますし、現役学生と同じ受験をする所もあります。受験科目と範囲については、入りたい学校のHPを見るか問い合わせると教えてくれると思います。

社会人から看護師を目指す理由は様々と思います。そして時間や金銭的背景も様々と思います。どこに重点を置き、どの経路が自分にとってメリットの大きいルートか考えて選択すると良いと思います。また、実は看護師の学校の入り口はそう狭くありません。一歩踏み出し、必要な準備をきちんと行えれば次のステップに行けます。

次に私は看護師免許を取っていますので、そのこと前提で記載を行います。

★看護師のメリット

・手に職をつけることができる:自分の知識と技術、経験を積んでゆき、そこを評価してもらう業種のため、自己研鑽がそのまま自分の評価へ直結します。以前は営業をしていましたが、数字を挙げてなんぼの世界でした。挙げれなければ無意識的怠慢であるとも言われました。その事を考えると全ての経験が自分のメリットのみに直結するこの仕事はとても良いと思います。また、国家資格であり限られた人しか就けない職業であるため、他者との競争に巻き込まれることもありません。
・準公務員になれる:国立病院機構や国立大学法人、県立や市立病院に入れば準公務員となります。このご時世に公務員扱いになることのメリットはかなり多いです。
・給料が一定水準以上で福利厚生も充実:私は準公務員となりますが、金銭面や福利厚生は非常に充実しています。夜勤もあると初任給から日本の平均所得を超えます。大きな病院となると寮も完備しており生活の必要経費を圧縮できますし、家賃の補填もしてもらえます。当然交通費も出ます。私は男性ですが、男性でも育児休暇をとることは容易です。
・再就職が容易:慢性的な看護師不足で、余程のブランド病院や有名病院でないかぎり再就職は容易にできます。過疎病院ともなると二つ返事ですぐに雇用してくれる所もあります。
・やりがいのある仕事:責任が大きい分、とてもやりがいを感じることができます。一般では知ることのない世界観で、様々な人の価値観に触れることができます。また、生活において持っておいて損のない知識が常にアップデートされる職種でもあります。

★看護師のデメリット

・学生がみんな年下:準看護学校を除いて、学校に入れば現役生の方がほとんどです。価値観の全く違う子どもを同級生にしながら学業を行うことは最初はかなり疲れますしイライラします。年代を超えたコミュニケーションを身につけるきっかけにもなりますが、最初は苦労すると思います。
・女性の職場で人間関係を読む力が必要:看護師は女性の職場です。女性の職場特有のピリピリドロドロした人間関係が往々にしてあります。また、医療業界しか知らない社会人がたくさんいるため、一般的な価値観とズレを感じることもあるかと思います。医療業界は独特の世界観があります。しかし、医療はチームで行うものですので、そういった方とも上手に付き合っていくことはとても重要です。
・上下関係がかなり厳しい:経験年数が上下関係の基本となるため、年齢が上でも年下から指導を受けたり、文句や説教を受けることも多々あります。ぐっと堪えて返答できる忍耐力が必要になります。
・ストレスがかなり大きい:命の現場は緊張感やプレッシャーが大きいです。焦る気持ちを抑えながら患者に最前の処置をすることは、日々の鍛錬無くしてはなかなかできません。また患者家族のニーズが強いとクレームの矛先を向けられることも多々あります。またワガママを言う方やセクハラをしてくる方もいます。それをグッと堪えて仕事に臨む姿勢が必要となります。
・業務が多忙:病院の種類や何科に配属になるかによりますが、一般社会の仕事の「忙しい」は忙しくなかったんだと思わされるぐらい本当に忙しいです。5分でも空き時間ができれば何ができるか考えるほど。感覚的に日々の流れるスピード感が尋常じゃなく早く感じることになると思います。

まとめ

社会人で看護師に興味を持った方の動機は様々と思いますが、この業界に入るとてもやりがいを感じる仕事だと思っていただけるのではと思います。拙い文章ではありますが、どのようにして看護師になるのか、なった後はどのような様子なのかを少しでも感じ取ってもらい、決断のための一助となれば幸いに思います。また、一般社会で磨いてきたマナーや価値観は医療業界では必ず役立ちます。是非その力を医療に提供してあげて下さい。

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